☆しろの雑記帳☆


1/21 縦玉

先日オーストラリアで、欧米では玉を縦にしてペンダント状に仕立てることも多いと聞きました。
1/15の雑記に上げた画像みたいな感じだそうです。
う〜ん、でもこの玉、模様が横向きなんですよ。葉っぱがひっくり返っちゃってる…
ebayでお買いあげいただいたお客様も、こんなふうに仕立てられるのかなあ。
日本では革紐を通して仕立てることが多いので、玉はたいてい横向きですよね。
でも、ebayのお客様は、仕立てられるのに、困っていらっしゃるのかも…

とうわけで、ebay用に縦向きの玉を作ってみました。
どうせならペンダントにしやすいようにと思って、裏を平らに模様の面積を広げてみたところ
えらく大きくなっちゃって、これがかなり重いんですよ。
欧米の方は体格の良い方が多いし、ま、いっか(笑
 
でも、佐竹はやっぱり重いなあ…
こういうの日本向けにも…とも思ったんですけど、どうでしょう???
これで、縦の長さが3cmくらいです。厚みも結構あります。…肩凝っちゃうかなあ。
やっぱり、材料とデザインは相互関係があるので、文化を混ぜるのは難しいこともありますね〜


1/20 ありがとうございました!

先日、この下の雑記で、お花の名前がわからないと書いたのですが
読んでくださった方からいくつもご連絡をいただきました。
右の黄色いお花は、カリフォルニアポピー、やっぱり芥子の近縁種だそうです。
左のははっきりはわからないのですが、アメリカのお友達が送って下さった
お花関係のサイトの中に似たお花がありました。
どうやら、アフリカンアイリスというらしいです。

ああ、よかった〜、これで作った玉を名前付きで売り出せます(笑
お花の名前がわかればネットでいくらでも画像を検索できるのですが
逆に写真から名前を検索するのは難しいですよね〜
ほんとに、ご協力ありがとうございました!!
またなにかありましたら、なにとぞよろしくお願いいたします。

というわけで、明日はまたとんぼ玉をちょっとだけupいたします。(ちょっとだけですが)
こちらもなにとぞよろしくお願いいたします〜(笑


1/16 First Classでオーストラリア! その7

= オーストラリアあれこれ =
オーストラリアは熱波で大変と聞いていたのですが、それほどでもなかったです。
というか、気温が高くても湿気が少ないので、私にとっては過ごしやすい気候でした。
拡散のエアバーナーは酸素バーナーに比べて周りが暑くなるので
相手の方はすごく暑がっていらっしゃいましたが、私は全然平気(笑

でも、干ばつで野菜果物の値段が上がってて(といっても、日本と同じくらい)、ちょっとがっかり。
海外旅行では安くておいしい果物が楽しみのひとつなんですけどね。
レストランなどでも日本と同じくらいの値段でした。…一皿の量は多いんですけど。
私は集中するとお腹がすごく減るので、デモとえ〜ごでお腹が減って、減って…
チビのくせに食べてばかりいるって、おもしろがられちゃいました。

オーストラリアで一番うらやましいのが広いおうちと庭。
干ばつとはいえ市内の水道はそれほど給水制限されてなくて、お庭のお花がきれいでした。
(田舎の方がかえって大変で、自前の貯水槽で夏を乗り切るために節水、節水、お庭の花も枯れてました。)
ところでこの2つのお花、どなたか名前をご存じありませんか。オーストラリアの固有種かなあ。
左は道路脇に咲いてました、アイリスの一種かな。右はお友達の庭。ポピーに見えるけど4弁なんです。
 
左のを真似して作ってみたのですが…並べてみると似てなくて、笑っちゃいます。(笑

こちらは固有種、カンガルーアップル。食べられるそうですよ。

それからこちらはオーストラリアのインコ。きれいですよね〜。
 
そういえば、お友達とキャンプに出かけたら、カンガルーがたくさん跳んでました。
オーストラリアらしい自然の入った玉ができたらおもしろいと思うんですけど…ムリかな〜

長々と書いてまいりました旅行記、退屈されなければよかったのですが…
私にとってはすごくチャレンジでもあり、お勉強にもなった旅行でした。
今後、海外で玉作りされる方に、少しでも参考になりますように。
とんぼ玉海外発信計画、今後も続けていきたいです。
読んでくださった方、ありがとうございました!


1/15 First Classでオーストラリア! その6

= 佐竹の鉛とMoretti、とんぼ玉とガラスビーズ =
相手の方はガラスがMorettiなどとはすごく違うのでびっくりされてました。
融点が低くて柔らかいのもあるけど、佐竹の鉛はとっても「sticky」(粘っこい)だそうです。
たぶん佐竹は融点の幅が広くて、温度によって少しずつ柔らかくなっていくんですよね。
いろんな柔らかさで作業ができて、粘性が高いのが佐竹の持ち味で、開くお花なんかに向いてると思います。
あと、佐竹は溶けると「looks yummy」(おいしそう)だとか(笑
そういえば、クリアガラスなんて、溶けるとちょっと蜂蜜みたいですよね。

佐竹とMorettiでは玉の成形も全然違うそうです。
佐竹だとけがきやコテで一生懸命形を整えるのですが、Morettiは火の上で回してると勝手に丸くなるのだとか。
う〜ん、それはちょっとうらやましいかも。…なにしろ、玉の成形、すごく苦手で…
佐竹だと私には難行苦行のマーブルの成形も、きっとMorettiなら丸くしやすいんでしょうね。

でも、Morettiだと、佐竹では基本技法の引っかきが、すごく難しいです。
Morettiの不透明色は溶けると透明になっちゃうんですよ。これじゃあ、どこ引っかいていいんだか〜
佐竹の白は溶けても不透明だとわかって、大変感動されていました。
あと、熱持ちがいいのも佐竹の長所みたい。Morettiはちょっと火から離すと、すぐ冷め割れするそうです。
作ってるときパーツが足りなくなって、鉄芯を持ったままパーツをカットしたりしてたのですが
玉が全然割れないのでびっくりされてました(ほんとは悪い見本ですよね、笑)

逆にMoretti向きなのが点打ちと線描き。
線描きは佐竹だと超絶技巧ですが、Morettiならそれほどでもないそうです。
渦巻きや花模様を描くところを見せていただきました。あれ、ちょっとやってみたいなあ…
私は佐竹の屈折率の大きいクリアが好きなので、佐竹を中心に今後もやっていく予定ですが
Morettiならではの技法も試していきたいです。

でも、ガラスより違うのが、各国のビーズ事情かも。
オーストラリアではガラスビーズはあくまでアクセサリーパーツで、それがたまたまハンドメイドという感じ。
アメリカや日本のようにランプワークビーズを特別視する文化はないようです。
だから、凝った模様より、身につけてはでる色と柄や、値段の方が重要。
その方は小さいビーズショップを経営されてて、天然石やチェコビーズと一緒に
ご自分や他の作家さんのランプワークビーズも販売されていらっしゃいます。
私のも置いていただいたのですが…売れないだろうなあ。日本のとんぼ玉はやっぱり高いですから…

アメリカには凝った玉を工芸品として楽しまれるマニアもいらっしゃいますが
でも、やっぱりアクセサリーパーツとして売買されることが多いようです。
それに総ビーズで豪華に仕立てたりするので、鉛ガラスじゃ重いですよね。
販売は組ビーズが多いし、1個の玉よりは、ジュエリー全体としての完成度を目指します。
一方日本では、1個の玉に手をかけて、お仕立ては革紐か布紐でシンプルに仕上げることが多いかも。

考えてみたら、玉の形も欧米と日本で違いますね。
日本の玉は「おへそ」が重要で、革紐で仕立てるときはおへそがあった方が紐が痛みません。
でも、金属パーツやチェーンで仕上げるとき、かえっておへそが邪魔だったりするんです。
そういえば、火の上でくるくる回して成型する方法では、「おへそ」は作りにくいでしょうが
欧米では必要ないからそれでかまわないんでしょうね。
デザインや用途の違いと、材料や道具や技法の違い、どちらが卵でニワトリなのかわからないけど
文化ってこうやってできあがっていくのかなあと、おもしろく思います。

デモ玉です。欧米風に仕立てたとんぼ玉のペンダントヘッド、これも文化交流かもですね。

1/14 First Classでオーストラリア! その5

= え 〜 ご =
恥ずかしいのでFirst Classのことはあんまり人に言わなかったのですが、話した相手からまず出る質問は
「しろさん、英語で教えるんですか〜???」
はい、え〜ごです。相手の方は多少日本語がおできになるのですが、やはり一応お客様の言葉に合わせないとねえ。
でも、しろがね屋はもちろんえ〜ごに堪能ではありません。というか、ほとんどカタコト…
大変不安だったのですが、教える、というより、デモ中心で良いみたいでしたので、ほっといたしました。

やってみてわかったのですが、ガラス英語って普通の英語とも、日本で使ってるカタカナのガラス用語とも違うみたい。
相手の方が代表的な言葉を書いてくださいました。(え〜ご習いに行ったのか、しろがね屋!?)
今後、海外で教えたり、講習会に参加される方もいらっしゃると思いますので、ちょっと紹介します。

バーナー=torch(普通の英語ではバーナーでいいみたいですけどね)
鉄芯、心棒=mandrel(シャフトかと思ってました。通じないことはないけど、普通は使わないそうです)
離型材=bead release(これも、リムーバーだと思ってました)
カーボンコテ=graphite marver(graphite carbonなんでしょうね、本当は。コテはpaddleともいいます)
レース棒、ツイスト棒=latticino(これはきっとイタリア語起源なんだと思うんですけど)
ポンテ=punty(これもイタリア語起源だと勝手に思ってます。ポンテってイタリア語で「橋」の意味なので)
ひっかく=rake(私、スクラッチだと思ってました。…どう違うのかなあ)
突く=plunge(プランジャーは使いますよね。でも、動詞は思いつかなかった〜〜)
あと、酸素バーナーに使うジェネレーターとコンセントレーターは意味が違うんですって。
どちらかが出力が大きいと聞いたのですが、…すいません、忘れました。

あと、海外でとんぼ玉を販売される方、ガラスを注文される方、気を付けてくださいね。
英語の「blue」は日本の「青」と違うんだとか。どちらかというと「青紫」に近いんです。
じゃあいわゆる「青」はというと、「aqua」だそうです。「アクア」なんていうと、「水色」かと思っちゃいますよね〜
そういえば、モレッティを注文したとき、変だと思ったんですよ〜、ブルーを頼んだら青紫がきて…
…いや〜、ebayでお客様から苦情が来なくてよかった…日本の英語教育、問題あるぞ〜!!
ちなみに「青緑」は「teal」。でも私の辞書では「水鳥の一種」だって。きっと青緑の鳥なんでしょうね。
大変勉強になりました。

しかし、デモ中心とはいえ、やっぱりえ〜ごでお仕事はしろにはかなり無理があります…
これ英語でなんていうんだろうって、常に考えてなくちゃいけなくて、アタマの中がえ〜ごでいっぱいで
夜は夢にまでえ〜ごが出てきて、さっぱり眠れず…
このあとでお友達のうちに遊びに行ったのですが、疲れて寝てばかりでした。
おまけに、私のえ〜ごは、語学力というよりは「キアイ」で成り立っておりますので
Classの後ではお友達と会話をする「キアイ」はつきていて、コミュニケーションにさらに支障が…
みんな、私の語学力が低下したんだと思ったろうな〜(まあ、もちろん向上もしてないんですけどね〜)
あ〜あ、え〜ご勉強しなくっちゃ。


1/13 First Classでオーストラリア! その4

飛行機が遅れたため、乗り継ぎ便に乗り遅れ、シンガポールで予定外に一泊したりしましたが
丸半日遅れで何とか目的地にたどり着きました。
ところで、旅行記なのに写真が全然ないと、友人からクレームが付いたので、ちょっと画像を…
飛行機から見た、広大なオーストラリアです。いいですよね〜この国、広くってさ〜
 

= お 教 室 =
さて、いよいよClassが始まるのですが、その前にまずはバーナーのセットアップ。
私のうちは都市ガスで、ガス圧は一定です。伺ったところではプロパンのボンベも日本では一定なんだとか。
でもオーストラリアではガス圧調整が必要で…、私も相手の方もプロパンでエアバーナーをセットするのは初めて。
火加減を見ながらいじってみるのですが、なんだか外炎がススだらけ…エアを多くすると火が飛んじゃうし…
その代わり、なぜか全く失透はしませんでした。
佐竹の一番の問題は、クリアガラスの失透とみゃくりだと思うので、これはこれで良かったのかなあ…???
結局5日間のクラスの間中、よくわからない状態で、あとで調整してねと言って置いてきました。(無責任)
…申し訳ありません、役に立たない先生で〜〜

バーナーをセットし終わったら、いきなりビデオカメラ登場!
前に招待されたアメリカのプロの作家さんは断られたそうですが
でも、私のビデオなんてどうせ売れるわけでもないですしね〜(笑
というわけで、この世の中にはしろがね屋のデモを撮ったビデオが存在するんです(爆
あとで見せていただきましたが、なんか妙な感じ…
コンセントの関係でポンプの位置がカメラに近くて
私のめちゃくちゃなえ〜ごがポンプの音で聞き取れなかったのが一番ほっといたしました。

「パーツを使ったお花」を習いたいというご希望でしたので、埋め方の違う3種類のお花を選びました。
その他にその場でご希望を伺って、作ったものもあります。
1日目 コスモス(花びらパーツ、花心パーツ、葉っぱパーツ、玉作り)
2日目 百合(お花パーツ、葉っぱパーツ、玉作り)、コスモスのペンダントトップ
3日目 向日葵(お花パーツ、帯留め作り)
4日目 薔薇(パーツ:時間がないので花びらが二層のもの、持っていったサンプルパーツで玉作り)
5日目 海月(海月のミニチュア、玉作り)、玉作りの練習用の簡単なパーツ作り(同心円のお花、朝顔)

薔薇と海月はたってのご希望で入れたんです。
…薔薇は(も?)得意じゃないし、海月はほんとの作り方知らないって説明したんですけど…
でも、薔薇と海月って日本でもみんなが一度は作ってみたいと思う2大題材ですよね。
玉作りをしてる方って全世界共通なのか、それともこの方の感性が日本人的だったんでしょうか。
おもしろいな〜って思いました。


1/12 First Classでオーストラリア! その3

= 出 発 =
A3インターナショナルの川上さんのおかげで無事にお道具もそろい
手描きのテキスト(絵中心、ほとんどえ〜ごなし)もできあがり
一人ぶつぶつあやしいえ〜ごをつぶやきながら、パーツと玉を作る練習もしました。(←大変あやしい人でした)
そしていよいよお正月、しろのFirst Classが近づいてまいりました。

朝早くの出発便で緊張のあまりろくに寝られず(寝過ごしたら、笑ってすまされませんからね〜)
巨大な荷物を背負いかつ引きずって家を出て、無事に早朝の名古屋国際空港セントレアへ到着。
ところで、最近アメリカの戦争の影響で、空港の荷物検査が厳しいのだとか。
フライトアテンダントをされてるお友達のアドバイスで事前に航空会社に相談してありました。
たぶん大丈夫だろうとのことでしたが、チェックインカウンターで荷物を開けて確認することに。
大型荷物の確認窓口でバーナーとポンプを見せて、無事、問題なしと言われました。
動力内蔵で誤動作する可能性のある機器や、内部にガスボンベのあるものなどはダメだそうです。

ところがところが、X線画像をのぞいていた係員が、意外なものに目を留めました。
「このボトルはなんですか」「ええと〜、とんぼ玉の離型材です」 …離型材ってわかんないでしょうねえ。
「MSDSはありますか?」「???」「ボトルに入った化学物質は、製品安全データシートの書類がないと許可できません」
ええええ〜〜〜!だって、「ただの離型材」ですよ〜〜
それから押し問答が始まりました。普段火に入れて使ってるから引火性ではないこと、肌についても平気なこと
液体がダメなら固体だけにすりゃいいだろうと、トイレで上澄みを捨てたり
ビンから出して、肌に塗って見せたりまでしたのですが、テキは「書類がなければダメ」の一点張り。
でも、私はこの「Fusion+」が好きなんですよ〜、あちらにも離型材はあるけど、酸素バーナー用のは私には固すぎて…

ここで登場するのが、困ったときにはのA3インターナショナル川上さんです。
携帯でA3さんに電話したら、運良く川上さんがつかまったので、係の方と話していただきました。
要するにこれはただの粘土のようなものであると説明していただいたのですが、係員はうんとは言いません。
そこで、川上さんがインターネットで検索し、シリカ粘土のMSDSが見つかりました。
空港内のドコモショップに走り、電話で指示していただきながらその書類をダウンロード、印刷し
それを係の人に見せたら、やっとOKが!!やった〜、やっぱ、がんばってみるもんですね。
(でも、このMSDS、「Fusion+」のではないのですが…いいのか、セントレア?)

川上さん、お世話になりました〜!ほんとにありがとうございました。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたしま〜す。
みなさん、A3さんオリジナル「Fusion+」はすばらしい離型材ですよ〜
空港の係員とケンカしてでも、海外に持ち出す価値があります。まだの方は、ぜひぜひ一度お試しを!!

というわけで、意気揚々とゲートをくぐり、出国手続きを済ませたしろでしたが
なんとこの日、セントレア周辺は突然の豪雪!飛行機は飛ばず、この後空港で8時間待つはめに…
(やっぱ、空港係員にたてついたバチが当たったのでしょうか…)
でも、欠航にならなかったのは不幸中の幸い。
また翌日、必死で早起きして、荷物運んで、荷物検査でもめるなんて冗談じゃないですよ〜

離型材は、帰りは中身をビニール袋に移して荷物に入れておいたら、何も言われませんでした。
よ〜するに、「ボトル」が問題なのかなあ。釈然としませんねえ。
このほか、セキュリティのゲートで必ず引っかかったのが、ツールボックスに入ったパーツのサンプル
ガラス棒と違って割れたら使えないので手荷物でキャビンに持ち込んでいたのです。
今回乗り継ぎ便も入れて4回ゲートをくぐりましたが、4回とも開けてみせることになりました。
X線画像では金属の棒のように見えるようです。箱を開けてガラスだと説明したら、OKといわれましたが。
でも実物見てもなんだかわからないようで、皆さんで箱を回して首をひねっておられました。
そりゃ、ガラスビーズならともかく、お花パーツを見たことのある空港係員は、あんまりいないかも(笑

というわけで、何とか飛行機に乗り込んだしろ、いよいよオーストラリアに到着です。
続きはまた明日、まだまだ続く旅行記でした〜


1/11 First Classでオーストラリア! その2

= 準 備 =
さてさて、なんと海外で初めてのClassをすることになってしまったしろがね屋
しかし、海外でとんぼ玉を作るには、さまざまの準備が必要です。
なんといってもまずガラス、そしてバーナー。
あちらの材料やお道具と全然違うので、こちらで準備し、送るか、持っていくことになります。

しかし、日本からの国際郵便って、高いんですよね。びっくりしちゃいました。
たとえば、5kgのガラスを送るとするとEMS(航空便とほぼ同じスピードで比較的安く、保険付き)で8200円
船便でも4000円(これは保険なしの値段)。…う〜ん、ガラスの値段から考えると、えらい高い感じ。
結局、私のバックパックは佐竹のガラスがちょうど入る大きさと判明し、かついで持っていくことにしました。

バーナーの方は、海外で何度もワークショップを主催されているA3インターナショナルの川上さんにご相談致しました。
必要なものは、プロパン用のエアバーナー、エアポンプ、
ポンプ用の電気の変圧器(オーストラリアは電圧が日本の倍もあります)、コンセント用のアジャスター、
プロパン用のホースとアジャスター(あちらのホースと太さが違います)。
これらも私が購入し、持っていくことになりました。

エアバーナーは無難に拡散タイプのB8、ポンプはなるべく軽めのP4を購入しました。
変圧器は旅行用のを自分で買いましたが、電気屋へ行ったら種類がありすぎて訳がわからず
これも結局川上先生にご相談。P4の場合、30W以上の容量があれば大丈夫だそうです。
プロパンガスのホースの口径はオーストラリアは4mm。ボンベはガス圧調整できることが必要だそうです。

購入代金は私が立て替えて、相手の方から私あてに送金していただきましたが
国境を越えると、何を送っても高いですね〜〜。お金も同様です。
私もその方もpaypal(メールアドレスをアカウントとするオンライン送金システム)に登録しているのですが
海外から日本への送金では、送金額の3.9%が受け取り側、両替手数料が支払い側にかかります。
送金額が大きいと、手数料バカにならないんですよ〜〜

ちょっとでも安くなるように、二人でいろいろ調べたり、メールを何度もやりとりして相談したり
…海外でとんぼ玉作るって、ほんとに大変なんだなあと、実感。
今回はバーナーが1セットでしたが、ワークショップとなればこれが何倍にもなるわけで…
海外でワークショップを主催されてるA3さんには、本当に頭が下がります。
今回も、川上さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました〜!!

さて、こうして集めたお道具と材料、これを運ぶのにまたひともんちゃく…
まだまだこのネタ続きます。引き続きお楽しみに〜〜


1/10 First Classでオーストラリア! その1

あけましておめでとうございます!
昨年中は、大変お世話になりました。今年もなにとぞよろしくお願いいたします。

雑記帳のタイトルを見て、しろがね屋はお正月になんとリッチな旅行を…と思われた方
実はちょっと違うんです。
classというのは、お教室のことでして、要するにしろの初めてのお教室という意味なんです。
(…でも、むしろこの方が、大胆な事実かもですね〜〜(笑)
お教室といっても、個人授業だったのですが
オーストラリアの方から、日本風のビーズの作り方を教えてほしいと言われて
なぜかこういうことになっちゃったわけなんです。

= 発 端 =
そもそも、何でこんなことになったかというと、これも長いお話で…
海外サイトに画像を上げたり、販売を始めて、外国の方からメールをいただくようになりました。
とんぼ玉の作り方を聞かれることもちょくちょくあって
だいたいはA3インターナショナルさんの英文サイト佐竹ガラスのアメリカサイトを紹介して
道具とガラスと小暮紀一先生のご本を買って、ワークショップの開催をお願いするようにお薦めしてます。

ところが、あるオーストラリアの方が
「ワークショップを頼んだけど無理そうなので、個人的に教えてくれないか」とおっしゃるのです。
オーストラリアではランプワーカーが少ない上、広い国に散らばっていて
ワークショップを開くだけの人数が集まらないらしいのです。
この方は、前にもアメリカから個人的に作家さんを招かれたことがあるそうで
…で、でもでも、私はただの兼業作家ですし、私なんかでよろしいのでしょうか〜〜
(前に招かれたアメリカの方は、私でも知ってるくらいの超有名作家さんなんですよ。)

でも、そこまでやってみたいと思っていらっしゃるのに、考えてみたらお気の毒ですよね。
私だって、日本のとんぼ玉を海外の方に知っていただきたいし…
で、「私はシロウトで教えたこともないけど、それで良ければ、オーストラリアなら友達がいるし
飛行機代半分出してもらえるなら、お受けしましょう」と、冗談半分で言ってみたんです。
そしたらなんと、それで良いから、きてくれと…!!(えええ〜〜、いいのかほんとに〜〜)
私は本業があるので、行けるのって航空券の一番高い時期なんですよ。(いいのかほんとに!?!?)

こうして、本人も驚いているうちに、しろのFirst Classが始まることになってしまったわけです。
…しかし、海外でとんぼ玉作るにはさまざまな困難が待ち受けておりました。
というわけで、次回は準備編です。(すいません、このネタ、かなり続きますので、よろしく〜〜)




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