☆しろの雑記帳☆


6/29 機差で大騒ぎ

先日購入した電気炉の新しいコントローラー、プログラムでゆっくり温度を下げられるタイプ。
何とか設置を終え、まずはとんぼ玉の除冷で試してみたんです。
時間を計ってときどきのぞいてみると、プログラムどおりに温度が落ちてるみたい。
よしよし、これからは作業が終わったら、すぐおふとんに入れるぞ〜♪

…しかし、なんかちょっと前と違うんですよ。
扉を開けたときに中なら出てくる熱気とか、扉の持ち手に触った感じとか…
なんか…前より温度高くないか…???
しかしもちろん、コントローラーの表示温度は前と同じ425度。…私の気のせいかなあ…

とはいえ、やっぱり気になります。
とんぼ玉は鉄芯に刺さってるけど、マーブルは炉の中に直に置くわけで
温度が高ければ、下に敷いたブランケットの跡が表面についちゃう可能性あり。
いったい中の温度は本当は何度なんだろう…でも、400度以上を測れる温度計がうちにあるはずなし…
と、そこで気がつきました、前に使ってたコントローラーがまだうちにあります。
(A3さんに下取りしていただく予定ですが、まだ送っていなかった。)
これで測ってみればいいんだ。

炉の裏側のセンサーを入れる穴は1個しかないので
前の扉から、古いコントローラーのセンサーを突っ込んで測ってみたところ
後ろ側の新しいのが425度を示してるのに、前から測ってる古い方の表示は445度!
不安的中です!

電気炉は普通、加熱部分が後ろの方にあるので、多少前の方が温度が低いはずなんです。
ということは、実際の炉の温度差は、20度よりもっと大きいはず…!
これでは佐竹の除冷には問題ありありです。
とにかく、前と同じ温度になるように、新しいコントローラーの設定を低くしなければ…!!

あわててA3さんにメールや電話で問い合わせ、設定の変更方法を教えていただきましたが…
いったい何度下げたら前と同じになるのでしょう。
両方を同じ条件で測って、正確な表示温度の違いを確認してみようと思い
炉の前の扉から両方のセンサーを入れてみたところ、新しい方のセンサーから煙が〜〜!
新しいコントローラーのセンサーは、根元に耐熱でない素材が使われていて
前の扉から入れると、どうしてもそこが触ってしまうようです。

仕方なく、後ろの1個しかないセンサー用の穴で、交互に測ってみることにしました。
ところが、センサーを入れてから温度表示が安定するまで数分かかるんです。
その間に炉の温度が変わっちゃうんですね。
今電気炉に接続してるのは新しい方なので、センサーを抜くと表示温度が下がり
コントローラーは炉の温度が上がったと思って、加熱スイッチを入れてしまいます。
いろいろいろいろ試したあげく、コントローラーの機能を止めて、温度表示だけにして
だんだん温度が下がっていく炉の温度を、新しい方、古い方、新しい方、と交代で測り
前後2回の新しい方の平均と、間の古い方の温度を比較することにしました。

すごくいい加減な実験ですが、大体30〜40度くらいの違いがあることがわかりました。
前と後ろで測ったときの表示の差が20度だったので
電気炉の前と後ろの実際の温度差は10〜20度となり、だいたい納得のいく数値と思われます。
新しいコントローラーを425度−35度=390度に設定して、再度使用してみました。
扉を開けたときの熱気やさわった感じは大体前と同じになった気がします。
は〜〜やれやれ、よかったよかった。

しかし、本当の炉内温度はいったい何度なんでしょうね???
どちらの表示が正しいのか、それともどっちも間違ってるのか…
まあ、実際何度でも、作品が割れずに溶けずに除冷されれば問題ないのですが…
でも、佐竹の除冷は何度でしてますかと質問されて、いつも425度と答えてきましたが
これって、大嘘だったのかも(笑

デジタルコントローラーって、こういうものなのかなあ。アメリカ製だからでしょうか…???
ホウ珪酸ガラスなら除冷温度が高いから、30度くらいの差は問題ないのかもしれませんが
モレッティは佐竹より除冷が難しいはずなんですよ。
あ、欧米のモレッティ作家さんって
皆さん除冷プログラムの温度設定を独自開発していらっしゃるのですが
これって作家のこだわりというよりは、炉やコントローラーの機差がありすぎて
他の炉の設定を流用できないからなのかしら…???う〜ん、ナゾです。

私は実験室のある職場で働いておりまして、温度コントローラー付の理化学機器は山ほど見てますが
どれも温度はしっかり校正されております。
35度もずれがあるような機器なんて、即返品ですよ。
一見同じように見えても、やっぱり高価な理化学機器は、それだけのことはあるんですね。
こういう経験をすると、理化学機器のすごさが身にしみて、メーカーさんを尊敬してしまいます。

うちのコントローラー、職場の校正済みの機器の温度を測れば
ほんとの温度とどれだけずれてるか、すぐわかるんだけどなあ…(やりませんけど)
っていうか、のオーブンで、マーブルを除冷してみたい〜
などと思ってしまう,しろがね屋なのでした。


6/28 ギリギリ更新

やれやれ、ギリギリ今月中の更新です。
講習会に出たり、新しいコントローラーに悩んだり、その他いろいろばたばたしておりまして〜〜
とにかく、とりあえず、間に合って良かった…

作ったお花は、グロブラリア、和名が瑠璃簪です。かわいい名前ですよね。
地中海地方の野草が園芸品種として栽培され
日本での園芸品種としての名前は、ブルーアイだそうです。
実はもう一個別名があって、なんと、目玉オヤジ。…う〜ん、確かに似てますが、あんまりな名前。

こういう細かいお花がくっついて咲いてるのって、すごく苦手です。
お花をくっつけると、どうやっても形がゆがんじゃうんだもん。
おかげさまで、お花がくっついてるような、くっついてないような…そしてやっぱりゆがんでる。
う〜む、世の中に簡単なお花はないですね。

 

とりあえず今回はこんな感じです。
よろしかったら見てやってくださいませ。


6/16 松虫草

また複雑なパーツのお花に挑戦中です。
松虫草は前に作ったことがあるのですが、今回は西洋松虫草です。これも園芸品種に当たるのかなあ。
ほんとはコーカサス松虫草と、西洋松虫草とあるらしいですが、私には区別が付かなくて…
単に西洋松虫草で勘弁しておいてください。

これもこの間のクレマチスもそうでしたが、中心と外側と花びらの形が違うお花って、バランスが難しいんですよ。
多弁でも、ボタンとかダリアだったら同じ花びらを重ねていけばいいので
思った形と大きさにパーツが引ければなんとかなるのですが
中心と外側の花びらが違う場合、真ん中と外側の花びらの大きさや
花びらの間の間隔のバランスがちょっと違うだけで、玉に入れたときの感じが全然違っちゃうんです。
たとえ設計図通りにパーツが引けても、玉に入れたら全然ダメってことが多くて…
なかなか思ったようなお花になりません。
お花パーツの世界は奥が深いです。難しいなあ…

 

とりあえず今回はこんな感じです。
よろしかったら見てやってくださいませ。


6/14 内田先生講習会


今日は日帰りとんぼ返りで、京都のA3インターナショナルさんの工房での
内田俊樹先生の講習会に出かけてまいりました。
お題はなんと、あの、クラゲ玉でございます。
クラゲの玉、最近はいろんな方が作られてますけど、やっぱり内田先生がご本家ですものね。
先生がクラゲを作られるところを見たくって、半年も前から予約してしまっておりました。

内田先生は、ほんとに良い先生で、気さくに何でも教えてくださいます。
内向きのクラゲ、横向きのクラゲ、パーツを使ったクラゲ、触手の形もいろんなパターンを教えていただけました。
作り方はお話だけ伺ったことはあったのですが、直に見るとすごくわかりやすいです。
それに、やっぱり先生のクラゲは美しいなあ…
水にふわりと漂う質感が、何ともいえません。

え、私の作ったのですか??…ええと〜〜なんかカサはちっちゃくなっちゃうし、いまいちかわいくなくて…
講習会では1個しか作れなかったので、おうちでもっと練習しなくては…
いつか、自分なりのクラゲが作れるようになったら、画像をお見せできるかもしれませんね(笑

講習会の後、先生や工房オーナーの川上さん、スタッフの方も交えて、晩ご飯をいただきました。
お好み焼き、おいしかったです♪
先生にいろんなお話ししていただけて楽しかったし
講習会には、吹きガラスや酸素バーナーなどいろんな分野の方がいらっしゃってて
いろいろ勉強になるお話も聞かせていただけました。
ガラスもとんぼ玉も、まだまだ奥が深いなあ…

A3さんでは、いろいろお買い物もしてきましたよ。
例のメガネ、前のと同じのが手に入りましたし、タングステンピンセットも滑らないタイプが1個だけ残ってました。
いつものとちがって曲がってるタイプなので、まだ使い慣れないんですけどね。

それから、プログラム設定できる電気炉のコントローラーを購入したのです。
実は今まで、マーブルの徐冷は"手動プログラム"でちょっとずつ炉の温度を下げておりました。
(つまり、作業終了後、タイマー見ながら自分で、一定時間ごとに温度下げてたわけです。2時間くらいかかって…)
これで、作業が終わったらすぐ寝られる〜〜う、嬉しい…(涙
…しかし、このプログラム設定、ものすごく難しいそうで…
A3さんにマーブル用の設定はしていただけたのですが、別の温度で使うときは自分で組まないといけないわけで…
できるのかなあ…不安。
それに、まずはとにかく電気炉に設置しなければ…理系のくせに機械類弱くて、ほんと困ったもんです。

内田先生、A3さん、いろいろお世話になりました。
これからもなにとぞよろしくお願いいたします!


6/8 ボッキリ

また新しいお花を作っているところなのですが、ちょっと困ったことが…
何年も使ってきた防護メガネが壊れちゃったのです。
もともとプラスチックなのでどうしたって劣化するんでしょうね。
横のちょうつがいのところでボッキリ折れちゃって
A3さんに問い合わせたら在庫切れとのことで
しばらくガムテープで止めて使ってましたが、すでに限界…
パーツ引くときは集中炎を使うので、メガネなしだと目が疲れてつらいです。
もうトシだから、目はいたわらないといけないのに〜
来週までには入手できる予定です。似たようなタイプのを再購入すると思います。

近眼メガネの上にかける、ゴーグルタイプですから
どうしても普通のメガネのようなしっかりした仕様にはならないんでしょうね。
かといって、これから遠近両用になりそうな時期に
度入りの防護めがねを作る気にもなれませんし…
今後も買い換えながら使っていくしかないんでしょうね。

ボッキリといえば、割と最近タングステンのピンセットをボッキリ折りました。
こちらは全面的にしろの過失です。手が滑って、床にまっさかさま。
両方とも折れちゃって、どうしようもなかったので、これはすぐ買い換えたのですが
なんか前のの方が使いやすいなあ…
ちょっと私には長すぎるし、前ののように内側に溝が切ってないので滑りやすいのです。
輸入品だから、同じお店で買っても、同じものが手に入るとは限らないんですね。
使いやすいお道具があったら、高くても何本かキープしておくべきなのかも…
また使いやすい方が入荷するかもしれないから、しばらく待ってみようかな。


6/1 レースのマーブル

 

こちらは最近ebayで購入した、ホウ珪酸のレースのマーブルです。
きっちりそろったレースがすばらしいでしょう。色の組み合わせも、何ともクールです。
アメリカのアーティストって、レースが苦手かと伺ってましたが
こんなすごいレースの引ける方がいらっしゃるんですね。脱帽です!
もちろん、しろがね屋など足元にも及ばない、美しい球体なんですよ。
作家さんはROUTE 66という屋号のお店で、レースを使ったマーブルをいろいろ作っていらっしゃいます。

おまけに、例によって例のごとく、とってもお安かったんです。
買い手としては嬉しいけど、一応売ってる人間としては、お客さまには内緒にしておきたいくらいのお値段(汗
アメリカではマーブルって比較的安いと思います。
特に不況になってからは、ほんとに心配になっちゃうくらいのお値段のもあって…
マーブルに興味のある方、一度ebayのマーブルコーナーのぞいてみてくださいませ。

ところでこのマーブル、ホロー(中空)なんだそうです。
とはいえ、中をのぞき込んでも、空洞かどうかよくわからなかった…
重さを量ってみたら、確かに同じ直径のマーブルよりちょっと軽かったです。
中空のマーブルって初めてなんですが、ぶつかったら割れたりしないんだろうかと、ちょっと心配。
今、コレクションケースがごちゃごちゃで、同じ仕切りに2個入ったりしてるし
せっかくだから、新しいケースを買い足そうかなあ。




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