☆しろの雑記帳☆
★ 8/31 またのお出かけ ★
暑い中、またお出かけしてきました。ちょっと気になる展覧会があったので…。お出かけしたのは赤坂迎賓館と
国立近代美術館の企画展コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐと所蔵作品展と小企画展コレクションにみる日韓です。
迎賓館はそのうち行こうと思ってたんですが、気になってた近美の企画展のついでに行ってみることに。例によって交通費節約のため…笑
美術番組でもよく取り上げられるので、外観とかは知ってましたが、実物はやっぱり立派ですねえ。
あまり報道されない、裏側のお庭も素敵でした。大きな噴水があって、贅沢に水を噴き上げてました。
しろ的に一番の見どころは、やっぱり渡辺省亭原画、濤川惣助作の七宝画。これも写真では見てましたが、実物はほんとに美しい…
思ったより近くで見られましたし、双眼鏡で見ると細かいところもよく見えます。光にかざすと一部有線になってるところもわかりました。
七宝画のある花鳥の間は、天井画や綴れ織りの壁も見所です。天井画はフランスでキャンバスに描いたものを輸送してもらったとかで
普通の壁画より筆致も細かくて美しいです。ただ…キャンバスを貼り付けた板の隙間から汚れが浮き出て、縞模様に染みになってました…
50年くらい前に一度洗浄したのがまた汚れてきて、現在順次修復作業中とのこと。…漆喰に貼った部屋のは大丈夫らしいのですが…
羽衣の間に、フランス1906年製の花柄のピアノがあります。海外の博物館でも、あんなに可愛い柄のピアノ見たことないです。
羽衣の間はもともと舞踏室だったとかで、小さいオーケストラボックスがあります。ピアノは現役で、ときどき演奏会されてるとか。
館内は撮影禁止なので、例によってネットで写真を探したら、公式ツイッターにたくさん画像が上がっていました。
それも、使われてる石の写真とか、各部屋の照明を順番に紹介したり、すごく凝った内容で、館長さんが建築好きな方みたいです。
ミニガイドブックみたいなものもあったし、壁画修復やシャンデリアのお掃除の写真とか、見ていて楽しいです。
自分で写すより鮮明な画像だし、お客さんが撮れない角度からの写真もあるし…というわけで、内装写真は公式ツイッターよりです。

赤坂迎賓館外観 お庭の噴水 七宝画 尉鶲に牡丹 花鳥の間天井画 羽衣の間のピアノ 羽衣の間のシャンデリア
「近代美術館がステルス戦争画展をやってる」とネットで評判に。何がステルスかというと…公式サイトに戦争画が1枚もなかったのです。(後日追加)
出品リストを見てみると、確かに戦争がテーマの展覧会で…友人も見に行って面白かったと言ってたので、私も行ってみることに…
実際会場に行ってみると、植民地支配、戦闘の美化、銃後の統制などのテーマと、戦争の進展の時系列に従って、たくさんの作品が並び
出品リストの絵画以外に、当時の雑誌や新聞記事、絵葉書、ポスター、マンガなどがものすごい数展示されてました。
雑誌も海外のものとかもあって、国内での報道と比べながら、現在のロシアやイスラエルの報道もこんな感じなのかなと複雑な気持ちに…
海外への爆撃を祝っていたメディアが、戦争末期には空襲に負けるなと国民を煽ったりしてるのも、皮肉な感じです。
たくさんの画家が、様々な境地から体制翼賛的な絵を描いてますが、あえて距離を置いたり、体制的な題材の中で主体性を示す画家も…
そして戦後には、戦争中封じられていたつらい記憶を、たくさんの人たちが表現するようになります。
浜田知明の「初年兵哀歌」シリーズ、原画をまとめてたくさん見たのは初めて。旧日本軍の非人間的な状況が的確に描かれてます。

猪熊弦一郎 長江埠の子供達1941 藤田嗣治 アッツ島玉砕1943 女流美術家奉公隊 大東亜戦皇国婦女皆働之図春夏の部1944(部分) 浜田知明 初年兵哀歌(歩哨)1954
企画展に並んだ戦争画は主に洋画で、実は所蔵作品展の方に、戦争関連の日本画が並んでます。
所蔵作品展には、沖縄の基地問題を扱った写真や、15年戦争時や戦後の洋画、小企画展には朝鮮半島を舞台にした戦争画も展示されてます。
…さすがに数が多くて、見切れませんでした…(迎賓館は…もっと涼しくなってからでも良かったかも…とちょっと反省。)
企画展の雑誌類…紙が黄ばんでるのと私の老眼で、スマホで撮って拡大しないと読めず、それで時間がかかったのもあります。
一部展示替えがあって、「初年兵哀歌」も別の絵が出るみたいですから、また後期に見に行こうかと思ってます。
小企画展には、私の好きなエリザベス・キースの、朝鮮風俗新版画もいくつか出てて、ちょっと嬉しかったです。
★ 8/10 8月の昭和記念公園 ★
久々に昭和記念公園に行きました。この時季に行くの、何年ぶりかな…
天気予報を見張っていて、気温33度以下で曇りの日を狙ってたら、たまたまこの日になったのですが、そしたらそれがたまたま夜間営業日で
それはいいんだけど、夜間営業だと開園時間がお昼過ぎだというのを、前日の晩に知ったので…作ったお弁当が無駄になってしまった…orz
朝から出かけて、昼過ぎに帰る予定が、昼過ぎに出かけて、夕方帰ってきました。ライトアップお目当ての方々と入れ違いに…
薄曇り時々晴れ、で、そんなに暑くはなかったつもりだったのですが、それでも帰ったらぐったり。足が火照って夜寝つけない…つらい。
とはいえ、お目当てのお花はきれいに咲いてましたよ。サギソウとヒマワリ畑。ヒマワリ畑は芝生広場の奥の広い花壇で、めっちゃ広大。
ちょっとした見晴らし台が設置されてるのですが、大人気でかなり並びました。でも望遠で奥の方を撮ると、奥行き感が出て良い感じ。
サギソウも、見ごろ後半ではあったけど、品種によってはまだつぼみもあったので、連休中は十分楽しめると思います。
サギソウも久々…涼しげで嬉しいです。でも、湿生庭園の方は咲いてませんでした。やっぱり暑いから鉢植えで管理されてないとダメなのかも…
あと咲いてたのは、トケイソウや台湾サッコウフジ、ジニアやキキョウ、アサザくらいかな…
民家園のハスがまだ咲いてましたが、なぜか種とつぼみばっかりで、いくつか咲いてるのも育った葉っぱに阻まれて、撮るのが大変…
日本庭園の丘の上の東屋に行く道に、タカサゴユリがたくさん咲いてましたが、あれは交雑種なのかなあ…
盆栽園の台湾サッコウフジは、まだつぼみがほとんどだったので、これから見ごろになると思います。
曇りだったので、盆栽園の水鉢に蓋がされてなくて、メダカを眺められました。水の中見てると涼しげでありがたい。
でも6月に花が枯れかけていたアジサイは、葉っぱまでしおれて、大変可愛そうな状態でした…来年もこれだと、枯れちゃうんじゃないかと心配…

トケイソウ サギソウ ヒマワリ畑 ハス タカサゴユリ? 台湾サッコウフジ
うちの近所は、ここしばらくは35度越えはないという予報で、大変ありがたいです。この程度の暑さで8月が終わってくれるといいんだけど…
この辺りはミンミンゼミが多いのですが、あんまり暑いと鳴かないのです。ミンミン鳴いてるのを聞くとほっとします。
公園は…たぶん次は9月かなあ…。皆様もどうぞお気を付けてお過ごしくださいませ。
★ 8/3 今月のお出かけ ★
台風で多少涼しかった日に、都心の展覧会にお出かけしてきました。服飾博物館さんが夏休みに入る前にということで…
お出かけしたのは国立科学博物館の植物×匠 めぐるいのち、つなぐ手しごとと文化学園服飾博物館の戦後80年企画 衣服が語る戦争、
サントリー美術館のまだまだざわつく日本美術です。
科博さんの企画展は竹中工務店の竹中大工道具館さんとのコラボだそうで、日本の伝統建築とその素材の植物についての展示でした。
とはいえ、展示物は大工道具館さんのものが多かったような…。伝統的な大工道具や、屋根組や畳の構造のわかる模型、その材料など。
茅葺きや檜皮葺きの屋根の素材や、作業のビデオも大変興味深かったです。檜皮って屋根の部分によって、様々な形に下処理されてるんですね。
大工道具の使い方ビデオも面白かった。ヨーロッパの鋸や鉋が押すタイプなのは知ってましたが、中国もそうみたいです。知らなかった…!
引いて切ったり削ったりしてるのは日本だけ?アジアの他の地域は??一方茅葺き屋根は世界中にあって、この点は日本も世界標準のよう。
でも一番楽しいのは何といっても継手の模型。触って遊べるので、大人気でした。もちろんしろも遊ばせていただきました。
四面同じに見えるのに、斜めにずらしてはめてたり、パズルのようです。道具館にはもっといろんな継手があるそうで、見てみたいなあ。
展示は写真もビデオも撮り放題。継手をはめたり外したりを、動画に納めてまいりました。

植物標本ヒノキ チョンナ・屋根金槌 四方鎌継ぎ 茅葺き構造模型 檜皮 済州島・スマトラ島・チロル地方の茅葺き 畳構造模型
服飾博物館さんの展示では、戦争が服装に与えた影響や、服装を通じた戦争協力などを、豊富な資料で解説してました。
子供用や女性用の着物に、戦車・戦艦・戦闘機(陸海空軍セット)、爆弾、大砲などの絵柄が描かれたものが、昭和10年代には大流行したそうで。
よほど量産されたようで、ネットで調べたらまだオークションで売られてました…まさか、流石に現在着る人はいないとは思いますけど…
戦中に定められた男性国民服、女性標準服。もんぺも標準服の一種でした。戦争末期には、召集されると国民服が軍服代わりだったとか…
雑誌等の紙資料も豊富。戦争が進むにつれ、女性用服飾雑誌のタイトルが、英文字やカタカナが漢字になって、末期には休刊したり…
被服廠の外郭団体、被服協会の機関紙や収集したアジアの民族衣装を、戦後服飾博物館が引き継がれたそうで、機関紙がたくさん展示されてました。
民族衣装研究は、侵略先での生活や資源収奪の他、資源節約のアイデアを探してもいたそうで、モンゴル服の裁ち方が表紙に載ってます。
その他、各種代用品や衣料切符なども興味深いです。撮影不可で図録もないので、メモを取りながら見学するのが大変でした。(何とかしてほしい…)
テーマのせいか、中高年男性など、普段あまり見かけないような方もいらっしゃって、皆さん熱心に見学されてました。

「戦争柄」の子ども用の着物 「装苑」1941.1 国民服1940-45 着物で作ったもんぺ 「国民服」1942.2 「被服」1942.9 衣料切符1944
サントリー美術館の「まだまだざわつく日本美術」は2021年の「ざわつく日本美術」の続編です。
今回は、ぎゅうぎゅう、おりおり、ぱたぱた、などのキーワードで、絵の中に並んだモノを全部解説したり、屏風の折り方を工夫したり
箱や器の展開図で、図柄を考察したり…。しろ的には、大好きな貝尽蒔絵硯箱の貝の種類がわかったのが嬉しかったです。
屏風って、インテリアとしては、もっといろんな折り方で使われていたそうで、ミニ屏風を折って遊べるコーナーもあります。
しろ的に一番の目玉は、ちくちくのコーナーのこぎん細工かなあ。以前もサントリーさんの展示で見たけど、こんなにたくさんお持ちとは…
展示替えがあって、前期にも別のが出てたとか…全部見たかった…。いたんだこぎん細工を藍染にしたのも初めて見たけど、きれいでした。
会場にはロープで刺した拡大こぎんが展示され、図録には刺し図まで…うーん、買わないわけにはいかないじゃないですか…
最後のコーナーはサントリーさんに寄贈されたコレクションの紹介で、初めて見る櫛や簪のセットや、ガラスのコレクションが…
サントリーさんのガラス器のコレクションはまとめて寄贈されたものだそうで、これも初めてのグラスやガラス片が大量にありました。
グラスは特注のケースにずらりと納められ、大切にされていたことがわかります。これからもときどき展示してほしいなあ。
ほぼ撮影可ですが、ガラスのコーナーが少々暗くて、写真がうまく撮れなくて、ちょっと悔しい…

色絵寿字宝尽文八角皿17C末-18C初 貝尽蒔絵硯箱18C 日吉山王祇園祭礼図屏風16C 折りたためるミニ屏風 東こぎん 身頃19C 近代欧米ガラス17-20C ガラス片東地中海沿岸前14C-14C
何だか、全然バラバラなテーマの展覧会でしたが、どれもそれぞれ興味深く、大変充実した1日でした。
台風が来ると言われたけど、私の出かけた範囲では雨も風もほとんどなくて、ちょっと涼しくてむしろ良かったかも。
でもまた暑い日が続くようで…次のお出かけのときにはもう少し涼しくなってるといいなあ…
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