☆しろの雑記帳☆


6/29 6月の昭和記念公園

ちょっと前ですが、6月半ば、ちょうど暑くなり始めた頃、昭和記念公園に行きました。
まだ涼しい日もあった頃なんですが、立川に所用があったついでで、日を選べず、死ぬほど暑かったです…
持って行った水筒はあっという間にカラで、ペットボトルのお茶2本も、全部汗になりました。
ちょうど見ごろのはずなのに、日向のアジサイは全部しおれてました。(近所のアジサイもう枯れ始めてます。その後公園のは大丈夫かな…)
ハナショウブは見ごろ後半、八重咲ドクダミはかなり花芯が黒っぽくなっちゃってましたが、ギリギリ見ごろでした。
他には、ユリ、タイサンボク、ダリア、カシワバアジサイ、シロタエギクなどが咲いてたし、盆栽園にはまだバラが咲き残ってました。
暑かったけど、久々に公園のお花が見られて良かった。


                               アジサイ色々                                     シロタエギク


    八重咲ドクダミ                   ハナショウブ             タイサンボク          ユリ

公園はできればまた行きたいのですが…まだ7月にもならないのに、すっかり暑くなっちゃって、公園に行くのも勇気がいります…
曇ってる日があれば行けるかもですが、お天気と相談しながら考えます…


6/28 カフェとケーキ

甘いもの大好きなしろの、今回の中欧旅行のテーマ、実はカフェ文化を学び、ケーキを食べまくる、カフェ巡りの旅、でした。
ドイツと中欧では、ケーキ中心のカフェがたくさんあるし、こってり重厚なケーキがたくさん売られております。
滞在地の有名カフェを漏れなくチェックし、旅程に盛り込みました。入ったカフェは合計15軒以上。
現在のカフェはお値段もそれなりなので、ご飯の方はほぼファストフードかスーパーの食材ばかりでしたけどね。

以前ドイツとチェコで食べたお気に入りのケーキ…ラムボールみたいな生地を塔の形にしてチョコでコーティングしたものです。
旅行前にマイセンのカフェの写真で見かけて、不明だった名前が判明。グラナートシュプリッター…ムズカシイ。覚えられなかったのも無理なし。
今回、ドレスデンでも売ってる店を発見。マイセンのお店でも複数購入して、ホテルの部屋でも食べてました。ラムとチョコが絶妙です。
前回知らなかったのですが、ドレスデンにシュトレンを年中売ってるお店がありました。お土産用に山のように積まれてましたが
カフェでは季節外は提供されてなくて、代わりに大きなシュークリーム状のケーキをいただきました。ヨーロッパのクリーム、おいしいんですよね。
シュトレン、自分用に1個買ってあるのですが、実はまだ食べてなくて、本場のシュトレンの味はまだわかりません。すみません。

前回も行ったコーゼルパレー、王様の愛人のお屋敷だったという建物です。前回も今回も、凝った作りの大変美味なケーキでした。
今回のはリューベック風ナッツクリームケーキ。リューベックには私も大好きなニーダーエッガーというマジパンで有名なケーキ屋さんがあるけど
リューベック自体がマジパンの名産地なんですね。マジパンコーティングのケーキ、大変おいしかったです。


シュロスカフェエミールライマンの売り場   シュトレン   ケーキ(名前不明)   コーゼルパレー   リュ―ベック風ナッツクリームケーキ  グラナートシュプリッター

プラハには有名カフェがたくさんありますが、教会コンサートで忙しくて、結局3軒しか入れませんでした。残念。
チェコでも、ぜひまた食べたいケーキがありました。以前チェスケーヴジェヨヴィツェのレストランで食べた、蜂蜜ケーキ、メドヴニーク。

スメタナホールで有名な市民会館のカフェ。ツアーで見たホールや社交場も素敵でしたが、カフェの内装も華やかでおしゃれ。
グランドカフェオリエントは、華やかというよりはスタイリッシュな内装で、アールヌーボー様式と聞きましたが、アールデコっぽく見えます。
カフェサヴォイも洗練された内装で、高い天井の模様がマニエリズムっぽくて面白いです。
市民会館とオリエントではメドヴニークを食べたのですが、以前食べたのはもっとこってり蜂蜜風味だったのですが、今回は割と甘さ控えめ。
メドヴニークはスーパーでも箱入りのを売ってて、こちらの方が甘めで蜂蜜の味も強かったです。(食べかけの写真ですみません。)
サヴォイで食べたケーキも甘さ控えめで、大変おいしかったので、これがプラハのスタイルなのかもですね。
ケーキの中身を斜めに切り替えて、ひし形のチョコレートを飾って、ハーレクインケーキなんて、名前までおしゃれ。
後で調べたら、メドヴニークには甘いタイプと、甘さ控えめタイプがあるのだとか…?…個人的には蜂蜜味が濃い方が好きかも…
あと、市民会館にロボットがいました。配膳じゃなく、使用済み食器を洗い場へ運んでましたが、やっぱり顔付きでした…さすがロボット誕生の国?

もう1軒行きたかったカフェインペリアルは、予約でいっぱいで断られました。…観光の予定もいっぱい入れてるので、なかなか予約も難しく…
でも、写真撮っても良いと言われたので、動画と写真をあちこち撮って帰りました。プラハではここが一番、内装が華やかですね。
メドヴニークの写真ばかりなので、2011年の旅行の写真を…ホテルパリージュ内のカフェパリージュと、パリージュケーキです。
アールヌーボーの美しいカフェでしたが、ホテルの改装とともに高級レストランになって、もはや高根の花になってしまった…
Googleマップの写真では、まだパリージュケーキは提供されてる模様です。おいしかったので、どなたかディナーのおともにいかが…?


市民会館のカフェ      メドヴニーク      グランドカフェオリエント      メドヴニーク      カフェサヴォイ      ハーレクインケーキ


  カフェインペリアル        スーパーで買ったメドヴニーク     2011年のカフェパリージュ パリージュケーキ 2011年のチェスケーヴジェヨヴィツェのメドヴニーク

ブルノのセヴァノヴァカフェは1937年創業の老舗で、レトロな内装は、なんとなく昭和モダンという雰囲気。
リケロヴァスピチュカというのはチェコのケーキで、チョコクリームの真ん中にリキュールクリームを詰めて、チョココーティングしたもの。
リキュールとチョコがよく合います。2日目に食べたロールケーキもクリームが絶品。ヨーロッパのクリームおいしいなあ。


セヴァノヴァカフェ         リケロヴァスピチュカ          ロールケーキ

学生時代にウィーンに行ったとき、当時はデーメルとザッハーくらいしか情報がなかくて、カフェデーメルに入りました。
どうしていいかわからずまごまごしながら、テレビドイツ語講座で覚えたアインシュペナー(クリームとコーヒーと半々に入れたもの)を頼んだら
通じなかったのか「ウィンナコーヒー?」と聞き返され、出てきたのはメランジェ(いわゆるウィンナコーヒー)でした。
…「ウィンナコーヒー」って、英語でもドイツ語でもないですよ、カタカナ語ですよ・涙。(ウィーンはドイツ語でヴィーン、英語でヴィエナ。)
…日本人がたくさん観光に来始めた頃らしいエピソードではありますが…さてそれからうん十年、しろはカフェを楽しめたでしょうか??

うん十年ぶりのウィーンのカフェ、ものすごく観光地化してました。まず、すべてのカフェで並びました。列の長さはそれぞれでしたが…
特にリンク内のカフェは列が長いです。カフェツェントラル、予約しようとしたら、すでに翌日の枠は埋まってまして、列も結構長くて…
でも断られるわけではなく、待てば入れました。ネオゴシック風の豪華な内装で、ときどき生演奏も入る、素敵なカフェでした。
混んでいて、どこで演奏してるのかわからないくらいでしたが、探したら奥の方にグランドピアノがありました。
カフェディグラスは、旅番組でよく見かけるカフェです。取材に寛容なお店なのかも。ここは列は短めでした。内装は可愛い感じ。
ディグラストラウムというのが看板ケーキのはずが、なんと置いてなかった。…NHK旅するドイツ語講座ウィーン編でお勧めしてたのに〜
品切れなのか、もう作ってないのかは不明です。代わりに選んだラムケーキもおいしかったですが…

さて、うん十年ぶりのカフェデーメルにも再チャレンジ。さすがの有名店、ここの列がいちばん長かったです。30分くらい待ったかな。
中に入ってびっくりしたのが、店の造りが前と全然違ってたこと。1階が素敵な内装の広いカフェでしたが、ほぼショップになってました。
カフェスペースは2階から上で、激混みにつき、私の席は配膳室のすぐ前…椅子の座り心地は良かったけど…
ちなみに奥にはクラシックな内装の席もありましたが、昔の広いカフェスペースとはイメージ違うなあ…
アンナトルテは、デーメルの定番ケーキですが、かなり甘めです。…一般的にウィーンのケーキは、甘党の私にも甘めに感じます。
おいしいのですが、毎日食べてたのでちょっと…プラハのケーキと混ぜると、ちょうどいいのではと思ってしまいました…


カフェツェントラル    ヨハンシュトラウストルテ     カフェディグラス      ラムケーキ      カフェデーメル配膳室の前の席    アンナトルテ

リンクからちょっと外れたカフェシュペール、でもここが一番昔の内装が残ってました。ビリヤード台に新聞雑誌が並べられ
電話室の表示もそのままに…(中に公衆電話があるのかは不明)、内装もクラシックで落ち着いていて、昔のカフェ文化の名残を感じられました。
ぎりぎりリンク内のカフェシュヴァルツェンベルク。ここも雰囲気の良いカフェでした。内装もシックで素敵です。
カーディナルトルテ、クリームかと思ったら、フロマージュみたいなフィリングで、大変美味でした。
こちらもリンクぎりぎりの美術史美術館にあるカフェ。豪華といったら、ここが一番内装は豪華かも。ドームの装飾が大変に華やかです。
美術館の入場料を払えば、内装は見学、撮影可ですが、せっかくなのでエステルハージトルテをいただきました。

最後にナッシュマルクトで購入したリンツァートルテ。リンツ発祥のナッツとキイチゴジャムの焼き菓子で、これはお土産に買ってきました。
ナッシュマルクトは本来、食材の屋外市場で、週末に隣のスペースで蚤の市が立つのですが、食材市場の方には行ってません。
でも、蚤の市の周りに、パン屋やソーセージスタンドの屋台が出てて、パン屋さんが焼き菓子類も売ってたのです。
中高生の頃、実家のほど近くにウィーン菓子のカフェができて、友人や家族とよく出かけました。リンツァートルテもおいしかったのですが
ウィーンのカフェには、実は焼き菓子はほぼないんですよね。ここで買えてよかった。久々のリンツァートルテ、大変美味でした。

ウィーンはめちゃくちゃ観光客増えてますし、カフェも昔通りにはいかないですよね。お客さんをさばくためには、店の造りも変えないと…
ウィーンにはカフェは無数にあって、有名店でなければ並ぶ必要もないし、ケーキもたぶんおいしくて、ちょっと安いのではと思います。
クラシックな雰囲気も、中心部よりちょっと外れたところの方が、観光地化されずに残ってる気がしました。


        カフェシュペール                新聞置き場のビリヤード台        昔の電話室            ザッハートルテ


カフェシュヴァルツェンベルク      カーディナルトルテ     美術史美術館のカフェ     エステルハージトルテ        リンツァートルテ  

ブダペストで有名なカフェといえば、ジェルボーとニューヨークカフェ。ニューヨークカフェは、びっくりするほどキラキラの絢爛豪華。
そして生演奏がずっと鳴ってます。ピアノとバイオリンのソロの他、室内楽団もいて、交代で演奏してました。これもすごい贅沢です。
でもエステルハージトルテを頼んだら、ないと言われました。ケーキ類はデザート的なものしかないようです。…えええ…
仕方なく一番安いアイスクリーム(2300円)を…そろそろディナータイムなのに、安いもの1品で写真撮りまくる、迷惑な客でした。
でも店内は一見の価値ありです。これでもかという装飾で下手な宮殿よりも宮殿っぽい。地下や上階があって立体的なのも、視覚的効果高いです。

カフェジェルボーは派手ではなく、シンプルで上品な内装です。…でもここはケーキが持ち帰りとイートインで値段が倍違うのです。
とはいえ、せっかく来たので、ケーキもいただきましたよ。エステルハージトルテも上品な味わい。
ルスヴルム菓子店は1827年創業のマーチャーシュ教会の近くのカフェ。老舗だけど、豪華というよりかわいい感じの、レトロなお店です。
ドボシュトルテはハンガリーの定番ケーキ。おいしかったのでもう一個お替り。クレメスは中欧やドイツでよく見かけるケーキで
やっぱりクリームが絶品でした。(ドイツでも何度か食べました。ドイツ語ではクレメシュニッテ。)お値段も有名カフェよりはお手頃です。


ニューヨークカフェ       常に生演奏が響いています            地下や上階があるのがさらに豪華            アイスクリーム


カフェジェルボー    エステルハージトルテ   レトロなルスヴルム菓子店    ケーキケースもかわいい     ドドボシュトルテ         クレメス

あちこちのカフェをめぐって…やっぱりあんまり観光地化されたお店は、雰囲気もいまいちだし、並ぶのも大変でした。
でも、初めてだったり久々だったりの場所では、どこに入ったらいいかわからなくて、有名なところに行っちゃいますよね〜
ここでしか見られない豪華絢爛な内装とか、貴重な古い雰囲気が味わえるお店とかは、それだけで入店する価値があると思います。
でも、しろ的には、繁華街を少しだけ外れた、レトロ感のあるお店が、居心地も良くて、ケーキもおいしかった…という結論かなあ…

中欧では、カフェの他に、あちこちの教会コンサートも聞けたし、古い図書室もいろいろ見られて、大変うれしかったです。
各地の歴史博物館も大変興味深く、ハプスブルクやオスマンの支配を受けながらも、地域の経済や文化を築いていた各地の歴史に触れられました。
キラキラした工芸品もあちこちで見られたし、蚤の市も楽しかった♪お土産にメドヴニークやリンツァートルテを買えたのも♪
今回は、旅行記にことのほか時間がかかってしまい、読んでくださった方には、お付き合いいただき、大変ありがとうございました。
とりあえず、6月中に終了できて、ほっといたしました・笑


6/26 ブダペスト+センテンドレ

ブダペストは初めてです。ツアー旅行が盛んだったころは、中欧3都市、ウィーン、プラハ、ブダベストって、定番でしたよね。
ブダペストのことはよく知らず、以前はブダとペストという別の街だったとは聞いてたけど、合併が割と最近の1873年だったとか
間のドナウ川に橋が架かったのも1849年のセーチェーニ鎖橋が初めてだったとか、旅行前に調べて初めて知りました。
オスマン帝国に一時支配されてたのはなんとなく知ってたけど、16世紀半ばから150年以上も占領されてたなんて、知らなかったし…
でも、実際街を歩いても、特にイスラム支配の痕跡は感じられず…。現在の街の建物はほとんど19世紀末以降のもののようですね。

ブダの丘のマーチャーシュ教会。ゴシック建築をネオゴシックで改装したとか。…それにしてもなんか違和感のある建築と思ったら
オスマン時代にモスクにされていて、それをハプスブルクがバロックに作り替え、さらにネオゴシックに改築されたとか…なるほど。
漁夫の砦は、漁師組合に警備が任されていたという伝説の場所に、19世紀末の都市美観政策でネオロマネスクのテラスが建設されたそうです。
丘の斜面が一部遊歩道になっていて、テラスの土台のあたりに、昔の砦の城壁跡らしい石組が見られます。…中世の砦はどんなだったのかなあ。

丘の斜面に古いケーブルーカーがあるのですが、今は観光用アトラクションになっていて、大変高額の上、往復でないとチケットが買えない。
丘の上はすごく広くて観光施設もたくさんあります。上がって上を歩き回った後、もとの場所に戻れって、それは酷ではないでしょうか。
というわけで、ケーブルカーの線路を渡る橋の上から、ケーブルカーを撮影。同好の士が橋の上にたくさんいましたよ。
ブダの丘を抜ける自動車道トンネルの入り口の上が展望台になってて、日曜だったからか、皆さん夕方になると音楽かけてダンスされてました。
トンネルの目の前のセーチェーニ鎖橋は徒歩でも渡れます。橋もきれいですが、両岸の眺めも美しく、下を行きかう船を見るのも楽しいです。


マーチャーシュ教会       祭壇        漁夫の砦     ブダ城ケーブルカー   ブダ城トンネル上の展望台とセーチェーニ鎖橋   セーチェーニ鎖橋

ブダペスト地下鉄1号線は1896年開通(ロンドンに次いで古い)とのことで、地下のすごく浅いところを走ってる、レトロでかわいい地下鉄です。
…実は高所恐怖症で下りのエスカレーターが苦手なしろには、短い階段のみの地下鉄は大変ありがたく、滞在中とてもお世話になりました。
中央市場は、東欧によくある屋内市場ですが、ご多分に漏れず観光客向けのお土産屋市場になってます。2000年代に旅行した友人は
安くておいしいものがたくさんあったと言ってましたが、現在は…でも、隅っこに残った青物屋さんのチェリーはとってもおいしかったです。

市内にはアールヌーボー装飾の素敵な建物がたくさんありますが、裏通りに行くと、せっかくの装飾がボロボロのビルがたくさん…
地震国の住民は、手入れの悪いビルって何かあったら怖いとか思っちゃうのですが、あちらは地震もないし、見てくれだけの問題なんでしょうね。
でも大通りには大きな木の並木道が続き、街にはたくさん公園があって、新緑の緑を見ていると、確かにビルの塗装なんて気にならないのかも…
ベンチもあちこちにあるし、今どきの東京都心よりずっと環境は豊か。…それでも、せっかくのきれいな装飾がもったいないと思っちゃうのです。


地下鉄1号線階段     乗り場もレトロ       中央市場          市場の中      1952年の市場          宿の近くの建物群     

ブダペストも、ウィーンやプラハに並ぶ音楽の都のようです。音楽歴史博物館には、古い楽器や作曲家の資料の他、楽器製作に関する展示が。
ピアノやバイオリンの工房が再現され、ハンガリー製のバイオリンがたくさん並んで、有名な職人さんの製作風景がビデオで流れてました。
楽器もきれいだけど、製作現場も興味深い。そして、実はむかーしバイオリンを弾いてまして、そういえばハンガリー製の楽器を使ってたんです。
当時も、なんでハンガリー?と思ってたけど、もしかして共産時代の国家産業だったとか?どんな方が作られてたのか、想像が膨らみました。

リスト記念館は、晩年ブダペストの住居だった部屋(リストは国際人でヨーロッパ各地を飛び回ってた)を博物館にしたものです。
当時の調度品や楽器、肖像画や写真、書簡などが展示されてますが、なぜかお客さんほぼ日本人。(月曜で他の博物館が閉まってたとはいえ…)
そして、実はこの博物館、生演奏付きです。建物がリストアカデミー(音楽学校)の旧校舎で、他の部屋が教室としてまだ使われているのです。
博物館の奥の閉まった扉の向こうから、バイオリンコンチェルトが、知ってる曲も知らない曲もどんどん流れてきて、めちゃくちゃお上手。
旅番組で、ヨーロッパの音大生が個室で先生と伴奏者と3人で練習するところ見たことあるけど、たぶんあれです。そして、さすがレベル高い!
名前も性別も国籍も不明だけど、もしや未来のスターソリストの演奏を聴いてるのかも…と思ったら、大変幸せな気持ちになりました。


 音楽歴史博物館   ハープ1775-80  ピアノ製作作業台  バイオリン製作作業台  リスト記念博物館  リストのピアノと肖像画    調度類  リスト宅での演奏会1846

国立博物館は、常設展のハンガリーの歴史展示の他、特別展示もあって、たまたまジュエリーの展示だったので、両方見ることにしました。
まずはジュエリー展。ハンガリーを中心に、古代から現代までの様々なジュエリーが並んでます。貴重なジュエリーがたくさんあって
ドイツの鋳鉄製の繊細な細工とか(さびないのが不思議)、12世紀の宝飾を、19世紀にアレンジしたものとか、大変興味深い。
どれも貴重で美しいものですが、ただ展示が…並び順が時代順でも用途別でもなく、趣旨がよくわからない…
その上、解説と現物が離れてるものが多く、写真撮るのにえらい苦労しました。…言葉がわからないと、展示の意図がつかめないものなのかも…

歴史展示は、古代から近代まで、様々な資料や解説でハンガリーの歴史を紹介しています。すごく見ごたえありましたが、時間が足りず…
日本でハンガリーの歴史の書籍を探すと、ほとんど二重帝国以降の内容なので、知らないことばかりで、ちょっと戸惑ったりも…
オスマン時代が結構長かったのに、イスラム的な文物はあまりなく…トルコの方がたくさん移住してきたりとかはなかったのかな?とか。
17世紀頃の衣装は、日本の書籍でも見るハンガリーの民族衣装っぽいのですが、当時のジュエリーは西欧風。これにこれを着けてたのかな?とか。
現代のブダペストには、あまり民族的なものもましてやオスマン的なものも見かけないし…どなたか詳しい方、ご教授くださいませ…
一生懸命見てると時間が矢のように過ぎ去り、近現代はほぼ通り過ぎただけです。ちょっともったいなかったです。


  国立博物館 ブローチ前1C-5Cハンガリー セミ型ブローチ5C前半ハンガリー 腕飾り19Cハンガリー(エナメルディスク12C) 髪飾り17C前半 耳飾り1780代ポルトガル? 鉄製マント留め具1830代ベルリン 耳飾り19C中頃ウィーン


15C後半-16C前半の調度品 オスマン陶器の皿16C  貴族的刺繍のある礼服17C   宝飾品17C   ロココの調度品、ドレス他   カフェ文化の展示     博物館内装   

応用美術館は工芸品を展示してる美術館で、建物もアールヌーボー様式の美しいものらしいですが、現在改修中。残念。
別館のお屋敷でアールヌーボーの美術品を展示してるというので、行ってみました。緑の庭に囲まれた、瀟洒で美しいお屋敷でした。
脇の通用口が美術館入口。展示物にはキャプションがなく、借りた図録を参照しながら見学。(図録は品切れなのか、売ってませんでした。)
各部屋ごとに、フランス、英国、オーストリアなどの美術品を並べてますが、ハンガリーの作品がやはり多かったです。

ハンガリーのこの時代の工芸家は全然知らない人ばかりでしたが、宝飾品やステンドグラスなど、見ごたえのあるものがたくさんありました。
一番気になったのはコシュ・カーロリという方のイラスト。民族調のアールヌーボーで、カイニールセンの絵本とちょっと似てるかも。
スマホで調べたらハンガリーでは有名な方で、本業は建築家のようです。本があれば探したかったのですが、最終日で無理でした。
うちに帰ったら復刻版の本が20世紀末に出てるようで、ちょっと前なら、海外の古本もネットで気軽に買えたんだけどなあ…残念。
(コシュ・カーロリの画像はネットで盗んだものです。あと、ステンドグラスは拡大画像付けましたので、よろしければ…)


 応用美術館分館   食堂(アールヌーボー美術の部屋) シャンデリア20C初頭ハンガリー? オーストリア美術の部屋  イギリス美術の部屋   階段上のシャンデリア


絵葉書バッシュ・アールパード1900 バックル ジュラ・ハーリ1904 ペンダント ラリック1900 ステンドグラス ゲザ・マロティ/ロート・ミクシャ1910 花瓶 スメタナ・アーグネシュ1998「アッティラ王の歌」コシュ・カーロリ1909
お屋敷裏口(博物館入口)

最後はブダペスト近郊の小さな町、センテンドレ半日観光のご紹介です。レトロな郊外電車に乗って、ブダペストから小一時間。
センテンドレはローマ時代からの古い町で、中世から近世にかけて、セルビア人を中心に、クロアチア人、ドイツ人などの移民が多く
現在も現役のセルビア正教会が複数あります。20世紀前半には芸術家の町になって、作家がたくさん住んでたそうですし
在住だった陶芸家や画家の個人美術館もいくつかあります。(行ったのが月曜日で、教会博物館も美術館も閉まってましたが…)

栄えていた17世紀頃のバロック建築がたくさんあるのですが、どれもかなり古びていて、町全体が独特のひなびた雰囲気を醸しております。
町の真ん中が丘になってて、草むした石段を上るとカトリックの教会が建ってます。小さな町を見渡すと、赤い屋根のあちこちに教会の塔が。
広場やドナウの支流の川岸に昔の商館が建って、今はレストランやお土産物屋になってますが、よく見ると門に古い紋章が刻まれてたり…
曲がりくねった石畳の道をお散歩してると、あちこちのお庭や野の花が咲いてて、教会の鐘が一斉に鳴り出したり…雰囲気ありすぎでした。
凝った観光施設も、特産のお土産とかも、特にはないのですが、古い小さな町がお好きな方には、おすすめな場所です。
(ちょっと手を入れれば、時代劇のロケ地とかぴったりと思うんですが…実は知る人ぞ知るようなドラマのバックとかに映ってたりしないかな。)


センテンドレ行き郊外電車   丘に登る道      丘の上のカトリック教会        丘からの眺め     広場のセルビア正教会     正教会入り口   


カトリック教会      セルビア正教会    セルビア商館        市庁舎       川沿いの商館             古い町並み       

ハンガリーって、右翼政権がEUで問題起こしたり、ネガティヴなイメージもありましたが、ブダペストは緑の濃い穏やかな町でした。
もう少し経済が上向いて、裏通りのお屋敷ももう少し修理が進むといいのですが…せっかくの文化遺産がもったいないと、つい思ってしまう…

さて旅行記の最終回は、各国のカフェとお菓子をずらりとご紹介いたしますので、甘党の方は是非ご期待くださいませ。


6/23 ウィーンその2

ウィーンでもあちこちの教会に行きました。まずはウィーンで一番古いと言われるマリアアムゲシュターデ教会。単廊式の小さなゴシック教会。
そんなに背が高い教会ではないと思うのですが、幅が狭いので、すごく天井が高く感じます。スマートでシンプルでエレガントな印象。
そして、祭壇の奥に古いステンドグラスが残っています。喜んで写真を撮ろうとしたのですが、いつもの設定で、全然ピントが合いません。
googleマップで確認したところでは、後ろにほぼステンドグラスの高さまで建物が密着していて、光量が足りないのではないかと…
それに撮れた写真を見ると、やはりあまり保存状態が良くないような…でもとてもきれいな教会だったので、機会があればまた行ってみたいな。

シュテファン大聖堂は、ウィーン随一のランドマーク。大きさも巨大だし、古びた石壁には歴史の重みと他にはない風格があります。
無料ですが、内陣周辺は有料。入ったら内陣にステンドグラスがあるのに気づき、チケット購入しました。(学生時代に来たはずだけど、記憶なし。)
ところが、なぜかまたもや写真を撮るのに大苦戦…このデジカメに固執するのは、ステンドグラスの写真が撮りやすいからでもあるのに…
それにやはり保存状態が良くなくて…あとで調べたところ、大戦中の連合軍の空襲でほとんどの窓が教会ごと破壊されてしまったそうです。
…ナチスの連中、略奪美術品は山の中に隠すのに、なぜステンドグラスを避難させなかったのか・怒。…状態が悪いのは焼け残りだからかな…?
あと、後陣を外から撮った写真にステンドグラスの模様が写ってないのです。状態が悪いので、外側に保護ガラスを設置してるのかも…?
真相は不明ですが、とりあえず歴史博物館で一部の写真が撮れて良かった…(フランスのステンドグラスの状態が良いのが逆に不思議に思えてきた…)
ステンドグラスは残念ですが、古くて巨大なゴシック教会の荘厳な雰囲気は、一瞥の価値がありましたよ。

音楽の都ウィーンでも教会コンサートは盛んで、ペータース教会ではほぼ毎日無料(寄付は求められる)のオルガンコンサートがあります。
演目は毎日違うけど、バッハのトッカータとフーガが聴けてラッキー。バッハ先生の曲はバロック教会の音響を的確に計算されてると思います。
あとアンナ教会の弦楽コンサートと、カールス教会ではヴィヴァルディの四季とスタバートマーテルを聴きました。
カールス教会は低音の音響が素晴らしく、四季のチェロが活躍するシーンがめっちゃかっこよく響きます。
予約時にはモーツァルトのレクイエムだったのですが、スタバートマーテルでは初めて生のカウンターテナーを聴けて、まあこれも良かった。


マリアアムゲシュターデ教会     祭壇                   シュテファン大聖堂               祭壇側      ファサード側   


ペータース教会       祭壇        アンナ教会コンサート        カールス教会          祭壇         コンサート  

シェーンブルン宮殿…学生時代に行きましたが、チケット代が爆上がりだし、ロココの宮殿には現在それほど興味ないし…
でもお庭はグロリエッテの往復しかしてなかったなあと気づき、庭園の無料区域のみ、あちこち歩いてみることに。(動物園や迷路は有料。)
バラの咲くお庭が2か所あって、どちらもほぼ見ごろでした。美しい温室は外観を見るのは無料。隣のトピアリーのお庭もかわいいです。
広いお庭中、広大な並木道が巡っていて、新緑が美しいです。もちろんグロリエッテにも行ってきました、が…
…グロリエッテへの坂道、こんな遠くて急だったっけ…?そして、下からは芝生に見えた緑色部分、野の花が咲き乱れてました。(というか雑草)
前に行ったのは3月で、たぶん雪が積もってたか、少なくとも草は生えてなかったでしょうね。上からの眺めはさすがの絶景でした。


  シェーンブルン宮殿と庭園          ナイアードの泉      野の花の咲くグロリエッテ   大温室と隣の庭     バラ園のバラ    バイカウツギ

ナッシュマルクトの蚤の市。広いスペースに露店がずらりと並びます。高級店もないけど、中古屋みたいな店は少なく、なかなか雰囲気あります。
(高級な掘り出し物は少ないかも。NHKの蚤の市番組でも、結局骨董センターみたいなところに移動してたし。)観光客で大変賑わってました。
買ったものは、まずミサで聖職者が首にかけるストラ。…古い刺繍の布が気になって聞いてみたら、店主いわく100年以上前の手作り品だと。
いや流石に盛りすぎでしょう。布物や宗教道具の専門店でもなかったし。でも手縫いは本当だし、珍しいものなのは確か。
いったん断って、一回りしてから戻ったらまだ売れてなくて、値段交渉したらかなりまけてくれて、結局購入しました。
グラデーションの刺繍のお花がなかなか良くできてます。ただ、地の布が傷んでるので、リメイクは難しそう…このまま保管するしかないかな。

アオガラさんのフィギュア。…ただのおもちゃなんですけど、アオガラ好きなので、つい購入してしまった…
本物のアオガラさんはもっと細身だし、同じ型で色を塗り分けていろんな小鳥に仕立ててるものではないかと。よく見たらくちばし折れてるし…
でも日本ではアオガラさんの模型なんて売ってないし、とりあえずかわいいので全部OK。

古本屋の1軒で、ひげ文字の古いバラバラになりかけの小さい本を見つけて、こればらしてラミネートしてしおりにしたらきれいかなと思い
聞いてみたら18世紀の本で300ユーロだと。…いやそんな、修理して博物館に持っていかれた方が…200でもいい、150でどうだと言われましたが
本物かどうかもわからないし、本物なら貴重品だし、ばらすわけにもいかないし、ごめんなさいして逃げました。
もう少し新しくて似たような本ないかなと思ったら、ありました。1912年と印刷されたひげ文字の本。ほんとに1912年の本かわかりませんが
扉にゴシック風のイラストもありますし、ドイツ帝国時代の復古調の本か、またはその復刻版かな。値段も安いし、しろ的にはこれでOK。
ただ装丁はしっかりしてるので、ばらすのはちょっと…(笑)ひげ文字だけどタイトルだけかろうじて読めます。「トリスタンとイゾルデ」でした。

あとは絵葉書屋さんで、古い美人画の絵葉書やイースターのカードなどを…消印が読めるのがあって、28.2.99なので、たぶん1899年でしょう。
古い観光絵葉書綴りで、ノイシュヴァンシュタインのを見つけて買いました。年代が不明ですが、ノイシュヴァンシュタインの古写真が良い雰囲気。
ただ、せっかく未使用品なのに、切り離し用のミシン目が今にも外れそう…そっと保管しないと…
食器なども探したのですが、これはというものはセットものばかりで、今回は買えませんでした。
ドイツ・オランダ・イギリスでよくある、額装用に図鑑のページを切り離したものも見かけませんでした。ドイツ語圏でも文化が違うんですね。
読めない本とか謎の布切れとか、役に立たないものばかり購入しましたが、楽しかったのでしろ的にはOK。

ちなみに、骨董屋街みたいなところも通りました。博物館にあるような木彫りの聖像が並んでいて、ちょっと驚き。
すごく好みの古書店があったのですが、開いてませんでした。ドアを見たら、週に3日しか営業してない…優雅な商売だなあ、さすがウィーン…


ナッシュマルクトの蚤の市         古い刺繍のストラ    アオガラさんのフィギュア   古い絵葉書や書籍    市内の骨董屋     古書店

ウィーンで見かけたその他見どころです。オットーヴァーグナーのマジョリカハウスと、隣の金の家は、ナッシュマルクトの蚤の市のすぐそば。
同じくオットーヴァーグナーのカールスプラッツ地下鉄駅。現役の駅舎です。入口は裏側。2つの駅舎が向かい合ってて
片方はレストラン、片方は駅舎と小さい博物館(現在閉館中)です。美術史美術館と自然史博物館の間の公園にあるマリアテレジア像。
ブルクガルテンを斜めに抜けようとしたら、モーツァルトに出会いました。同じくブルクガルテンで見かけたフランツヨーゼフ陛下。
後がロックガーデン風の花壇なのですが、この方山歩きとかお好きだったんでしたっけ。雨の中、なんだか元気なさげな皇帝でした。
グラーベン通りのペスト記念塔。ブルノのより大きそうですが、久々に見てもやっぱり妙なデザインだなあ…


マジョリカハウス     その隣の金の家      カールスプラッツ駅      マリアテレジア像    モーツァルト像   フランツヨーゼフ像   ペスト記念塔

ひさーびさのウィーン、さすがの充実した観光地でした。何もかもが高額なのが辛いですが、見どころは多いので、工夫次第で楽しみ方はいろいろ。
観光客もめちゃくちゃ増えてましたが、皆さんそれぞれのウィーンを楽しまれてるのだと思います。
さて、次はまたも国境を越えて、最後の滞在地、ブダペストです。


6/22 ウィーンその1

さすがにウィーンは長くなりすぎまして、2つに分けました。ので、1回目は美術館、博物館などです。
ウィーンは学生時代の周遊旅行以来。うん十年の昔です。宿はシュテファン大聖堂のすぐ近くでした。3月とはいえ、今じゃ考えられないですよね。
シェーンブルン宮殿もホーフブルク(今はシシィ博物館とかになってるらしい…)も、今みたいなお値段じゃなくて、良い時代ではありました…

ので美術史美術館も初めてではないのですが、やはり昔の記憶はあいまいで…そしていつもの感想。この美術館こんなに広かったっけ。
絵画がたくさんあったのはぼんやり覚えてるけど、実際、数多くの展示室に有名絵画がずらりと並び、記憶に全くない宝飾品などもすごい量。
ベラスケスとブリューゲルのコレクションは有名ですが、ティツィアーノやジョルジョーネもたくさんあるし、ホルバインやヤンファンエイクも…
ブリューゲルは一部特別展に移動していて見られませんでしたが、見たかったバベルの塔は見られました。中世のリアルな建設現場が大変興味深い。
…ブリューゲルの風俗画ってお祭りや結婚式とかで、農作業は全然描かれてないですよね。当時の農民が遊んでばかりのはずないんだけど…
中世の時祷書とかでは農作業は定番だし、バベルの塔では建築技術にこだわって描いてるのに。…昔の実用技術に興味がある私には大変不思議。
ベラスケスの王女様、これだけは記憶どおりでした。見たかったフェルメールの絵画芸術。他の風俗画とはちょっと雰囲気が違って、不思議な感じ。
レンブラントの自画像はなぜか晩年のものが2枚。不遇だった頃の自画像には、哲学的な味わいがあります。(絵画の画像はネットで盗みました。)

考古物のコレクションは時間がなくて飛ばしましたが、宝飾品や工芸品は時間いっぱいまで頑張って見学。…おかげでショップに寄れなかった…
オブジェや金銀水晶の食器類、ジュエリーや時計、宗教用具など、きらきらしい工芸品が山ほどありましたが、暗くて写真がいまいち…
珍しい蝋細工の特集展示もあったし、回廊の壁一面に巨大なシリーズ物の戦争画が展示されてたり…(場所のせいで正面から写真撮れず…)
一番驚いたのは手のひら大程の無名の肖像画を山ほど集めた部屋。人種、身分、性別、年齢などに分けて、ずら〜っと無数に並んでました。
美術館は建物自体もきらびやか。カフェになってるドームの部屋が有名ですが、宝飾品の展示室や階段ホールもすごい装飾です。
階段の天井のクリムトの壁画を楽しみにしてたのに、遠すぎ暗すぎで写真どころか、識別も難しく…無念。(この画像はネットで盗みました。)


    美術史美術館       ブリューゲル バベルの塔1563   フェルメール 絵画芸術1666 レンブラント 自画像1652 ベラスケス 青いドレスのマルガリータ王女1659


ハプスブルク家の肖像画コレクション 舟形装飾品 上16C下15C 卓上時計1670  カフェの入ってるドーム         内装            クリムトの壁画

美術史美術館と向かい合って建ってるのが自然史博物館。古い建物に古いコレクションだから、ハールレムのテイラース博物館みたいに
博物学の時代の展示状態を維持してるのかと思ったら、ちゃんと教育的意図のある科学博物館で、実際お子様もたくさん来られてました。
歴史的建造物とアンティークな展示ケースはそのままに、展示ケースの中に最新の古生物のジオラマをはめ込んだり、工夫がすばらしい。
…ただ昔の科学博物館って人類学展示も定番で、古人類学は無問題なのですが、考古物や文化人類学は、現代では分野が違うのではと違和感が…
人類学の展示室の壁画や装飾にはやや人種差別的なものもあるし…昔の建物や展示物をそのまま活かすのは、やはり難しいなあと感じました。
美術史美術館と向かい合わせの建築は、内部の構造も左右対称でよく似てます。そして、やはりきらびやかな装飾が素晴らしいです。
ドームの内装は少し違いますが、やはりカフェがあって、ここなら美術史美術館より空いてるかも…入ってませんが、実は穴場かもですね。


  鉱物標本展示   化石標本展示 ホモサピエンス(後にネアンデルタール人) 古代遺跡の絵と考古学資料 化石展示室の装飾     内装    カフェの入っているドーム

応用美術館は工芸やデザインの美術館です。2000年代に旅行した友人が、工芸品がたくさんあってしろ好みだよと教えてくれたのですが
現在はむしろ現代デザインの方に力を入れられているようでした。それはそうですよね。現代の作家さんの活動場所が必要ですから。
とはいえ、古いものもたくさんあって、バロック・ロココの展示室に行ったら、レースとガラス器がずら〜〜っと並んでて、狂喜乱舞。
撮りまくった写真の一部をご覧くださいませ。私の大好きなボビンレースに、レースガラス、黒エナメルガラス…♪♪♪
ウィーン工房他、ユーゲントシュティールの時代のものもたくさんありました。…が、なぜか照明の暗い部屋が多くて、写真が…
ジュエリーなど細かいものは無理…食器や家具、ランプや花瓶などは何とかなりました。他にはクリムトの室内装飾フリーズのセットや
ロココの部屋の再現、新古典期の椅子が一列ずらーっと並んでたりもしました。そしてやはり建物の装飾は素晴らしくきらびやか。


   内装   イタリア花瓶模様首飾レース1630 フランドルレース18C初頭 葡萄型型吹きガラス ニュールンベルクの街並みを描いたビーカー1665 ウィーン ユーゲントシュティールのランプ1905 クリムト 住宅用装飾の一部

割と最近できたという歴史博物館。なんと無料。今どきよくある、デジタルと模型が多めの博物館でしたが、実物展示も充実してました。
時代順に古代から近代へ階を分けて展示されてて、時間の都合で中世と近世しか見られなかったのですが、とても面白かったです。
しろ的に嬉しかったのは、中世の展示のシュテファン大聖堂のステンドグラス。実はその前にシュテファン大聖堂に行って
なぜかステンドグラスの写真を撮るのにものすごく苦労してまして、ここで写せてラッキー。(拡大画像を付けました。)
ただ、保存状態があまりよくない気がして、写真を撮りにくかったのはそのせいかも…と思いました。
各時代のウィーンの地図を駆使して、当時の生活を説明したり、時代ごとの人口などの統計や、輸入品の原産地や輸送ルートなどの解説も。
もしまた行くことがあったら、もう一度じっくり見学して、今度は近代まで歴史をたどってみたいです。

国立図書館…といっても、ハプスブルクの蔵書を保管する華麗なバロック建築の図書室です。そして、こちらは入室可能、自由見学♪
イエズス会もストラホフも真っ青の、超絶豪華な部屋で、圧巻でした。広大な室内は天井も高く、華やかな天井画に、書架は二階建て。
華麗な装飾をバックに、中央に立つのはカール6世(マリアテレジアの父君)の像。蔵書の一部のレプリカが展示されてましたが
解説を読むと、すごく古いものだったり、珍しい黒字に金装飾の写本とか、貴重なものばかりで、さすがハプスブルクのコレクション…
もちろん国立図書館なので、新旧の蔵書があり、企画展は1925年からのオーストリアを雑誌等でふり返る近現代史の展示でした。
電子パネルで天井画の解説を読んだり、映像で蔵書の修復作業も見られます。(そういえば、クトナーホラ昇階唱もここにあるんですよね。)


シュテファン大聖堂の聖シュテファン像1480-90 シュテファン大聖堂のステンドグラス1380頃 アルブレヒト2世とヨハンナ公妃 ウィーン広域地図1769-78 国立図書館ホール  カール6世像   


  書棚と脚立   天井画の一部 「黒い祈祷書」ブルージュ15C後半 聖ペテロ典礼書ザルツブルク1260代 カロリング朝聖餐書北フランス860頃 ディオスクリデス本草書コンスタンティノープル500頃 書籍の修復

さすがハプスブルクのお膝元。展示物は美術品も科学標本も歴史資料も、大変に充実してて、堪能するには時間がいくらあっても足りません。
ウィーンその2は、教会や蚤の市など…よろしければ引き続きよろしくお願いいたします。


6/19 モラヴィアの古都ブルノ

前回のチェコ旅行ではボヘミア地方ばかり回ったので、今回はモラヴィア地方にも行ってみたいと思い、ブルノ行きを決めました。
モラヴィア第一の都市で、歴史ある古都、そして次の目的地ウィーンへの途中で地の利も良い。そしてなんといってもメンデル先生の街。
メンデルの法則のメンデル先生がいらした修道院が、ブルノの旧市街近くにあります。大学で一応生化学系を学んだしろとしては
メンデル先生がどんな場所でエンドウ豆を育てて、豆の数を数えてたのか、大変興味ありました。それにここには修道院図書室もある。
プラハの有名図書室は中に入れてもらえないですが、ここはツアーに参加すれば中に入れるのです。

現在、修道院の広い敷地には、現役の修道院、メンデル博物館、医療施設などが入っているそうです。(博物館の入口がわかりにくい…)
そして受付で知ったのは、またツアーのお客さん、私一人…でも今回のガイドさんは、日本のアニメファンで日本語勉強中とかで
ニホンゴえーごちゃんぽんで、コミュニケーションは何とかなりました・笑。(日本にチェコアニメのファンもいるけど、逆もありですね。)
メンデルが所属していたのはアウグスチヌス修道院。もとはブルノの旧市街北端の現在はトマーシェ教会周辺にあったのが
ヨーゼフ2世の命令で、この場所に引っ越したとか。ちなみに、ブルノは第一次大戦後までオーストリア領で、ブリュンと呼ばれてました。

ツアーで見たのはもと食堂で、アールヌーボー時代にリノベーションされたホールと、現役の修道院の教会でもある聖母被昇天大聖堂
及び図書室です。図書室はイエズス会やストラホフに比べたら小さくてかわいい部屋でしたが、バロック装飾の書棚や天井などが美しいです。
書棚ごとに神学、哲学、天文学などと分野を分けて所蔵され、一部がケースの中に展示されてました。展示物は17世紀から19世紀まで。
部屋の書棚に収まらないものは、奥に収蔵庫があるそうで、ガイドさんが隠し扉を開けて見せてくれました。
展示物や部屋の装飾などもいろいろ解説していただき、満足満足。大聖堂はゴシック教会をネオゴシック様式で再装飾されてて大変に豪華絢爛。
ブルノの大聖堂も見ましたが、こっちの方がずっときらびやかです。でも、個人的には、ネオゴシックより、ゴシックのままの方が好みかも。
写真の教会の屋根に黒い点が見えますでしょうか。なんと清掃中の作業員の方。こんなの初めて見ました。高所恐怖症のしろには信じがたい…

メンデル先生はエンドウ豆の研究のほか、気象観測など様々な科学研究に携わり、同時に修道院長でもあられたとか。すごいなあ。
博物館はツアーではなく、自分で見られます。メンデル先生の業績や、メンデルの法則についての解説展示がありました。
でも一番驚いたのは、彼の8代前まで遡る系図の展示。…特に貴族というわけでもない1個人の記録を、ここまでたどれるなんて…
ヨーロッパの文書記録の緻密さと歴史に圧倒。…メンデル先生のような、実験と記録を重ねる科学的思考も、こういう歴史に支えられてるのかも。
博物館の庭にはメンデル先生の育ててた植物が植えられ、実験施設の跡地などの標識もあります。
この他、ツアーでメンデル先生の部屋や、再現された温室なども見られます。(個別に料金かかるので、しろは見ませんでしたが…)


   旧ブルノ修道院       旧食堂                   修道院図書室         奥の書庫への隠し扉 ドイツの地図帳1777のブルノ周辺ページ


聖母被昇天大聖堂    屋根の上の作業員     大聖堂祭壇      メンデルの家系図  エンドウ豆を数えた野帳  メンデルの温室の跡   野菜畑の説明版

ブルノって観光地としては日本ではマイナーですよね。英語と日本語で調べてもあまり情報がなく、この新市庁舎もたまたま通りかかったのです。
旧市庁舎は知っていて、旧があれば新があるのは当然ですが、新しい建物かと思ってたら、もとドミニコ会修道院の建物に、17世紀に引っ越したとか。
実は博物館もあって中が見られるのを、日本に帰ってから知りました。フレスコ画などが保存されてるそうで、知ってたら見たかった…
建物の中が公道になってまして、googleマップに言われた経路でたまたま通ったら、裏通りから大変美しい建物に囲まれた中庭に出たのです。
中庭の古い壁画や、ルネサンス期の階段がとても印象的。表通りのファサードも立派です。これが現役の市庁舎なんて、素敵ですねえ。

旧市庁舎は青物市広場(旧市街の中心広場。この他に魚市広場がある)の近くの、いかにも中世な建物です。小さい博物館があり、塔に登れます。
バロック装飾のホールやステンドグラス(19世紀のもののレプリカ)は無料で見られます。ステンドグラスの拡大画像を付けましたので良ければ…
博物館ではブルノ出身の有名な石工アントン・ピルグラムの展示がありました。ウィーンのシュテファン大聖堂の説教壇を作った人だとか。
石工の作品を並べるのは難しいので、ほぼ電子パネルの展示でしたが、ピルグラム他、中世の有名石工の作品が紹介されてました。
石の建築や装飾は大好きですが、作者についてはほとんど知らなかったので、大変興味深い展示で良かったです。
塔からは青物市広場やブルノの街が見渡せます。塔の壁に、ブルノの古写真や昔の絵のレプリカが展示されてて、これも面白かったです。

青物市広場では、現在も青物市をやってました。観光客向けじゃない、ちゃんとした朝市は、今どきヨーロッパでも珍しいかも。
それも、2日滞在して2日ともやってましたよ。すばらしい。せっかくですので、いろいろお買い物、白アスパラやトマトや果物など。
白アスパラ、以前ドイツでスーパーで買ったのより、全然おいしかったです。…ただ鮮度がイマイチで、翌日もう1回買おうとしたらなかった。
1日目も1か所でしか売ってなかったし、もう時期終わりだったのかと…買えただけでラッキーでした。鮮度悪くても写真撮っておけばよかった。


    新市庁舎正門      中庭の壁画    ルネサンス様式の階段  南側階段(この下が博物館入り口)  旧市庁舎   旧市庁舎のステンドグラス 13世紀の旧市庁舎の模型


アントン・ピルグラム シュテファン大聖堂説教壇の絵画1916 ブルノの青果市広場1768 旧市庁舎の塔から見た青果市広場         青果市広場の朝市         

ペトラ(ペトロ)とパヴラ(パブロ)大聖堂はブルノ旧市街随一の名所。旧市街南西の丘の上にあり、丘をめぐる階段からの眺めも面白いです。
ゴシックの塔のある美しい教会ですが…19世紀の絵と見比べてびっくり。旧市庁舎に展示されてた絵ですが、同じ教会とは思えません。
20世紀初頭にゴシックリバイバルで改修されたとか。…個人的には教会は古い方が好きなのですが、この時期に改修された教会は多いんだろうな。

ブルノのもう一つのランドマーク、シュピルベルク城。ブルノ旧市街の隣の丘の上に建っていて、いかにも中世の街を治める領主のお城。
今は歴史博物館と聞き、地域の領主のお城で、その後はハプスブルクの代官がいたのかな…とか想像してたら、けっこう違いました。
17世紀以降、ずっと反逆者や政治犯の監獄で、チェコの独立闘争時代には、チェコ人の恐怖と怨嗟の的だったそうです。
ナチス時代には兵舎や収容所だったようですし、博物館の展示もほとんど監獄時代の囚人の記録。その上解説がほぼチェコ語で、かなり疲れました。
とはいえ、中世の歴史展示もありましたし、美術館でもあって、近代のチェコの建築や、地元の画家の絵画などの展示もありましたよ。

博物館以外に「王家の礼拝堂」と塔に登れます。…でもこの礼拝堂、なんか変だなと思ったら、礼拝堂だったかどうか、真相は不明とか…
礼拝堂跡らしいと言われていた遺構を20世紀末に復元したものだそうで、発掘調査と改修の写真が展示されてました。
塔からはブルノの旧市街が一望に見渡せます。…お城が監獄だった頃は、ブルノの人たちはここから見張られるのは嫌だったでしょうね。
丘の斜面は公園で、犬連れの市民がお散歩してました。…新緑がきれいで、自由と平和っていいなあと実感されました。


ペトラとパヴラ大聖堂 ペトラとパヴラ大聖堂1840   大聖堂祭壇      大聖堂周辺   シュピルベルク城公園  シュピルベルク城の堀を渡る橋   城の中庭   


シュピルベルク城の模型 シュピルベルク城とブルノのパノラマ1736 1830年代政治犯の独房(再現) ナチス時代の囚人の描いた絵1940 「王家の礼拝堂」 塔からの眺め   

この他のブルノの見どころをまとめて紹介。主に教会ですが…ヤヌ(ヨハネ)教会は改修中でファサードは見られず。(よくあること。)
でも開いてるみたいなので入ってみたら、ちょうどミサ中でした。オルガン聞けてラッキー。ということで、終わりまで後で聞いてました。
音響も良くてご機嫌。…一応、お賽銭はちゃんと入れてきましたよ。隣にあるロレタ礼拝堂は閉まってて入れませんでした。
市庁舎の塔の壁に展示されてた昔の絵葉書に、ロレタ礼拝堂が写ってました。通りの建物は建て替わってるようで、ちょっと残念。

トマーシェ教会は、メンデル先生のアウグスチヌス修道院があったところで、今は教会以外は美術館になってるようです。ここは閉まってました。
ヤクバ教会は、シンプルでスマートなゴシック教会。天を目指すように直立する列柱が、大変美しいです。
最後はブルノで購入した絵本です。前回の旅行でもターボルの新市街の本屋さんで絵本を買って、今でも大事にしているのです。
ブルノには何軒も本屋さんがあって、その一軒を覗いて見つけました。チェコの絵本って、色合いやディティールが独特でツボです。


ヤヌ教会とロレタ礼拝堂    ヤヌ教会内部 1900年ヤーンスカ通りとロレタ礼拝堂  トマーシェ教会    ヤクバ教会      ヤクバ教会内部   ブルノで購入した絵本

情報が少ないブルノでしたが、様々な時代の歴史遺産に触れられて、満足です。特に新旧の市庁舎が素晴らしかった。
ちょっと疲れたけど、監獄博物館のお城も勉強になりました。(できれば、英語の解説をもう少しわかりやすく…涙)

さて次は、また国境を越えて、ハプスブルクの都、ウィーンです。


6/16 銀の町クトナーホラ

中世仕事図絵という本で、クトナーホラ昇階唱(この本では昇階謡)という讃美歌の本の挿絵を知りました。
説教壇の階段で歌うから「昇階」唱なのだそうですが、この本の扉の挿絵に鉱山労働者の仕事が事細かに描かれているのです。
前回のチェコ旅行の準備で、クトナーホラという中世の銀鉱山のことは知ってましたが、興味がわいて今回行ってみることにしました。
ちなみに、この昇階唱はクトナーホラではなく、ウィーンの国立図書館所蔵です。同様の図版でクトナーホライルミネーションというのが
割と最近図版のみ発見されて、こちらはチェコの博物館が落札して所蔵してるそうです。(イルミネーションは英語で、日本語訳は不明。)
それぞれ所蔵館が画像を公開してますので、拡大画像を貼り付けてみました。それぞれの画像をクリックすると、見られますので、よろしければ…

クトナーホラはプラハから片道約1時間。中世にはプラハに次ぐ重要都市で、国王の城館で銀貨を製造し、街も大変富裕だったそうですが
今は小さな田舎町で、日曜日でも観光客も多くはなく、裏通りでは往時を偲ばせる立派なお屋敷が、傷んだ状態のままだったり…
そんな中、ここだけはにぎわってたのが、銀鉱山博物館の鉱山跡ツアー。銀鉱山博物館は、クトナーホラの鉱山と町の歴史を展示する博物館で
昇階唱の坑夫の作業が模型になってたり、当時の街並みや建築物の模型、詳しい歴史のパネル解説、市民の生活用品や坑夫の道具などが見られます。
建物は中世からの城館ですが、裏に銀鉱山で鉱石を引き上げるのに使った巨大なミルが再現されてます。
丸い三角屋根の中を馬が回ることで、坑道に通じる竪穴から鉱石を引き上げる仕組み。昇階唱他、中世の鉱山の絵には必ず三角屋根が出てきます。

ツアーでは、この中で銀鉱山の説明を受けた後、上着とヘッドライト付きヘルメットを借りて、坑道の入り口に移動し、坑道を歩きます。
旅行前に、町の周辺をgoogleマップで探したのですが、どこが銀鉱山だったのかわかりませんでした。実は、鉱山は町全体、坑道は町の下。
町の地形はちょっと変わってて、坂も多く、町の南側は崖です。ツアーは、町の中の階段から坑道に入り、坑道を歩いて、その崖下に出るルート。
坑道は立体網の目のように無数にあるそうで、掘りすぎと邪魔な地下水を汲みだしすぎで、市内の井戸が枯れてしまったほどだそうです。
坑道は狭くてどこも濡れていて、ガイドさんの指示で皆でヘッドライトを消したら、本当に真っ暗でした。ここでひたすら岩を掘る仕事とは…
ツアーで借りた白無地の上着は当時の制服を模したもので、坑夫が鉱石をネコババしないように、それ1枚で仕事させられてたとか。
昇階唱の下側はアリの巣みたいな坑道を掘る坑夫たち、上の方は鉱石を取引する王の役人や豪商たちで、中世の階層構造が一目でわかります。


   クトナーホラ昇階唱   クトナーホライルミネーション   銀鉱山博物館(フラデク城)       クトナーホラの町の模型     昇階唱から起こした模型の1つ


鉱石引き上げ用ミル      坑道跡入口        坑道跡   崖下の坑道跡出口から戻る  市庁舎に集う有力市民   出土したガラス器    城の礼拝堂跡

イタリアンコート。なぜイタリア?と不思議だったのですが、王様がフィレンツェから銀貨製造技師を呼んだので、そう呼ばれるようになったとか。
その技師たちや王様の代官が、この城館で銀を管理し、銀貨を製造、保管してました。鉱石精製の職人たちもここで働いていたそうです。
クトナーホライルミネーションの方に、鉱石精製の作業が詳しく描かれてるようです。…が、すいません、作業内容はよく理解できてません。
イタリアンコートの博物館部分では、精製作業が模型などで解説されてまして、灰吹法と思いますが、日本のとはまた違うようですし…

イタリアンコートにもツアーで見る部分があるというので、申し込んだのですが、なんとお客さん私一人だけ。…ええええ…
えーごの聞き取りに問題があるので、1対1はつらいのです。写真も撮りにくいし…
それに、中世のお城が見られるかと思ってたら、この町は何度か大火があったそうで、現在の建物はほぼ19世紀のネオゴシックでした。
ところが、1か所だけ木の天井が残ってるそうです。何でも、壁が崩れて火がそれたので、天井だけ焼け残ったのだとか…
木造家屋が基本の地域に住んでる人には、石の壁が崩れて木の天井が残ったって、にわかに信じがたく
聞き間違いかと思ってガイドさんに聞き返したのですが、そうなのだとか。うーん、不思議すぎる…
アールヌーボー装飾の礼拝堂があって、ムハのお弟子さんが担当したそうです。…でも、ここは撮影禁止。(涙…
でもお願いしたら、ステンドグラス1枚分の写真だけ撮らせていただけました。なかなか素敵なので、拡大画像も貼っておきますね。


      イタリアンコート     中庭から見上げる   オリジナルだという天井   礼拝堂ステンドグラス    鉱石精錬作業の模型  アニメーションでの銀貨製造解説

石の家は、豪華な装飾の町屋を利用した博物館。この家の修理の記録や、中世の石工、市内の石造建築、町屋の家具調度の再現展示があります。
19世紀にイタリアンコートを建て直してる写真とか、大変興味深かったです。石の家の古写真も、入口の造りとか変更されてて面白い。
ところが、ここもお客さん私だけ。そのせいか、博物館の方がバルコニーに出てもいいよと。ファサードの装飾が間近に見られてラッキー♪
19世紀あたりの絵画や古写真、書簡などが展示されてる中に、きれいなステンドグラスの原画がありました。
バルボラ教会のステンドグラスと聞いて、見てみたくなり、行ってみることに。


    石の家   石の家の古写真1856  再建中のイタリアンコート1893  復元された台所(19世紀頃?)  出窓から見上げたファサード  バルボラ教会のステンドグラス原画

聖バルボラは鉱山の守護聖人。教会は銀鉱山が栄えた頃に建造が始まりましたが、街の主体性を主張するため、当時の教区の外に建てたそうで
旧市街でもちょっと外れの方に建っているのです。ので、行くかどうか迷ってたのですが、ステンドグラスがあるならぜひ見たい。
ゴシックですが、天に伸びるというよりは、全体に広がってる印象のバルボラ教会。内部は5身廊式という、珍しい建築。
完成しないうちに、銀鉱石が枯渇し始め、フス戦争や30年戦争もあり、未完成のまま19世紀に至ったのは、ヴィート聖堂と同じだそうです。
横幅が広いのに縦が短いのもそのせいかも。でも5身廊のためか、天井の形もちょっと変わっていて、他のゴシック教会より明るい気がします。

ステンドグラスは、原画があった1枚だけかと思ったら、同様の形式でぐるりと教会を取り巻いてました。おお〜来てよかった!
やはりちょっとアールヌーボーっぽいのは、時代が同じせいでしょうか。英国のラファエロ前派風ステンドグラスも同時期なのかな。
原画のステンドグラスもちゃんとありました。こちらも拡大画像を貼っておきますね。
この教会は2階に上がって上のステンドグラスを正面から見られるのも良いです。時代ごとに進む建築状態がパネルで展示されてました。
この教会周辺は、一時期イエズス会が所有してたせいか、崖の上のテラスにとてもバロックな聖像が並んでて、なんだかカレル橋っぽいです。

その他の見どころをまとめて。ヤクバ(ヤコブ)教会は町の中心、イタリアンコートの隣にあります。
石の井戸は昔の共同井戸ですが、水脈がおかしくなってたくさんの井戸が枯れたため、とても貴重な水源だったそうです。
私、ペスト記念塔って、ウィーンのしか知らなかったんですが、他の町にもあるんですね。驚いたので、記念に撮影。


バルボラ教会       2階から見た教会内部  ステンドグラス  テラスから谷を隔てて見えるクトナーホラ中心部  ヤクバ教会     石の井戸      ペスト記念塔

クトナーホラの博物館は、解説がチェコ語だけの場合も多く(そういう場合は、日本語か英語の説明の冊子をかしてくださいますが)
詳細な解説は、写真に撮ったのをうちに帰ってスマホで読み直したのです。知らないことばかりで、すごく勉強になりました。
小さな町で、坑道巡りばかりがアトラクション的に賑わってましたが、もっと観光客が増えて、裏通りのお屋敷も修繕されるといいな。
(そしたら、ツアーで一人にならずにすむ…)

次は、メンデル先生の町、モラヴィアのブルノです。


6/14 プラハ

すいません、なんか書いてるうちに長くなって、日にちがあいてしまいました…2回に分けようかとも思ったんですが、うまく分けられず…
プラハも2度目です。2011年のGWに旅行しました。大震災のストレスから解放されて、ほんとにほっとする、楽しい旅行でした。
十数年ぶりのプラハは観光客激増で、物価は爆上がり。…前回の宿はカレル橋のすぐそばだったのに、今は倍額出しても中心部は無理…
道路も渋滞してトラムも遅れがちで、地元の方もオーバーツーリズムにお疲れの様子…でも、美しい町並みは、以前と変わりませんでした。
プラハはドレスデンから約2時間半。4泊しましたが、1日はクトナーホラに日帰りで行ったので、実質3日弱の滞在です。
まずは定番のカレル橋とプラハ城遠景、そして旧市街広場の建築物です。懐かしの旧市庁舎の天文時計。


ヴルタヴァ川とカレル橋とプラハ城   カレル橋から見たプラハ城     旧市街広場 手前が天文時計     旧市街広場の旧市庁舎    ティーン教会 左が石の鐘の家

プラハ城も2回目。こちらもチケット代爆上がりの上、城内の複数の観光施設がセット価格になってしまい、ちょっと不便…
それでもチケットを買ったのは、ヴィート大聖堂のムハのステンドグラスをもう一度見て、そして望遠で撮影したかったからです。
ヴィート大聖堂、大人気で入口は行列でしたが、中は広いのでそうでもなく、何はともあれムハの前に行って、望遠で各窓を撮影。
見上げた角度で撮った写真はゆがんでますから、うちに帰ってから、ウィキペディアにあった画像をベースに、写真から窓部分を切り出し
歪みを補正し、ウィキ画像に大きさを合わせ、1個1個貼り付けました。…大変に時間のかかった高精細画像、なにとぞご覧くださいませ。
3枚目の画像をクリックすると、全体が見渡せる画像が、「さらに大きな画像」をクリックすると、各窓の絵柄もきれいに見られますよ。
アールヌーボーっぽいステンドグラスはこの時期の流行みたいで、他の教会でも見ましたが、やはりムハのデザインは群を抜いて美しい…

セットチケットで見たのはイジー聖堂、旧王宮、黄金の小径。イジー聖堂は前回コンサートを聞いて、音響がいまいちでしたが
古い教会としてみると大変興味深いです。古いフレスコ画が残ってたり、発掘調査の記録も展示されてました。
旧王宮も2度目。ヴラディスラフホールのヴォールト、やはり美しいです。ここは中世には城の大広間で、騎馬試合まで行われたとか
近世には市場になってたとか、面白い歴史があるそうです。外から馬で出入りできる坂道がついています。
黄金の小径は前回修復中で初めてでした。錬金術師が住んでたとかいう伝説があるそうですが、実際は衛兵の宿舎だったとか。
近代には一般住宅となり、カフカが住んでたのが有名ですね。小径の上の衛兵の見張り用通路には、鎧が並べられ、土産物屋も。
1階には、カフカの部屋には本屋、銀細工の店などの他、衛兵宿舎、錬金術師の家、ルネサンス期の酒場、近世のお針子の部屋などの再現住居が。
(狭すぎで写真がうまく撮れず。)全体としては、チケット代が上がった分展示も充実していて楽しめました。(でもバラで買えた方が嬉しい…)

ヴルトヴァ庭園も前回行った場所ですが、斜面の多いプラハの地形をうまく利用した、テラス式庭園です。
入口から奥に向かって上がっていくと、花壇や脇の隠れ庭やテラスがあり、てっぺんが展望台で、プラハの街並みやお城が借景になってます。
2011年にこの庭で、黒くてでっかい猫を見たのですが、NHK「岩合光昭の世界ネコ歩き」のプラハ編で、このお庭とその猫が出てきたのです。
すごく特徴のある猫なので、間違いないです。海外で会った相手をテレビで見るって、人間でもあまりないのに、それが猫だとは…びっくり。
名前もブラッキーと判明。さすがにもうブラッキーはいませんでしたが、そんなこんなで忘れられない思い出の庭園。
展望台から見下ろす庭園の緑が懐かしかったです。今回はバラがちらほら咲き、お庭の古写真や古い装飾パネルの展示もありました。


     ヴィート大聖堂      大聖堂内部     ムハのステンドグラス     イジー聖堂       ヴラディスラフホール   プラハ窓外放擲事件の窓


黄金の小径      小径の金細工師の家     王の道の階段             ヴルトヴァ庭園             庭園の入り口に展示されてる古いパネル

アールヌーボー様式のプラハ本駅。特に正面のホールの装飾が有名ですよね。でも前回来たときは、美しいけどかなり傷みが激しかったです。
今回はさすがにきれいに修復されていました。ホールやファサードのほか、脇の入り口の装飾も凝っていて素敵でした。

アールヌーボー建築でもう一つ有名なのが、市民会館。前回は無料スペースしか入らなかったのですが、今回はツアーで内部を見学しました。
有名なスメタナホールや、ホールの外のロビーの他、かつて社交場だったという美しい装飾の部屋がたくさんありました。
一番見たかったのは市長のホールのムハの壁画。以前展覧会で見た原画のスケッチも美しかったですが、壁画も迫力あって良いです。
ただ、暗いし天井が遠いので、なかなかうまく写真が撮れず…画像はフス派軍を率いたヤン・ジシカと
貴族の選挙で選ばれ、カトリックとの和平を志したフス派のイジー王です。他にはヤン・フスやコメニウスなどいずれもチェコの偉人像。
市民会館では、カフェにも入ったのですが、カフェとお菓子については、あとで旅行全体でまとめてご紹介する予定です。


プラハ駅ファサード   プラハ駅ホールの装飾  市民会館入口ステンドグラス  スメタナホール   市長のホールのムハの壁画 ヤン・ジシカとイジー王  市民会館内装

今回は中世のプラハについても学びたいと思い、歴史博物館もいくつか訪れました。まずはカレル橋博物館。
カレル橋のたもとにあるフランティシュカ教会の地下にある博物館です。建設中のカレル橋の模型が有名で、これが見たかったのです。
模型では、カレル橋より古く、水害で壊れたユーディト橋のたもと部分と、そこから架けられた木橋と、建設中のカレル橋が並んでいます。
資材を運ぶ船、水中に木杭を打ち、基礎を築いて橋脚を建てる様子や、木橋を渡る人々、橋のたもとの修道院の様子など、大変に興味深いです。
中世の土木建築の機材の模型や、道具、発掘調査の写真や出土品などが展示されてます。ユーディト橋と隣接していた修道院の歴史展示も。
ただ館内がすごく暗い。展示物は模型と出土品なのになぜ…?白色人種にはちょうど良いのかなあ。黒い眼の老眼アジア人にはつらいです…

金の輪の家、という中世の町屋を利用した歴史博物館。建築模型と映像とデジタル展示中心で、しろ的には大変面白かったのですが
デジタル建築模型がぐるぐる回ったり、プラハの町の大きな模型に領域や時代ごとの出来事を写したりする展示で、写真でのご紹介が難しい…
17世紀初頭のプラハのパノラマの銅版画をアニメーションで動かしたり、古地図上の城壁と現在の航空写真を映像で比べたり
完成していない状態のヴィート大聖堂の模型とか、すごく面白かったです。中世の発掘出土品などの展示もありましたよ。
プラハの城壁が南のヴィシェフラドとつながった長大なものだったとか、それが今でも一部残ってるとか、知らないことが多かったです。


カレル橋とユーディト橋の後の木橋の模型  模型の部分  杭打機の模型  17世紀初頭のプラハのパノラマ(部分)   旧市庁舎のデジタル映像  カルロヴァ通り150の家の模型

アネシュカ修道院跡にある国立ギャラリーは中世美術館。チェコやその周辺の中世の聖像や祭壇画をたくさん展示しています。
もとはチェコの王族が建てた修道院で、美術品にも良いものがありましたが、しろ的には修道院の遺構の方が興味深かったです。
シンプルな初期ゴシックの聖堂の、時を経た美しさは何とも言えません。修道院の古写真や発掘調査の記録もデジタル展示されてました。

宗教施設もいくつか訪れましたが、まずはクレメンティヌム。イエズス会の巨大な複合施設ですが、ツアーで見られるのは図書室と天文塔。
見たかったのは豪華なバロック図書室なのですが、これはドアからのぞくだけでした。ドアの外の前室に蔵書の一部のレプリカが置かれてます。
塔は天文観測に使われていたそうで、大きな四分儀が設置され、古い天文観測や気温気圧の測定機器が展示されてます。
19世紀まで、ここで正午を計測し、旗を振って知らせていたとか。てっぺんは今は展望台で、プラハの街並みが見下ろせます。
この他、クレメンティヌムの3つの教会ではコンサートが行われてます。(私は行ってないですが。)


聖母子像     聖カタリーナ像       救世主教会         修道院回廊     クレメンティヌム天文塔  天文時計の模型     バロック図書室

バロック図書室といえばさらに有名なのが、ストラホフ修道院ですよね。ヴルタヴァ川を隔てた対岸の、お城よりさらに高い丘の上にあります。
しっくい装飾が美しい神学の間は17世紀、より大きく天井画の下に回廊を巡らせた哲学の間は18世紀に造られました。
どちらも豪華で美しいのですが…やはり中には入れません。公認ガイドさんを個人で雇えば、一緒に入れてもらえるようですが…
でも、2つの部屋の前の廊下に棚が並べられ、蔵書の一部やそのレプリカ、動植物、鉱物標本、絵画や地球儀天球儀などが展示されてます。
展示物はかなりの量だし、図書室もツアーではなく個人でゆっくり見られるので、個人的にはこちらの方が嬉しかったです。
修道院博物館もありますが、入ってません。美しいバロック教会は入り口だけ公開されてます。週に1度コンサートで入れるそうです。


  神学の間        哲学の間    神学の間と哲学の間を繋ぐ廊下の展示室  真珠母貝に描かれた聖像  ストラホフの福音書    聖母被昇天大聖堂

プラハでは、教会コンサートはあちらでもこちらでもやってまして、選ぶのが大変。しろが行ったのは3つです。
ミクローシュ教会(旧市街広場ではなく、マラストラナ(お城のある側)の方)、フランティシュカ教会、イリー教会です。
ミクローシュ教会は2回目。2011年にオルガンとトランペットのコンサートを聞いて、バロック教会の音響にはまったのです。
予約時にはオルガンとオーボエのはずが、当日フルートに変更。…教会コンサートあるあるです。
前回もトランペットがまるで天国の響きでしたが、フルートもなかなか。この教会は管楽器の音色に合っているのかもしれません。

フランティシュカ教会は、カレル橋のたもと、地下にカレル橋博物館のある教会です。オルガンとバイオリンとソプラノ。
演奏者も音響も素晴らしかったのです…が、カレル橋のたもとって小さい広場で、脇をトラムが頻繁に通ります。その振動と音がすごく気になる。
…バロック時代にトラムはなかったし、音響は考えても防音はしてないのだなあと…特に振動音には弱いようで…ちょっとつらかったです。
イリー教会は、アマデウスのロケ地だった教会です。祭壇での結婚式と、脇の出口からモーツァルトのお棺が出てくるシーンです。
オルガンと弦楽四重奏とソプラノという豪華メンバーで、音響も良くて、満足度高かったです。高温が広がるように響く美しい音響でした。


マラストラナのミクローシュ教会    祭壇       フランティシュカ教会       祭壇       イリ―教会祭壇        脇の出入り口   

イリー教会のコンサートを予約したので、久々にアマデウスのDVDを見直したら、面白くて、ついでにロケ地をGoogleマップでチェック。
で、観光の合間や、博物館終了後の時間に、ちょっとロケ地巡りをしてみました。
モーツァルトのウィーンの家、プラハ城正門のすぐ近くでびっくり。…いいとこに住んでますね、モーツァルト。
マルテズスケ通りは、父親が来る直前、物売りや露店がたくさん並んだにぎやかな通りをモーツァルトが歩いてくシーン。
ネルドヴァ通りの坂は、父親と妻を連れて仮面舞踏会に行く道。最後の3つは父親が死んでノイローゼ気味のモーツァルトの朝帰りのシーンです。
モーツァルトのお棺が出ていく門は、ヴィシェフラドの南東の門ですが、ここは見てません。
ロケは冬場なので、冬の方が雰囲気出るかも。あとDVDの画質が荒くて、場所を特定するのが大変でした。…ブルーレイに買い替えようかなあ。


アマデウスロケ地より モーツァルトの家  にぎやかな通り       仮面葡萄会への道              雪の日のモーツァルトの家への帰り道         

なんだかんだ言って、充実したプラハ滞在でした。プラハの分厚い歴史に触れた気がしました。
次はクトナーホラ1日観光。中世チェコに輝く銀鉱山の町です。


6/9 ドレスデンリベンジ

2018年にドレスデンに行ったとき、旧市街すべてが工事中でした。街中どこを撮っても、工事の囲いや足場や掘り返した地面が写り込む…
トラムのルートが変更され道に迷うし…なまじ観光施設はほぼ通常営業だけに、行くまで何の情報もなかったのもショックでした。
いつかリベンジしてやる…と決意して数年、やっと果たせました。(ツヴィンガー宮殿の庭だけ、別の工事が始まってましたが…)
ほぼどこにも工事現場のない、バロック建築が美しく建ち並ぶドレスデン旧市街。嬉しくて、写真と動画を撮りまくりました。
有名なカナレットが描いた川岸から旧市街を眺め、前回渡れなかったアウグストゥス橋を、動画撮りながら渡りましたよ。

カナレットが描いた地点の近くに、絵画の額を模した枠が設置されてました。でも、なかなか絵と同じ画角にならない…
実際は橋全体を枠に入れるにはかなり無理がある気がします。でも、背景に雲がかかると、けっこうそれっぽいかも。
第二次世界大戦の後、がれきから修復された聖母教会。こちらは建設当初からプロテスタント教会で、旧宮廷教会がカトリックだそうです。
君主の行進は、12世紀からのザクセンの君主をずらりと並べた陶板画です。何と全長102m。ドレスデン爆撃を生き延びたなんてすごい。
美術館がいくつも入っているツヴィンガー宮殿の堀の周りは緑地になっていて、ハイイロガン、サギ、コクマルガラスなどがいました。


カナレット アウグストゥス橋たもとの右岸から見たドレスデン1748  カナレットビューからのドレスデン旧市街  聖母教会とルター像   聖母教会祭壇   ドレスデン城と旧宮廷教会を繋ぐ橋


ゲオルゲントール門とハウスマン塔 ドレスデン城とタッシェンベルク宮を繋ぐ橋  君主の行進  ツヴィンガー宮庭園  ツヴィンガー宮の堀と橋  堀の緑地のハイイロガンの親子

ツヴィンガー宮殿にあるアルテマイスター。古典絵画の美術館です。前にも行ったはずなんですが、こんなに大きな美術館だったっけ…
以前撮った写真に写ってない絵がかなりあるみたいで、見てなかったのか、展示絵画がよほど増えたのか、どちらなんだろう…
ツヴィンガー宮殿には他の博物館もあるのですが、美術館見るので精いっぱいで、今回全然寄れませんでした。
前回割と良く撮影できてた絵画で、今回写り込みがひどくて撮れなかったのがあったので、展示の位置も変わってると思います。
旅行では、気になったものは、その時にちゃんと撮影しないとダメですね。前回修復中だったフェルメールは、今度はちゃんとありました。

今回初めて見たのは、ロザルバ・カリエーラという、ヴェネツィア出身のパステル画家。ロココっぽい柔らかいタッチの肖像画がたくさん。
でも個人的には、肖像画とは趣の違う、リアルで思索的な自画像の方が気になりました。ネットで調べた他の肖像画も同じタッチです。
知らなかったのですが、かなり有名な画家だとか。アルテマイスターのコレクションも有名だそうです。
こちらはさすがに知っていた、カナレットのコレクション。大戦後、これらの絵画をもとに街並みを復元したというのは有名ですよね。
(画像はネットで盗んだものです。)


ヤンファンエイク ドレスデンの祭壇画1437 ベラスケス ドンファンマテオス1633 フェルメール 窓辺で手紙を読む女1657-59 カリエーラ 冬としての自画像1730-31 カナレット ドレスデンのユーデンホフからのノイマルクトの眺め1749

ドレスデンでまた来たかった美術館がもう一つ。緑の丸天井という、ドレスデン城にザクセン選帝侯の宝物コレクションを集めた美術館。
前にもへとへとになりましたが、展示品の数がものすごいのです。小さな宝飾品から、オブジェ、武具、衣装、家具調度などなど…
貴重なバロック期の衣装があって、布ものなので展示室の照度と室温が低く、前回はなかなか写真が撮れないうちに、風邪をひきました。
今回は、デジカメとスマホで再挑戦。寒いのがわかってるので、着るものも用意。(ただし、この美術館、荷物持ち込み一切禁止で
ちょっと大変でした。…前回はそんなことなかったのになあ…)ところが、ここでも衣装の数が増えてる感じで、嬉しい悲鳴…
結局、そんなにうまくは撮れませんでしたが、時間をかけて何枚も撮り、動画も撮影。まあ、どれかはそれなりに写ってるのではないかと…

今回は、特別展で、韓国の文化と歴史が展示されてました。考古物の財宝や土器、陶磁器、様々な衣装、宝飾品、屏風、仏像、などなど…
日本の展覧会では見たことないような、豪華な古代の冠や金帯、たくさんの耳飾り。ソウルの歴史博物館所蔵だとか。
衣装や陶磁器などは、ドレスデン城の宮殿建築や調度を展示した部屋に並べられていて、東西文化が同居してるのが興味深かったです。
今回、武具の展示はほぼスルーしたのですが、鎧兜を着けた馬と人のセットが、すごくたくさん並んでいて、やっぱりすごいと思います。
馬具もあって、パレード用の鞍とか華やかです。その他、寄木細工のゲーム版や象牙の駒なども豪華絢爛。貴重な古いカードもありました。
中庭は工事中で入れないみたいでしたが(前回は記憶ないです…)、塔の裏のバルコニーの装飾や、壁画が素敵でした。


象牙細工の船  水晶のカトラリー  金とエナメルのペンダント  陶器職人のミニチュア   レース職人の象牙細工    寄木細工のゲーム版     狩猟用バッグ  


バロック期の衣装 アウグスト2世の衣装 朝鮮王族の衣装のレプリカ 三国時代新羅の金帯 耳飾り 宮殿に展示された朝鮮陶磁器 パレード用の鎧セット ドレスデン城中庭(工事中)

ドレスデンの美しい建築と美術館を堪能できて満足ですが…美術鑑賞に、より時間がかかるようになった気がするのは、トシのせいなのかなあ。
とりあえず、次は国境を越えて、プラハに参ります。


6/7 中欧旅行・マイセン

またしばらくお店を閉めてまして、失礼いたしました。…何をしていたかというと、またヨーロッパに行ってました。
…実は、5月末に帰っていたのですが、いまだに時差ボケと疲労でへろへろで…なんかもう、やっぱり荷物引っ張って個人旅行はキツイ年かも。
行ったのは主に中欧の定番、プラハ、ウィーン、ブダペストですが、以前出かけたとき、街中が修復工事中だったドレスデンにリベンジと
その近くのマイセンや、チェコのクトナーホラとブルノにも行ってきました。
というわけで、例によって、旅行記を書かせていただこうかと思います。まずは、ドイツ東部の小さな町、マイセンです。

マイセンとドレスデンは郊外電車で30分くらいの距離でして、以前はドレスデンに泊まって、マイセンに日帰り旅行しました。
でも、泊まるなら小さい町の方が環境もいいし、ホテル代もちょっと安いかも…ということで、今回はマイセンに宿泊。
5月のマイセンは緑も濃く、古いかわいい町並みと新緑のお散歩道が心地よい、素敵な町でした。
丘の上のお城と大きな教会は、ラベ川の対岸や橋から見た風景でガイドブックでおなじみですね。
川沿いのお散歩道は気持ちよく、川にはカヌーの人も。他にも町の中にもかわいい教会がいくつかありまして
マルクト広場の聖母教会はマイセン磁器のカリヨンで有名。フランシスコ会修道院教会だった博物館の前には、小さな広場に可愛い泉があります。


川の対岸から見上げたアルブレヒト城と大聖堂  マルクト広場の聖母教会   内部           裏側          市立博物館になっている教会とその前の泉  

町の西側と北側は丘陵地で、石畳の坂や階段が多いのですが、あちこちに緑地があり、石壁にはあちこち野の花が咲いて、とってもきれい。
そこそこに趣のある古い家の門があり、坂道の上からは赤い屋根瓦越しに、下の町並みや川が見えるのも素敵です。


野の花と新緑に輝くマイセンの石畳の坂

丘の上のマイセン大聖堂(ドイツ語でDom)。大聖堂といってもプロテスタント教会なんだとか。(宗教改革前はもちろんカトリックの大聖堂でした。)
ファサードの前にも礼拝堂がある、ちょっと不思議な造りの教会。前行ったときも見たはずですが、記憶よりでっかい教会でした。
ゴシック様式で、祭壇の後ろに古いステンドグラス。ドイツではこれは貴重かも。ただ保存状態はいまいちで、グリザイユが消えてる部分も…
以前行ったときにはなかったのか入らなかったのか、付設の博物館は初めて見た気が…。教会やこの地域の歴史の解説が興味深かったです。
丘のてっぺんの城門の外は展望台になっていて、そこから町に降りる道沿いに素敵なお庭がありました。
斜面に段々畑のように庭が作られて、葡萄棚や地域の植物が植えられてました。ちょうどスタッフの方がお手入れ中でした。


丘のてっぺんに続く城門  マイセン大聖堂      教会脇の回廊    この部分はルネサンス様式 ステンドグラスの残る祭壇  博物館の模型 お庭と地域の植物解説のパネル

マイセンといえば忘れてはいけないのが、もちろんマイセン磁器工場と博物館。以前も行きましたが、また行ってきました。
実は、以前見た華やかな装飾の花瓶が忘れられず、もう一度見たかったのです。実はその時写真に夢中になってキャプションを撮るのを忘れて
今回確認したところシカゴ万博の出品物でした。なるほど道理で力の入ったすごい装飾。立体的なお花や木の実が山ほど飾られ
そこに鳥や昆虫がたくさん群れてて、つまりしろの好みのものがこれでもかと付いた壺なんです。
でも今回、夕方出かけたせいか、ちょっと光が暗かったような…写真があんまりうまく撮れず、ちょっとがっかり。
でも今回はスマホで動画を撮れたのは良かったです。博物館にはこの他、いかにもマイセンな食器やお人形がたくさん飾られてますよ。

マイセンではないのですが、町のお店のウィンドウでかわいい食器を見ました。マルハナバチがたくさん飛んでる蓋つきマグ。
今回の旅行では、ミツバチよりマルハナバチをたくさん見たのですよね。マルハナバチ、おデブでもふもふでかわいいのです。
ほしかったんだけど、お店が定休日で…帰ってきてネットで調べたら、メーカーのサイトでは、ヨーロッパ域外は送料うん万円で、断念…
陶磁器とはいえ、そんなに送料が高くなってるとは…やっぱりコロナ前よりヨーロッパは遠くなったなあと実感いたしました。


いかにもなマイセンの職人人形シリーズ     鳥いっぱいの時計             しろの見たかった装飾用花瓶            ほしかったマルハナバチのマグ

次は、マイセンのお隣のドレスデンです。ぼちぼち参りますので、なにとぞよろしくお願いいたします。




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