☆しろの雑記帳☆


1/19 久々の上野

マンボウが緊急事態宣言に変わる前に…ということで、取り急ぎ、久々に上野にお出かけしてきました。
まずは国立科学博物館の企画展発見!日本の生物多様性
なんか、科博さんもすっかりご無沙汰です。こんな状態では、年間パスのもとを取るのもなかなか大変ですよ。
日本の固有種、絶滅種、絶滅危惧種についての展示で、科博さんがお持ちの膨大な資料から、貴重な標本や文献が並んでました。
しろ的には、江戸時代の本草書や昔の博物画がお気に入り。小笠原絶滅鳥類の1932年の絵葉書、復刻していただけないかなあ。
植物の樹脂標本もきれいだし、現代の植物画の貴重な原画も多数展示。…と、ついお勉強より観賞に走ってしまうしろですが
絶滅危惧種を繁殖させて自然に戻したり、貴重な標本の外観を傷めずにDNAを抽出する方法を研究したり
様々な博物館の取り組みが紹介されています。いったん人が滅ぼした種は、二度と蘇らないのですよね。
…写真が、しろの趣味で鳥と植物に偏っててすみません…ほんとは爬虫類も虫も魚も菌類もたくさん展示されておりました。


 イリオモテヤマネコ   絶滅種オガサワラカワラバト   ハハジマメグロ   ムニンミドリシダ  江戸の本草書のサクラソウ園芸種 ナンバンカゴメランの植物原画

お次はお隣の東京国立博物館の予約済みの企画展ポンペイ展に走り込み。
ベスビオ山の噴火で滅んだローマ都市ポンペイを、ナポリ考古学博物館の資料で紹介する展示です。なんと撮影可です!
生活、宗教、文化などのテーマに沿って多数の資料が展示され、中でもモザイク壁画はどれも素晴らしく、往時をしのばせます。
…でもなんか、全体的に解説が不足気味で、見慣れないカタカナ語に訳がないし、道具の使用方法や人物の説明も中途半端で…
シストルムって何?肌かき器って何に使うの?何でポンペイでアレクサンダー大王がそんなに人気だったの…???
…皆様、そんなにポンペイや古代ローマにお詳しいのでしょうか。しろはあまり学がなくて、ちょっとついていけませんでしたよ。

実は、ポンペイ展に行きたいと思ったのは、最近こちらの本を読んだからでした。「古代ローマ人の都市管理」。
ポンペイの遺跡を詳細に計測し、ステッピングストーンは本当に横断歩道?ポンペイの街路は対面通行?などの謎を解きながら
ローマの下水道、物流などの都市インフラについて考察していて、しろ的に、すっごくおもしろかったのです。
おかげで、展覧会場では、展示資料より、写真撮影スポットのポンペイの街路の実物大写真に釘付けでした。(笑)
イタリアにまた行く機会があったら、ポンペイの街の実物を見てみたいなあと思いました。

その後、トーハクさんの常設展や各種企画展を見学。
まずは、琉球王国文化遺産集積・再興事業 巡回展 「手わざ −琉球王国の文化−」
沖縄の文化財を現代の職人が復元することで、制作技術の研究や技術の継承を行うという事業の紹介です。
復元された真新しい文化財も見事ですが、復元過程のビデオや写真、道具や材料、半製品などの展示も、大変興味深いです。
物作りや伝統工芸に興味のある方には、ぜひおすすめです。

毎年恒例の干支もの企画。今年は寅にちなんだ美術品が集められてました。うーん…昔の日本画の虎って、ほぼ猫。
本物の虎は日本にいませんでしたもんね。でも、応挙などは、虎の毛皮を写生して、かなり虎っぽい虎を描いていて、さすがです。
この他、1月ということで、常設展では吉祥紋にちなんだ展示や、晴れ着の着物などが見られました。
いつもながら、トーハクさん、いったいどれだけ着物をお持ちなのでしょう。

最後に東洋館のマレーシア・イスラーム美術館精選 特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」へ。
イスラムの工芸品が王朝ごとに展示されていたのですが、私がイスラムについてあまり知らないのと、時間がなかったので
各王朝の違いについて、あまりよく理解できず、残念でした。繊細なイスラム装飾、好きなんですけどね。
ペルシャとトルコのものが多かった気がしますが、中国ムスリムの、中国模様とカリグラフィーが同居した磁器とか面白かったです。
トルコの装飾タイルや装飾品もきれいでした。イスタンブールのモスクのタイルを思い出します。


美しいカメオガラスの壺  ポンペイのパン屋の壁画  ポンペイ街路の実物大写真  琉球の玉御冠の復元品  明治の動物一覧図より オスマントルコの釉下彩花鳥紋皿

閉館ギリギリで博物館を出ると、ちょうどラッシュ時に重なっちゃうので、どこかで時間を潰そうとしたのですが
カフェのテラス席は寒いし、JRのホームもやっぱり寒く、結局、東京駅構内の待合所のベンチで本読んでました。
おかげで空いてる電車で帰れて、まあよかったですが…やっぱりコロナはつらいですね。
科博さんの年間パスが切れる前に、もう一回行けたらと思うのですが…感染状況厳しそうですし、どうなるのかなあ…
皆様も、くれぐれもお気をつけて、お過ごしくださいませね。


1/13 真冬の御岳渓谷

久しぶりに御岳渓谷に行ってきました。
コロナで籠っていたら、すっかり運動不足で、脚が弱々になってしまい、ちょっとまともに歩かないとダメだなあと思いまして…
お天気はまあまあでしたが、寒かった…当たり前ですが。日陰の水たまりは凍ってましたし、氷柱や霜も見ました。
谷が深いので、冬の朝は川までお日様が届かないんですよね。でも、落ち葉に降りた霜がとってもきれいでした。
咲いていたお花は、どっかのお庭から逃げ出してきたらしいサクラソウのみ。

でも、久々にカワセミ様にお目にかかれましたよ。沢井酒造さんのガーデンカフェの近くの岩にとまってました。
この他、ジョウビタキやセグロセキレイ、キセキレイ、シジュウカラなどをお見掛けしましたが、遠くてろくな写真撮れず…
とりあえず、真冬の平日は電車も空いてるし、渓谷にはほとんど人もいなくて、感染の危険はほぼありませんでした。
(川原で転んでケガしても、誰にも助けてもらえそうにありませんですが…)
でも、久々に自然の中をお散歩できて幸せだったので、また晴れてて空いてそうな日に出かけようと思います。


霜の降りたモミジの枯葉   唯一咲いていたサクラソウ    冬の川と緑のヤドリギ   初カワセミ様です        ジョウビタキの雌




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