☆しろの雑記帳☆


10/27 久々に昭和記念公園

すっかりご無沙汰の昭和記念公園。なんかこのところバタバタしております上、天候も不順っぽいし
たまに晴れると、たまたま歯医者の予約が入ってたりしまして…でも、年間パスのもとも取らなくちゃですしね!
午前中は晴れ、午後は晴れたり曇ったりでした。当たり前ですが、園内はもうすっかり秋で、民家園は秋の飾り付けがされて
日本庭園には秋の夜間お散歩イベント用のオブジェがあちこちに…でも、風鈴の通り抜けは素敵で、秋風に良い音を立ててました。

虫見時(秋の初め)を逃しちゃいましたが、それでも蝶々や赤とんぼ、スズメガさんを見かけました。
スズメガはあちこちにいて、カメラ持って追いかけましたが、写真撮れたのはハーブ園だけ。素早いなあ…
紅葉はハナミズキは葉が落ちて、モミジはこれからという端境期…やっぱりこまめに行かないとしょうがないですね。
でも、盆栽園のツタは真っ赤だし、ケヤキはそろそろ色付き、赤黄緑が混じったモミジも、これはこれで好みです。


日本庭園の秋の風鈴   民家園の飾り付け   ツマグロヒョウモン雄   スズメガ(ホウジャク)   日本庭園のモミジ    盆栽園のツタ

恒例のコスモスまつりは終了してますが、コスモスは花期が長いので、お花自体はまだけっこう咲いてました。
ミックスガーデンも見頃終わりですが、コスモスやジニアやワレモコウとか、まだまだきれいでしたよ。
今年は八重のイエローコスモスを見つけました。キバナやピンクもいいけど、やっぱりこの柔らかいイエローがお気に入りです。

「ダリアの庭」のダリアはほとんど散ってましたが、民家園の裏のはなぜか満開でした。あと、皇帝ダリアも見頃。
シュウメイギクはピンクはほぼ終わってたけど、白は満開でした。白だけでも見られてよかった。
クリサンセマムという小菊が咲いてましたが、chrysanthemumって単に菊だと思ってたんですが、カタカナだと品種名なの??
いろんな色の小菊がぎっしり密に咲く品種で、とってもかわいいのですが…どなたか品種名についてご存じありませんか??


八重咲イエローコスモス      シュウメイギク      民家園のダリア        皇帝ダリア    クリサンセマム…だそうです

久々にたくさん歩いてちょっと疲れましたが、やっぱり植物の中をてくてく歩くのはいいですね。
私の大好きな雑木林の紅葉はまだ全然でしたが、これだけは見逃したくないなあ。すごくきれいなので、よろしければ皆様もぜひ…


10/22 久々の更新…

すっかりご無沙汰ですが、久々のショップ更新…すみません、いまだにアメリカの普通便が戻ってないもので…
秋なので菊です。ネットでグリーンの菊を見てきれいだったので、作ってみました。
白い蝶を合わせてみましたが…なんかちょっと寒そうですかね…。でも、逆に冬っぽくて、クリスマスまで使えるかも、なんて。
とんぼ玉2個ですが、よろしければご覧になってくださいませ。




10/16 今月のお出かけ

今月は、ちょっと遠出をしてまいりました。千葉の博物館でコロナで2年遅れ、ずっと楽しみにしていた展覧会がありまして
どのみちうちからだと泊りがけになっちゃうので、ついでに千葉の美術館や都心の展覧会も見てまいりました。
まずは都心で展覧会をハシゴ…のはずが、何と中央線が遅れて電車内で1時間半立ち往生。3つハシゴの予定が2つに…残念。

三井記念美術館大蒔絵展。平安から現代までの、蒔絵の名品が一堂に会する展覧会です。
展示は大体時代順で、蒔絵の技術が進化し、技法も多様になっていくのがよくわかります。
個人的には、江戸の琳派が好み。酒井抱一デザインの四季の草花を立体と平面で表現した茶箱とか、とても素敵でした。
小川破笠のサントリー美術館所蔵の貝尽蒔絵硯箱・料紙箱と、ファンタジーな象さんの可愛い、個人蔵の九貢象意匠料紙箱。
サントリーさんのは前にも見たけど、陶片、ガラス、金属、象牙などの立体象嵌がリアルでおしゃれで、何度見ても見飽きません。
あと、イエズス会関係の作品も興味深いし、現代作家の方の作品も素敵でした。撮影不可なので、画像はネットで盗んだものです。

お次は國學院大學博物館近代工芸の精華―有栖川宮家・高松宮家の名品と金子皓彦 寄木細工コレクション
大学の140周年記念とかで、ゆかりの皇族や個人コレクターさんの所蔵品から、日本の工芸を紹介する展示でした。
このコレクターの方、大学の先生をされながら、膨大な日本工芸作品やその関係資料を収集されたそうです。
今回の展示は、明治期の海外輸出用の寄木装飾の家具を、海外のオークションで買い戻されたものが中心で
大きな飾り棚や棚付きの書机、チェステーブルなど、どれも、あらゆる部分を様々な寄木や木彫で装飾した素晴らしいものばかり。
寄木の歴史をたどる、中東やオリエントの寄木やモザイクなども興味深く、美しいものでした。
博物館の常設展では日本の考古学資料が多数展示され、特別展も含めて、すべて無料、撮影可です。


五十嵐道甫作秋野蒔絵硯箱     小川破笠作貝尽蒔絵硯箱      箱根細工飾り棚      箱根細工箪笥(部分)     シリアの懺悔用椅子

千葉に移動し、友人宅に泊まって、翌日は、国立歴史民俗博物館加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史へ。
歴博さん、いつ来ても遠いなあ…でも、コロナで2年も待っていた展覧会だけあって、お客さんもいつもより多い感じです。
伽耶というのは、古代朝鮮半島南端にあり、倭とも交流の深かった地域です。地域にはいくつかの王国がありましたが
朝鮮の三国(高句麗、新羅、百済)のせめぎあいの中、最終的には隣国新羅に併合されていきました。

展示では、伽耶の主な王国の変遷や、倭や朝鮮三国、中国などとの関わりの歴史を、考古学遺物から紹介しています。
伽耶は鉄の産地で、鉄製の武具や馬具が展示されていました。そして、凝った形の様々な土器。何に使ったのかちょっと不思議。
倭の有力者にも贈られていた金や金銅の装身具。特に細かい細工の耳飾りは、朝鮮古代史の華ですよね。
現地の古墳の写真がたくさん展示され、日本の古墳とはまた違った風景に、いつか見に行きたいなあと思いました。
博物館の常設展で、同時代の日本の歴史も見ながら、東アジアの古代に想いを馳せました。
日本が近隣諸国と一番関りが多く、一番面白い時代だと思います。いつか韓国の博物館にも行って、半島から列島を振り返りたい…
(伽耶展も常設展も撮影は可でしたが、照明が暗かったので、一部ネットの写真を盗みました。)


車輪飾土器       龍鳳文環頭大刀(部分)     金製耳飾り    新羅を経由した西方のガラス容器    晋式帯金具       高霊池山洞古墳群

友人宅にもう一泊して、最後に千葉市美術館新版画 進化系UKIYO-Eの美へ。
新版画はもともと好きですが、以前東京国立博物館で、米国人女性画家の新版画を見て、どうして外国人が…と気になってました。
今回の展覧会のメインビジュアルが英国人女性画家で、他にも外国人画家の作品があるのに気づいて、ぜひ見てみたいと思いました。
会場には吉田博、川瀬巴水をはじめとした新版画の作品が大量に展示。こちらの美術館、版画の所蔵数すごいんだそうです。

お目当ての海外作家はフリッツ・カペラリ、チャールズ・バートレット、エリザベス・キース、ヘレン・ハイド、バーサ・ラム。
ヘレン・ハイド、バーサ・ラムは特別展示で、たくさんの作品が展示されてました。(でも特別展示は図録掲載なし)
好みなのはエリザベス・キースとチャールズ・バートレットですが、こちらの展示は数点ずつ。
なぜ西洋人の画家が(それも女性画家多数)日本まで来て版画芸術に関わったのか、その辺りはよくわかりませんでした。
新版画、ちょっと流行ってますし、展覧会や書籍もいろいろあるようで、引き続きチェックしたいと思います。

今回の展示では、今まであまり見たことがなかった人物や花鳥の新版画もあって、興味深かったです。
歌舞伎役者の似顔絵を描いている作家さんが複数いて、写楽の進化系みたいでちょっと面白かった。
そして、やっぱり吉田博はお上手ですね。たくさんの作家さんの中でも完成度が際立って、美しいです…。
(一部のみ撮影可でしたので、残りはネットの画像を盗みました。)


エリザベス・キース/藍と白 チャールズ・バートレット/横浜根岸の雪 ヘレン・ハイド/入浴 小原古邨/木蓮に九官鳥 吉田博/帆船 朝 名取春仙/初代中村鴈治郎の紙屋治兵衛

やっぱり、東京の田舎から千葉は遠いですね。それに歴博さんとか丘の上にあって、けっこう坂道を歩きますし…
3日間展覧会のハシゴで、ちょっとぐったりしておりますが、一応作る方もぼちぼちやってまいります。
ちなみに、中央線の遅延で見られなかったのは山種美術館竹内栖鳳展でした。美猫に会えず、残念。




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