☆しろの雑記帳☆


2/27 墨絵の牡丹

ええと〜〜、ぼやぼやしてたら、もう明日で2月も最終日じゃないですか〜〜
2月は短いとはいえ、全然更新が進まなくて、なんだかもう悲しい…(涙
遊んでるわけじゃないんだけどな〜〜

ええと、それで今回の更新は、墨絵の牡丹です。
水墨画って、墨とちょっとだけの彩色で、無限の色が表現されてて、ちょっとあこがれてまして
一度挑戦してみたいなあと思ってたんです。
でも、使っている佐竹さんの鉛ガラスの黒って、あんまり黒じゃないんですよ。
濃いままで使えば黒なんですが、薄くのばすと赤紫のような、赤茶のような色になっちゃって
以前ちょっとだけやってみたときは、あんまりきれいな色にならなかったんですね。
ところが最近、新色で黒の特色と、グレーの半透明が出まして
特色をちょっと買って試してみたら、これがほんとに黒いんですよ。
そこで、これらを使って墨絵の黒に挑戦してみたわけです。

もちろん、黒いガラスをそのまま使ったら真っ黒な花びらになっちゃいますから
薄い層にしたり、他のガラスと混ぜたりするのですが
何しろ初めて使うガラスなので、どの程度の濃さにしたらいいかわからない。
混ぜたガラスも、それで作ったパーツも、そのまま見たらただの真っ黒なんです。
玉に入れてみて、初めて色の調子がわかるわけで…おっかなびっくりの試行錯誤。

それに、特色は高いし、初めてだからそんなにたくさん買ったわけではなくて
やってみたら、葉っぱに使うには量が足りず…
注文し直してたら間に合いませんからね〜仕方なく、普通の黒を使うことにしましたが
赤茶になっちゃうのは困るので、赤の補色の濃い緑を混ぜてみることに…
ううむ〜〜、確かに茶色、紫系ではありませんが
なんだかちょっとぼけたふしぎなグレーになっちゃった。
まあ、墨の色というのも、ほんとの無彩色ではないですからね、これはこれで良いということにして…(汗

さて、次には地玉の問題です。
ちょっとだけピンクとブルーが入ったグレーがほしいのですが、これも色合いが微妙で…
彩色が強すぎても、グレーがきつすぎても、きれいじゃないんですよ〜
おまけに、こういう微妙な色合いって、ガラスが暑いときと冷めたときと色が変わるので
作り終わって炉から出したらがっかりということも多く…
ガラスを4色も重ねるのですが、作りながら、このくらいかな、いやもうちょっと…
と、うじうじ迷いながらガラスを足してたら、地玉が巨大になっちゃったりして…
おかげさまで、玉によって、地玉の色も、玉の大きさも、バラッバラです。

でも、やってみてわかったのですが、新色の特色の黒って、ちょっとブルーっぽいんですね。
牡丹の花は特色を使ったので微妙に青いのですが、葉っぱのグレーはちょっと赤めです。
まあ、ほんとの墨も油煙墨と松煙墨で色合いが違うと聞きましたし、これはこれで良いことにして…(汗
(でもきっと、水墨画で、墨の種類を混ぜたりしないですよね〜、すいません…)
まあ、こんな感じの墨絵の玉ですが、よろしければごらんになってやってくださいませ。

  

難しいけど、おもしろかったので、また別なお花でも挑戦してみようかな。
足りなくなった特色の黒は、今日注文し直しました。
今度は多めに買ったので、次回は葉っぱも特色で作れたらいいな〜と思います。


2/20 マーブル委託

本業の出張で東京に出かけましたので、この機会に
マーブルの委託販売をお願いしている、東京は高円寺の蜻蛉玉専門店蜻蛉玉ばぶるすさんにおじゃまして
新しいマーブルをお預けしてきました。
…といっても、2個だけなんですけどね〜。蘭の花と雪割草です。
クリックすると大きい画像が見えます。



ばぶるすさん、このたびめでたく7周年を迎えられたそうです。
実は、しろがね屋もそろそろ7年目なんですよ。
ちょうどこの頃、とんぼ玉が少しずつブームになってきたんですよね。
なんだかいろいろ感無量です。

8年目を記念して、オーナーさんのアトリエ風雅の作品が店内にたくさんディスプレイされてました。
す、すいません…、ガラス越しだったので、画像がいまいち…(汗
サイトにもっときれいな画像がたくさんありますので、どうぞご覧くださいませ。
でも、ふしぎな雰囲気の玉でしょう。これ、佐竹なんですよ。佐竹でもこんな見事な銀化が出るんですね。
なんでも、佐竹でしか出ないような銀化反応もあるそうで
日本のガラスもまだまだ奥が深いなあと、あらためて感じました。

 

ばぶるすさん、今年は店内でいろいろイベントをされるそうで
3月にはGLASS WORKS TOPNOCHさんの展示会をされるそうです。
とっても人気のある作家さんで、すぐ売れちゃうそうですから
この機会にぜひごらんになってくださいませ♪

それはそうと、いつも東京に行くと博物館や美術館に行くんですが
今回はいまいち好みのものが見つからず、こんなイベントに行ってきました。
ダビンチは好きなんですが、本物の絵の展示されていない展覧会なんてな〜って思ったんですが
今世紀に発見されたダビンチの真作というののレプリカが展示されてて
私、そんな作品があったなんて全然知らなかったのでびっくりでした。
タイトルは「美しき姫君」、インクの素描にチョークで彩色した肖像画ですが
私、油絵より好きかも。ダビンチの素描って、ほんとにきれいですものね〜
それに今どきレプリカの技術も大したもので、羊皮紙の質感まで再現されてて、見とれてしまいました。
なんと個人蔵とのことで、本物を見る機会はなかなかないと思うので、レプリカでも見られて良かったです。
ちょうど最終日だったし、これはこれでラッキーだったかも。
あまり知られていない作品なので、ネットに適当な紹介ページがなかったのですが
画像検索すると出てきますので、みなさまも一度ごらんになってくださいませ。

さて、来週からまた玉作りに励みますね。
更新も遅れてますし〜〜〜…がんばります。


2/7 雪割草

毎日寒いですね〜。早く春にならないかなあ…
というわけで、春を告げる雪割草を作ってみました。

雪割草って、野に咲く素朴な野草だと思ってたんですが
調べてみたら、園芸の世界では超マニアックなお花みたいですね。
たくさんの育種家の方がいろんな園芸種を作られてて
時には何万とする株もあるのだとか…!
そういえば、前に福寿草を調べたときも、園芸種がゴージャスでびっくりしたんですが
雪割草の場合、もともと一重だったと思うんですけど
それが八重咲きになるとあんまり豪華で
お花の拡大写真なんて見てると、もとが野草とは信じられないくらいです。

野草としての可憐さと、園芸種の豪華さと、両方を表現できないかと思ったんですが
これが難しかった…
ちょっと透けた感じ繊細な花びらにしようと思ったんですが
何か色がぼけちゃった感じで…う〜〜む。
こんな感じなんですが…これは、ちょっと好みが分かれるかも…

  

雪割草が群生地で群れてる感じを出したかったんですが
玉の地色をうまく選べなくて…
こんなどっちつかずの感じになっちゃってますが
春の初めの雪割草…よろしければ見てやってくださいませ。




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