☆しろの雑記帳☆


3/26 春の展覧会ハシゴ

今月のお出かけ。まずは板橋区立美術館椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あとです。
椿椿山は渡辺崋山の一番弟子で、崋山の切腹後、その肖像画を描いたことでも知られています。
作風はやはり崋山に似ているらしいですが、実のところ、私、渡辺崋山の絵をそんなにたくさん見たことはなくて…
でも、人物画の作風は似ていると思います。日本画には珍しい立体感のある造形に、被写体の人柄がしのばれる肖像画でした。
肖像を描くにあたり、スケッチから何度も習作を描いて、完成作を作り上げる、その過程が展示されてて、大変興味深かったです。
でも、崋山の肖像画を仕上げるまでには何年もかかっているそうで、師の非業の死がさぞつらかったのだろうとしのばれました。

肖像画好きのしろですが、花鳥や風景も面白かったし、画帳もたくさん展示されてました。
題材や図柄は日本画の花鳥の定型なのですが、描かれたお花はかなりリアルな造形で、独特の雰囲気があります。
風景画もちょっと独特。線遠近法的な試みや細密な描写に、対象に迫ろうという意志が感じられました。
展覧会は会期が短い上、展示替えもあるのですが、…板橋、うちからはかなり遠くて…たぶん後期は行けないです。…残念…
ショップで、展覧会の図録のほか、崋山の出身地の田原市博物館の図録も販売されてて、つい購入してしまいました。
椿山の画集って売ってないんですよ。それに田原市、愛知県ですが名古屋からめっちゃ遠く、今となっては行く機会もなさそうで…
田原市の図録は崋山の作品もたくさん入っていて、ある意味お得でしたよ。
(画像は例によって、ネットで盗んだものです。)


   渡辺崋山像(部分)     浅野梅堂母像(部分)   高久靄国怐i部分   玉堂富貴図(玉堂富貴・遊蝶・藻魚図より)  椿椿山像(椿二山作)

さて、次は国立科学博物館ボタニカルアートで楽しむ日本の桜 太田洋愛原画展
こちらは、以前コロナで流れた企画展の、リベンジ展示だと思います。絵葉書だけ販売されて、そちらは全部持ってます。
こちらも開催期間が割と短いです。でも科博の企画展と常設展は、現在予約不要。好きな時間に行けるって、やっぱりいいなあ♪
そして撮影可!もちろん端から撮影したのですが、数えてないけど、ものすごい展示数。…桜にこんなに種類があるとは…
閉館時間まで必死で撮影したのですが、おかげでじっくり見られず…(なんだか本末転倒な気が…)

太田洋愛先生、なんと愛知県田原町出身、藩校を前身とする旧制中学卒業だとか。渡辺崋山の後輩じゃないですか。びっくり。
牧野富太郎先生のお弟子さんでもあるそうです。鉛筆に水彩で着色された桜は、どれも繊細で、花への愛情を感じます。
桜って、種類によって、華やかだったり清楚だったり、色合いも、花の付き方や花びらの重なりも、みんな違うんですねえ。
どれも確かに桜ですが、それぞれ個性があって、美しくかわいらしいです。
うーん、もう1度じっくり見たいけど…春は展覧会たくさん開催されてて…科博さん、夜間展示を再開してもらえませんかねえ…


 渦桜          シナミザクラ           長州緋桜              鵯桜           群桜

そして、科博閉館と同時に、こちらは夜間展示が再開された国立西洋美術館へ。
お目当ては小企画展橋本コレクション展―指輪よりどりみどりです。こちらも常設展扱いで予約不要。そして撮影可!
橋本貫志氏が寄贈された指輪を中心とする800点以上のジュエリーコレクションだそうです。
以前、科博の宝石展で一部展示されてましたし、西美の常設展でもいつも数点見られますが、今回は200点以上まとめて展示。
古代エジプトのスカラベ柄から、現代の豪華ジュエリーまで、素材もデザインも様々な指輪がずらっと並んでます。

ただ、今回は、デザイン(図柄や用途別)に並んでたんですが、個人的には地域・年代別の方がわかりやすいなあと…
古代オリエントと20世紀の高級デザインリングを、動物柄でまとめて展示されるのは、ちょっと違和感ありました。
個人的に興味があるのは、ルネサンスのカメオとか、近世のミニアチュールなど…アールヌーボーのデザインも素敵でした。
…ただ、例によってジュエリーは暗い部屋にスポットライト展示されてて、撮影が難しく、ネットで盗んだ画像も混じってます。
新しいスマホも試してみましたが、これについては、新旧どちらのスマホでも、デジカメの方がまだマシかも…

そして例によって、撮影に時間を取られ、へとへとになり、閉館ギリギリ…疲労困憊…
でもショップに寄って、以前小企画展で見た、中世・ルネサンスの写本の零葉の絵葉書を見つけましたよ♪
展覧会には間に合わず、そのまま改修工事で休館になっちゃってたんですよね。
実は図録も発売されてましたが、椿椿山の図録2冊が重いし、天気も悪いので、とりあえず絵葉書だけ購入しました。
でも、彩色写本人気あったんですね。お菓子やマスキングテープまでありました。(しろ的にはクリアファイルが欲しいかも)


ピラミッド形ダイヤモンドの指輪15C 星形ダイヤモンドで装飾された金銀製リング星が浦18C サンピエトロ広場のガラスモザイク1870 トンボのプリカジュール1900頃 アメシストと二羽の鳥1920頃

…実は他にも寄りたいところがあったんですが、さすがにへろへろで、そのまま帰宅いたしました…
充実した1日でしたが、欲張りしろには、やっぱり時間が足りません。科博の夜間営業、早く再開されますように。


3/21 初春の御岳渓谷と櫛かんざし美術館

1月2月とバタバタしてまして、御岳渓谷に行けなくて…今年は、無人販売所で毎年買ってた柚子を買えなかったなあ…
ここ数日雨が続く中、晴れ間を狙って久々にでかけてみました。
まだそんなにお花は咲いてませんでしたが、スミレやニリンソウ、農家のお庭のユキヤナギなどを楽しんできました。
公園でもときどき見かけたジョウビタキ、やっと写真に撮れました。野鳥見るとほっとします。嬉しい…
そして相変わらず、新しいスマホと仲良くなるべく、努力中です。
他のカメラでは背景にピントが合っちゃうものが、マニュアルフォーカスで撮れるのが、今のところ一番ありがたいですね。


   スミレ       ニリンソウ       モモイロユキヤナギ    農家のお庭のミツマタ   スマホで撮れた樹の芽   ジョウビタキ

とはいえ、この日の一番の目的は櫛かんざし美術館でした。…なんと、こちらもうすぐ閉館らしいです。がああぁぁぁんん…!!!
撮影OKになって、これからたくさん通うぞ!と張り切ってたのに…。なんでも建物の空調などが老朽化してるのだそうですが
せっかくのコレクションがもったいない…空調のいらない時期だけでも、再開していただけませんでしょうか…

今回で最後の展示は「春の髪飾り」。梅や桜の文様の櫛の他、筥迫、戦前のコンパクト、ビーズポシェットなども展示されてます。
筥迫というのは、御殿女中達が、化粧道具や懐紙などを入れて、懐に挟んで用いたそうで、現代の化粧ポーチみたいなものですね。
当時は貴重なビロードや、美しい刺しゅうで飾られ、専用の簪を挿したり、匂い袋を下げたりしていたようです。
この他、世界の櫛という展示もあって、19世紀頃のヨーロッパや、王朝時代の中国、韓国他、中近東やロシアの櫛もありました。
大きさや形も様々ですが、巨大なスペインの飾り櫛や、ロシアのマンモスの牙製の櫛とか、興味深かったです。


      筥迫                  桜樹文様蒔絵櫛 銘梶川           梅松文様蒔絵螺鈿櫛 原羊遊斎


桜花文様蒔絵木地櫛 原羊遊斎        牡丹文様蒔絵螺鈿鼈甲櫛             柳川象牙櫛

でも、やっぱり閉館はさみしいです。
ショップで閉店セールやってたので、ハンカチやカード(ほぼ投げ売り)、図録(割引)などを買い込んできました。
最後だし、何とか春のお花を見るついでにでも、もう1回行ってみたいと思います。


3/11 またまた昭和記念公園

また歯医者の帰りに昭和記念公園に寄ってきました。
公園の現在の見頃の桜は修善寺寒桜、オカメ桜、寒緋桜。それぞれピンクの濃さが違って、比べてみるのも楽しいです。
子どもの森のお花畑に、クロッカスや洋水仙がたくさん咲いてました。木蓮もきれいです。
そういえば今日は3.11で…木蓮を見ると、東北の震災の頃に咲いていたのを思い出すんですよね…
先週見たキバナセツブンソウもまだ見頃。それから原種系水仙が咲いてました。丸っこくてちょっと不思議な形。
菜の花はずっと見頃で、ミツバチがいっぱいいます。チューリップの芽も出てきてましたね。もうすっかり春ですねえ。

今年も冬鳥はあまり見られませんでしたが、代わりにワカケホンセイインコというのを見ました。集団で桜を食べてました。
前〜に「ダーウィンが来た!」でやってたのを見たけど、本物は初めて。外来種で、東京で大きな群れを作ってるとか…
きれいな鳥ですが、外来種があんまり数を増やしてると、ちょっと複雑ではありますよね。インコは長生きで、知能も高いし…
最近ガビチョウもすごく増えた気がします。…温暖化で冬鳥が減ってるのも、外来種にはかえって暮らしやすいのかな…?
きれいな姿や声が楽しめるのはいいのですが、公園が外来種ばかりになるのは、やっぱり寂しい気がします。


   修善寺寒桜       オカメ桜          木蓮       クロッカス      原種系水仙  修善寺寒桜を食べるワカケホンセイインコ


3/5 昭和記念公園の黄色いお花

所用で立川に行くことが増えまして(地元の歯医者がどこも満員で、立川まで通ってるのです)
そのたびに昭和記念公園に寄ってます。
いつもは西立川口から入るのですが、最近立川口から入ることが増えて、公園の新しい顔を楽しんでおります。

ここ数日すっかり春の陽気で、いろいろお花が咲いてましたが、なんか春先は黄色いお花が多いですね。
立川口の方にミモザがすごくきれいに咲いてました。
いつもの花木園でも、今年は福寿草がいろんなところに顔を出してます。洋水仙も満開。
菜の花、こぼれ種で秋から咲いてた芝生広場の北側、とうとう越冬しました!(う〜ん、さすが温暖化…ちょっと複雑)
民家園の裏の菜の花畑が一番見頃、芝生広場南側のお花畑はまだ咲いてません。

あと、今回、キバナセツブンソウを初めて見ました。…かわいい〜〜〜♪
普通のセツブンソウよりお花が大きくて、花びらが丸っこくて、でも葉っぱはセツブンソウです。すごくかわいいです。
黄色ばっかりでも何なので、見頃の河津桜も。これも立川口側の川沿いに咲いてました。ピンクが濃くて華やかですね。


ミモザ         福寿草        黄色の洋水仙     キバナセツブンソウ       サンシュユ       河津桜


無理やり縦パノラマで撮った、冬越しの菜の花と民家園の梅

新しいスマホも、引き続き練習中ですが、やっぱりピントが…
近くはマニュアルフォーカスで何とかなりそうです。…もう遠くはデジカメでいいや。
動画は、動くたびにピントを合わせ直せば、何とかなりそうですが
動画の動きにうまく合わせられず、まだまだ練習が必要な感じ…
前のは自動でも問題なかったので、この機能使わずにすんでたんですけどねえ…
(動画は前ので撮りたい…でも、前のは動画が固まる…
…というかそのせいで機種変更したのに…涙…)

でも、縦のパノラマ、これは実は前から欲しかった機能で、大変うれしいです。
公園ではあまり使い道ないですが、これで建物とか撮りたいな。五重塔とか教会とか。
旅行に持っていくのがちょっと楽しみですね。

3/2 紅葉苺

すみません、久々の更新でございます。…だいぶん前に作ってあったのですが、バタバタしておりまして…
紅葉苺…本物はもう少し楚々としたイメージなんですが、デザインいじっているうちに相変わらずのことに…
御岳渓谷からかんざし美術館に上がっていく道端によく咲いてます。実はおいしいらしいですが、食べたことはないです。
とんぼ玉2個だけですが、よろしければ…






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