☆しろの雑記帳☆


8/20 今月のお出かけ

コロナ禍をついて、今月も都心にお出かけしてきました。
国立科学博物館の企画展示で、ほぼ夏休みで終わってしまうものがありまして、ついでに例によって美術館巡りを…
今回は、イギリス旅行でも使ったffp2マスクをしていきました。安心安全ではあるけど、やっぱり暑いですね…

まずは科博さんの残して伝える!科学技術史・自然史資料が語る多様なモノガタリ
科博さんが関わられた日本の科学資料の紹介です。カミオカンデの光電子倍増管や、野辺山天文台の観測データの写しなども。
養蚕教習所にあった巨大なカイコの模型は、上下3段に分かれるようになってて、カイコの解剖図になってました。
数ある貴重な資料の中で、しろのお気に入りは、魚類を書いた明治の博物画でした。

それから同じく科博さんのWHO ARE WE 観察と発見の生物学 国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類
科博さん秘蔵の標本を中心に、哺乳類の多様性と進化について解説してます。哺乳類以外の展示もありましたけどね。
ずらりと並んだ草食動物のはく製は素晴らしい出来栄えで、目の表情とか、蹄や角の付け根まで、まるで生きているようです。
で、その近くの展示台に引き出しがいくつかついてて、それを開けるとヤギとウシの角の違いについての解説が出てきます。
巣から顔を出したプレイリードッグの下の引き出しを開けると、巣の構造の図や解説が見られたり
動物の骨の大きさの比較や、身体の模様や構造色の解説などが、あちこちの展示台の引き出しに入ってて、1つ1つ開けていく仕組み。
この展示台はキットになっていて、各地に運んで展示できるのだそうで、すでに他の博物館でも展示されてたのだとか。
これはVol.01ですから、他に、鳥類とか、昆虫とか、植物とかもあるんでしょうか。楽しみです。

次は日本民芸館復帰50年記念 沖縄の美。今年は沖縄関連の展覧会が多くて嬉しいですね。
私の大好きな紅型の衣装がいっぱい。絣や花織などの衣装もたくさんありました。沖縄の絣は華やかで軽やかで個性的ですね。
貴重な離島の布や衣装も展示されてましたし、戦前の芭蕉布制作のこれも大変貴重なビデオが見られます。
民芸館さんは、展示以外にもたくさんの沖縄の布や衣装をお持ちのようで、できれば全部見てみたいなあ。


立花宇一作 ハタハタ       草食獣のはく製    巣から顔を出したプレイリードッグ     紅型衣装(部分)      絣衣装(部分) 

さて、最後はサントリー美術館歌枕 あなたの知らない心の風景
和歌文化に疎いしろは、歌枕には全く無知で、なんかきれいな風景や花鳥の絵や工芸品が見られそう…と思ってでかけたのですが
歌枕というのは、昔の人の、行ったことのない場所に対する、ファンタジーのことらしいとわかりました。
正式には、歌枕というのは和歌の題材とされた日本の名所旧跡のことで、特定のお題と結び付けて表現されるようです。
例としては、吉野なら桜、龍田川なら紅葉ですが、これが視覚芸術では、紅葉が描いてあれば竜田川を連想するのが、逆にお約束に…

いや、桜や紅葉の名所なら、他にもいろいろあるでしょ…と現代人のしろは思うのですが
お約束が極まって、歌枕としてお題は決まってるのに、その地名がどこにあるか特定されてない場所とか
山梨県の塩山は、塩→汐の連想から、貝や砂浜がお題になってるとか…。えええ、山梨って海はないはずでは…??
ちなみに武蔵野も歌枕で、お題は薄野。歌枕としての武蔵野は、西は山梨との県境、南は多摩川、北は荒川までの、広大な地域。
いや、その範囲にはいろんな地形があって、うちもその一角ですが、野原より山の方が多いんですけど…
あんなにイメージの具体的な東海道五十三次に比べ、江戸の町の人には、武蔵野は京より遠いよく知らない地域だったんですね。
と、秋草の咲く薄野を描いた美しい武蔵野図屏風を眺めながら、ちょっとショックだった、東京の田舎在住のしろでした。

写真もテレビもネットもない時代、誰しも行ったことのない場所に憧れて、歌枕を描いた絵を見て、様々想像を巡らせたのでしょう。
展示では、そんな夢を描いたファンタジーな風景画や、お題の事物をあしらった工芸品が、たくさん並んでました。
大胆に桜と紅葉を描いた吉野龍田図屏風や、月と富士山を背景にした武蔵野図屏風はお気に入り。
華やかな金箔が美しい能衣装網代に桜楓模様塗箔や、東京国立博物館所蔵の吉野山蒔絵棚も素敵でした。
桜の棚は、金具まで桜模様でとても凝ってます。しばらく前にトーハクさんの常設展に出てたみたいですが、見逃してました…
しろは書は全然わからないのですが、歌枕の書は、華やかな表具が多くて、楽しめました。


            武蔵野図屏風の左隻(右隻は背景が月)                    能衣装 網代に桜楓模様塗箔

今回、科博さんとサントリーさんの1点を除いて、撮影禁止だったのですが
その画像も、うちのHDDが壊れて、半分以上なくなってしまい
科博さんのは、スマホでも撮ってましたが、結局画像が足りず、ネットの画像を盗んでまいりました。
画像は必ず別のHDDにバックアップ取るのですが、今回はカードから移した途端に壊れてしまい、こんなことに…涙
前にもありましたが、HDDってダメになるときはあっという間ですね…とりあえず、注文した新しいHDDが早く届くといいな…


8/13 今年のひまわり畑

ちょうど見ごろのひまわり畑(芝生広場の大きいひまわりの方)が、台風でだめになっちゃうかも…
という昭和記念公園のお知らせを見て、急遽公園に行ってきました。
いつもはお弁当持って朝から行くのですが、急だったので水筒とおやつだけ持って、昼過ぎにバタバタと…

ひまわり畑に走っていくと、おー、公園の方が仰るとおり、広ーい花壇の大きなひまわりが咲きそろってます。
台風前で、今にも降りそうな天気で、平日でしたが、ひまわり畑は結構にぎわってました。
…それはいいのですが…蒸し暑いのでノーマスクの方が多くて…公園全体は広いので、比較的距離は取りやすいのですが
ひまわり畑の中の園路は結構狭いため、恐ろしくて、お花畑の中にはあまり入れませんでした。…まあ外からでも見えますけど…
暑いですし、熱中症も心配ですからねえ…風もあったし、実際それほど危険ではなかったとは思うのですが…
とりあえず、人気の少ない日本庭園のベンチで閉園ギリギリまで待ち、人が少なめになったところで、ささっと撮影してきました。


芝生広場のひまわり畑(スマホの色調補正で晴れてるように見えますが、ほんとは曇天でした)

いつもより滞在時間は短かったですが、今年のひまわりを見られて、良かった良かった。
ところが、台風、今のところ雨も風もそれほどではないのですが…どうなるのかな。
とりあえず、しろ的には、お天気が悪い方が涼しくて幸せです…
台風がひどくなって、災害が起きませんように…ひまわりも無事だといいな…


8/6 サギソウ涼み

ちょっと涼しくなった隙をついて、急いで金曜日に昭和記念公園に行ってきました。
かなりの曇天でしたが、晴れてて暑いより過ごしやすかった。…ただ、すみません、おかげで写真が暗いのです…
とりあえず、お目当てはサギソウ。毎年「サギソウまつり」が行われるのですが、今年は「サギソウ涼み」だそうです。
まつりっていうと賑やかになっちゃって、感染リスクが高まりそうですものね。
サギソウは西立川付近に専用の花壇や寄せ植えが設置され、あと渓流の池にサギソウ筏がありました。
路地では、水生庭園の一角に咲いてますが、今年はお花の数が多かったです。前日の雨に濡れてて、それも風情がありました。


サギソウ花壇     サギソウを撮影する人々  こちらは立体花壇のお花   寄せ植えの一鉢    雨に濡れる水生庭園のサギソウ  サギソウ筏

他に咲いていたのは、ヒマワリ、ダリア、リコリス、ノウゼンカズラ、サルスベリなど…
ヒマワリは、芝生広場の大花壇に背の高いのが植えられてましたが、まだちらほらしか咲いてなかったです。
ハーブの丘のサンフィニティは満開、ヒマワリの見本花壇はブロカットシリーズというのが咲いてました。
花粉の出ない品種とかで、いろんな色がありました。花壇には他のひまわりもあるそうで、順次咲くようです。


     丘いっぱいのサンフィニティ               ブロカットシリーズのレッド      同じくプラム      ホワイトムーン

気温が30度を切ると、やっぱり過ごしやすいですね…このところ暑さでぐったりしてたので、ありがたいです。
こちらに越してきたときは、涼しい場所だと思ったのですが(その代わり冬は寒かった…!)、すっかり温暖化してしまって…はあ。
湿度がある分、ヨーロッパやアメリカ西岸地域のように、森林火災にならないのがせめてもの救いでしょうか。
来週からはまた暑くなるようですので、皆様熱中症とコロナには、どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ…




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