☆しろの雑記帳☆


12/31 今年もお世話になりました

ぼやぼやしてるうちに、すでに大晦日…今年もお世話になりました。
今年は…とりあえずコロナが収まりかかってる一方、あちこちで戦争のニュースばかりで、ちょっとつらかったです。
ユーラシア大陸の戦争は、ヨーロッパとの運輸にも影響しますので、個人的に実害の可能性もありますし…
普通郵便はこの秋やっと復活したとはいえ、世界の脆弱性に気付かされてしまったここ数年でした。
世界のたいていの国に行き来でき、自由にものを送ったり、海外のものを買ったりできるって、貴重なことだったんですね。
2024年は、世界が少しでも平和になりますように…!郵便が止まらず、飛行機にも安全に乗れる世界でありますように…!!
そして、世界と皆様に平和と幸せがありますように…!!!
良いお年を!


12/23 最後の植物画展

国立科学博物館植物画コンクール入選作品展と、その隣でやってるミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」に行ってきました。
ついでに東京国立博物館の特集展示 「キリシタンの祈りと聖母マリア」なども。

カハクさんの植物画コンクールは、一般の部は今年で終了。一般の部の素晴らしい作品を見るのが毎年の楽しみだったのに…
これに限らず、しろが楽しみにしてた企画やテレビ番組とか、終了することが最近多くて、いろいろと悲しいです…
でも、最後のコンクールも力作ぞろいで、じっくり鑑賞してまいりましたよ。それから!去年まで、ガラスへの映り込みがひどくて
撮影に苦労したんですが、苦情を上げたせいか、今年は展示に工夫がされてて、ストレス激減。ありがとうございます〜〜!!
でも、再度確かめたんですが、今年の絵葉書はやはり売ってなかった…やっぱりいろいろさみしいなあ…涙

展覧会は例年6月頃ですが、今年はなぜかこの時期で、不思議に思ってたのですが、隣の企画展を見てちょっと納得。
NHKの朝ドラにカハクさんが協力されてたそうで、ドラマに使った植物画や植物模型が並んでたのです。
植物画つながりで一緒に展示するなら、ドラマ終了後の方が良かったのかもですね。
さすがカハクさんという感じの、精巧かつ美しい植物模型。植物画は筑波植物園の専門家が筆で描かれたのだとか。筆…すごいなあ…
実はドラマ、録画したけど見てないんです。(役者さんが、ちょっと私のイメージでなくて…ファンの方大変すみません…)
でも、模型や植物画の出てくるところだけでも、早送りで探して見てみようかなと思いました。

無神論者のしろですが、隠れキリシタンにはなぜか興味があるのです。トーハクさんの特集展示では
マリア観音など隠れキリシタンの遺物がいろいろ。でも長崎奉行所の旧蔵品(没収品)らしく、細かい来歴が不明なのがちょっと残念。
踏み絵に使われた大量の聖像レリーフや、江戸時代に潜入した宣教師が持ってた聖母像なども。
(そういえば、この宣教師シドッチの遺骨が出土して、カハクで調査した記録を、現館長さんがまとめられた本が大変面白かったですよ)
たくさんあったロザリオは、開国後に来日した神父からもらったもので、浦上三番崩れ(幕末の長崎キリスト教弾圧)の没収品とか。
やっとカミングアウトしたところで弾圧されたのは、さぞつらかったでしょうね…

トーハクさんの本館は年末のメンテとかで、現在半分以上閉館中。でも、歴史展示やアイヌのコーナーは開いてました。
本館で見られるところが少ないので、久しぶりに法隆寺宝物館へ。西域の香りのする水瓶や、聖徳太子愛玩の水晶玉など
素敵な宝物がたくさんあるのですが、展示室の暗さはトーハク随一。古い宝物なので仕方ないのでしょうけど、よく見えない…
「デジタル法隆寺」という企画で、法隆寺金堂の焼けた壁画の写真原版の原寸大展示と、デジタル復元図が見られます。
菩薩像に往時の美しさが偲ばれます。…せめてカラー写真で残ってたら良かったのになあ。


ナシ「幸水」     ヒマラヤユキノシタ        コブシ       ヒカゲヘゴ       セイタカアワダチソウ       ネギ


シコクチャルメルソウ植物画 バイカオウレン模型 ヒルムシロ記載論文図版 マリア観音 明清時代 ラテン語かな書き祈祷書 安土桃山時代 樺太アイヌ敷物 19C 竜首水瓶 飛鳥時代

この後、帰りに都立多摩図書館に寄ってきました。都立図書館の分館で、個人貸し出し不可の、雑誌に特化した図書館です。
見たい雑誌があったのですが、書庫に古い書籍もあると聞いて、ついでに昔の植物画の本をいくつか出してもらいました。
そうしたら、シーボルトが長崎で描かせた植物画の原寸大豪華本があることが判明。
これらの肉筆画から西洋の画家が描き直したものが、フロラヤポニカとして出版されて、こちらは書籍もいろいろあるのですが
川原慶賀などの描いた原画は、なぜか現在ロシアにあるとかで…当分見られる機会はないし、出版物もあまり出てなくて…
調べたらうん十万する貴重本で、古本でも買えそうにはないですが、今度多摩図書館にじっくり閲覧しに行きたいと思ってます。


12/15 テオ・ヤンセン展

千葉県立美術館でやってるテオ・ヤンセン展に行ってきました。
興味はあったけど、遠いし、そんなに行くつもりなかったのですが、千葉の友人が見てきた話を聞いて、行きたくなってしまって…

テオ・ヤンセンさんは、オランダの美術家・物理学者で、塩ビ管やペットボトルで、風で動く巨大なビーストを作ってる方です。
youtubeなどで映像は見たことあったけど、90年代から制作されてるとか、すごくいろんなビーストがいるとか、知りませんでした。
会場には大きなビーストがいくつも並び、部品やアイデアスケッチ、動くビーストの映像が展示されてました。
ヤンセンさんがビーストを動かしてる浜辺、以前オランダで行ったことのあるスヘフェニンゲンの海岸にそっくりだなと思ってたら
ほんとにそこでした。ここはデルフトから割と近くて、ヤンセンさんはデルフト工科大出身だとか。なるほどー。

展示のビーストのうち、3体は会場で動くところが見られます。1体は自分で動かせます。
でっかいビーストが歩いたり、しっぽ振ったり、大変迫力があり、それでいてユーモラスで、ちょっとかわいいです。
youtubeに動画を上げてみましたので、よろしければ…(ピントがいまいちですが…)こちらこちらです。
美術館近くの海岸公園で動かすイベントもあったようですが、人が来すぎて、展覧会の方が入場制限になっちゃったとか…
屋外で動くビースト見たかったですが、すいてる平日にゆっくり見られたので、まあ良かったかなと思います。

自分で組み立てる小さなビーストがお土産で売られてますが、これもできあがったのを会場でうちわであおいで動かせます。
これも大変可愛くて、つい1個購入してきてしまいました。(まだ組み立ててません。)
ヤンセンさんはビーストの設計図等を公開されてて、ビーストを世界中で増殖させたいのだとか。うちのもちゃんと増殖されるといいな。


 アニマリス・ウミナミ       アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ(会場で動くビースト)      アニマリス・ミミクラエ


アイデアスケッチ   ビーストの足の基本構造     アトリエ風景              お土産のミニビーストたち(しろが買ったのは真ん中の子です)

しかし、うちから千葉は遠いですね。美術館まで、片道3時間近くかかるんですよ。
せっかくなので、友人宅に泊って、ついでに国立歴史民俗博物館にも寄ってきましたが…ここも遠い…
もうトシなので、へとへとになりましたが、でもまあ、お出かけ楽しかったですし、まあいっか。




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