☆しろの雑記帳☆


11/30 今年のクリスマス

そろそろ12月ですし、今年のクリスマスの玉を…
今年は架空のお花を組み合わせた玉を作ってみました。たまにはいいかなと思いまして…
オレンジをメインに、白と黄色のお花を添えて…一応葉っぱも3種類入っております。
華やかですが、あまり季節を気にせずお使いになれるデザインではないかと思います。
よろしければ、ご覧になってやってくださいませ。



…今年もあと1か月ですね…。なんか、ほんとにとんでもない1年でしたが…
個人的には、何とか年明けには、アメリカの感染状況が収まって、郵便が復活してくれないかなあとそればかり…
(あと、海外旅行にも行きたい…)
せめてクリスマスシーズンは、皆様に良いことがありますように…!


11/28 今年の紅葉

御岳渓谷と昭和記念公園に紅葉を見に行ってきました。
ちょっと見頃を過ぎちゃってましたが、旅行に行ってたのでしょうがないですね。
でも、どちらもとってもお天気の良い日で、青空や水面に紅葉が映えて、とてもきれいでした。

渓谷の方はそんなに人出はなかったのですが、ロープウェイの方に行くバスは劇混みで、すごい列でした。
あと、駅のトイレが長蛇の列で、かなり密…女子トイレの数、増やしていただけないかなあ…
でも、お目当ての、無人販売所の柚子、いっぱいゲットできました。早速柚子茶を頂いております。おいしいです♪
いつもどおり、遊歩道を歩いて、川岸でお弁当食べて、澤井酒造さんのガーデンカフェでお茶してきました。


                 川面の紅葉いろいろ                      無人販売所の柚子   ガーデンカフェからの眺め

昭和記念公園は、日本庭園以外は空いてました。でも日本庭園の紅葉はちょっと見頃過ぎで、渓流広場の辺りがきれいでした。
日本庭園でも、お庭の奥の東屋の辺りは見頃でした。日の当たらない場所は色付きがちょっと遅れるんですね。
いいお天気で、芝生広場で模型飛行機のグループの方が、飛行機飛ばしてました。
ゴム動力のプロペラ式が多いけど、羽ばたき型の模型もありました。ひらひら飛ぶので、鳥というよりは、チョウチョっぽいかも。
なんとなく、ダヴィンチ設計の飛行機の図を思い出しましたが、当時ゴムがあったら、ダヴィンチもこんなの作ってたかも。
その他、山茶花や椿なども満開でしたし、そろそろ水鳥もやってきてるみたいでしたよ。


日本庭園の奥、東屋付近    盆栽園のブッシュカン  青空を飛ぶ羽ばたき模型飛行機    八重の白椿          民家園の干し柿         雑木林の紅葉

ところで、東京都の感染拡大につき、昭和記念公園の12月の探鳥会は中止になってしまいました…
…でも日本庭園のライトアップの方が混んでそうだし、野鳥の会の他の探鳥会はやってるのになあ…(公園の探鳥会の講師は野鳥の会)
それに、来年のチューリップ祭は、まだやるかどうか決まってないそうです。…あれが公園で一番密なイベントなんですよね。
…チューリップで混むからって閉園になっちゃうよりは、来年はチューリップ中止でも、他のお花が見られる方がいいかな…
球根はそろそろ植えないといけないでしょうから、いずれ決まると思いますが、…コロナ、何とかならないんでしょうかねえ…


11/18 長崎旅行 その2

お気に入りをご紹介した後は、その他の見どころですが、まず開国以前のヨーロッパ貿易の歴史を知られる場所としては
出島と博物館以外には、シーボルト記念館や、出島付近の奉行所跡…くらいでしょうか。
オランダさんは出島から滅多に出られなかったので、意外に史跡は少ないですね。
シーボルト記念館は新しい建物ですが、脇に鳴滝塾の跡が公園として公開されています。
出島奉行所跡は、現在発掘調査中ですが、古い石垣は見られます。近くの波止場跡にも石碑が立ってました。


   シーボルト記念館       鳴滝塾の裏庭跡とシーボルト像   昔の波止場跡の石碑    下の緩んだ石垣が奉行所時代のものだそうです

唐人貿易関連の場所としては、やっぱり新地の中華街。唐寺や唐人町跡も見所です。
ただ、中華街…コロナの影響で、平日は一部シャッター街でした。もちろん開いてる店もありますが、ちょっと寂しい雰囲気…
金曜日にはいくらか賑わってたので、週末のみ営業の店もあるようです。なるほど、さすが華僑の合理精神ですね。
唐三か寺は全部回りましたが、興福寺は開国後の中国人の寄り合い場があったようで、裏に門の遺構と、中国風庭園があります。
唐人町は、密貿易を防止するため、幕府が中国商人を移住させた街で、新地はもとはその前の倉庫街だったわけです。
唐人町跡は今は普通の住宅地ですが、当時のお堂や堀の跡が残っています。資料館もあって、当時の絵図などが展示されてます。


新地中華街の門        崇福寺山門     装飾の美しい興福寺本堂     興福寺の庭園       唐人町跡の土神堂       同じく天后堂

開国後のヨーロッパ貿易の遺構は、グラバー園、香港上海銀行長崎支店、東山手南山手の洋風住宅、外国人墓地など、沢山あります。
グラバー園がなんといっても有名ですが、今、グラバー邸は修理中。古くからある施設なので、他の建物もかなり傷んでます。
(地元の明治村もこんな感じ…10年くらい前に行ったときも、ペンキは剥げてて、内装のカーテンはよれよれで…なんか懐かしい…)
いくつかの建物は家具調度も復元されてて、せっかく充実した施設なので、順次、修理が進むといいなあと思います。

長崎は、普通の道路も石畳だったり、神社の鳥居や寺の門も石だったりするのに、なぜか石造りの洋館は香港上海銀行のみ。
1階は無料、上階は博物館で建築のみ撮影可です。1階の銀行の窓口の復元が素晴らしく立派なので、1階だけでもぜひご覧ください。
木造洋風住宅は、グラバー園ほか、南山手、東山手にたくさん保存されて、レストハウスやカフェ、美術館などとして利用されてます。
長崎は暖かいので、住宅は木造でよかったんでしょうね。坂が多いから、石造りのお屋敷を建てるのは大変そうだし…
南山手街並み保存センターに、当時の山手地区の大きなジオラマ模型があって、面白かったです。
ただ、グラバー園を除いては、内装の展示がないんですよね。特に、水周りはグラバー園にもないです。
何度も言いますが、水周りは文明のバロメータ。当時のトイレやお風呂、台所、上下水道、ぜひ見てみたいんですけどねえ。


グラバー園のリンガー邸  リンガー邸の内部   同じくオルト邸のテラス   香港上海銀行長崎支店1階の銀行窓口  南山手レストハウス  坂本国際墓地のユダヤ人墓地区画

切支丹、キリスト教関係の施設も多いです。開国以前のものでは、サントドミンゴ教会跡、二十六聖人記念館など。
サントドミンゴ教会は江戸の最初期に5年間だけ存在したらしい教会で、どうやら絵も図面も残ってない模様。
跡地が博物館になっていて、当時の石畳などが見られます。どんな教会だったのか、興味を掻き立てられます。
二十六聖人とは、秀吉の禁教令で近畿地方から引き回され、長崎で殉教した切支丹です。開国後、列聖されたそうです。
記念館では、当時の布教活動や、キリスト教迫害、隠れ切支丹に関する展示の他、キリスト教関連の貴重な写本なども見られます。

開国後に建設された教会としては、大浦天主堂、浦上天主堂、中町教会など。
大浦天主堂は、開国後二十六聖人に捧げられた教会で、木造ゴシック建築。聖堂内撮影禁止なので、外から望遠で撮りました。
隠れ切支丹のカムアウトのエピソードは、無神論者のしろにもちょっと感動的。キリスト教博物館併設です。
浦上天主堂は、古写真を見ると、大変美しいレンガ造りの教会で、原爆で破壊されたのが本当に残念です。
爆風で落ちた鐘楼の頂部が、現在の天主堂の脇に残っていて、鬼気迫るものがありました。
爆心地公園に、遺構の一部が移築されていますが、当時の美しさが偲ばれます。
中町教会も明治期に建てられたもので、原爆で倒壊したそうですが、戦後すぐ復元されたそうです。
宿の近くで、食堂の窓から塔がよく見えました。塔の部分は遺構を利用して復元しているそうです。
内部の装飾もシンプルながら美しく、ステンドグラスも凝ったものでした。夜はライトアップもされてます。


サントドミンゴ教会の遺構   二十六聖人記念碑と記念館  大浦天主堂とその内部(外から撮ったので傾いてます) 旧浦上天主堂の古写真   中町教会のライトアップ

そして、わすれてはならないのが原爆関連施設…
長らく海外との窓口で、キリスト教徒も多い長崎が、原爆投下地に選ばれたと思うと、どうにも不条理な気がします。
でも、維新の志士とも関わりのあったグラバーは、両陣営への武器販売の後、富国強兵のための石炭産業にも関わってます。
戦前は、長崎の港湾はもちろん、市内にも軍事産業の拠点があり、植民地からの徴用者もたくさん被爆しているとか…
世界と日本の関わりを学びながら長崎の街を歩くと、いろいろ複雑な思いにかられます。
原爆の被害については、原爆資料館に様々な展示があり、戦前の軍事産業については岡まさはる平和資料館で学べます。
爆心地公園に記念碑がありますが、眼鏡橋周辺には、そこが本来の投下目的地だったことが記されています。


原子爆弾の模型 朝鮮人被爆者(岡まさはる資料館) 記念碑の約500m上空で爆発したとか 爆心地公園の旧浦上天主堂の遺構 浦上天主堂と旧天主堂の塔頂部 山王神社の片足鳥居

最後に、長崎の風景やグルメなども…。
オランダ坂や祈念坂も有名ですが、山の手の奥の、細い階段が、三差路、四差路に交わる路地も面白いです。
市内のあちこちに大小の水路があり、なんだかオランダを思い出してしまいました。レトロな市電もいいですよね。
ただし、石畳が多いので、歩くと足の裏にダメージが…ヨーロッパ用の靴を履いていって正解でした。
丘の上の夜景スポットは車がないと行きにくいところが多いですが、グラバー園裏口に続くエレベーター付近は穴場ですよ。
港の夜景も見たかったのですが、街の反対側は工場の私有地で入れず、伊王島行きのフェリーに乗ってみました。
海から見る港は確かにきれいでしたけど、船の上って揺れるので、こちらは全く写真は撮れず…ちょっと残念。
長崎名物のちゃんぽんやトルコライス、ちりんちりんアイスなども楽しみ、カステラ買い込んで帰ってきました。


急な石段の続く裏路地      眼鏡橋周辺    鳴滝には本当に滝があったとか  緑の市電って懐かしい感じ   長崎の夜景    ちりんちりんアイスとその屋台

以上長々と、失礼いたしました。でも、いいですねえ、長崎。
10年後、聖福寺の修理が済んだら、また行ってみたいなあ。…トシとってそんなに歩き回れないでしょうけどね。

11/17 長崎旅行 その1

お店を臨時休業して、長崎まで旅行してきました。
相変わらずアメリカの郵便は止まってるし、海外旅行はキャンセルだし、久々にひこーきにも乗りたいし…
実は、体力のあるうちに海外旅行に行けるだけ行って、その後は国内旅行に…と計画してたのですが、当分海外は無理みたい…
しろは古い異国情緒のある街が大好きで、長崎は二十うん年前に訪ねてとても素敵だったので、じゃあ長崎に行ってみようかと。
久々の長崎は、やっぱり楽しかったです。お天気も良く、石畳の坂道を歩き回り、写真も撮りまくってまいりました。
というわけで、例によって旅行記を少々…。まずは、しろお気に入りの施設をいくつかご紹介させていただきます。

出島、街並みが復元されたと聞いて、ずっと行ってみたかったんですよね。
二十うん年前に行ったときは、出島には復元模型と小さい資料館しかなかったと思います。
現在は、19世紀前半の設定で街並みが復元され、商館員たちの暮らした建物が、一部は部屋の家具調度まで見られます。
特にカピタン部屋のクリスマスパーティの復元は素晴らしく、お料理もおいしそうで解説も充実してます。
他の商館員の部屋も復元されてますし、料理部屋や、幕府の役人の駐在所、和洋折衷な時鐘など、見どころいっぱい。
建物の1階は大体倉として使われていたらしいですが、そこに当時の貿易や生活、出島の建設やその復元に関する展示がぎっしり。
当時の絵画や絵図面から復元されたジオラマもいろいろあるし、復元調査の映像や、シーボルトゆかりの植物を植えたお庭なども。
様々な図版や地図や解説など、余りの情報量の多さに、頭がパンクするくらい面白かったです。

ただ、出島って、開国後、水路を利用するため一部削られてるんですよね。復元に際して、元の形にできなかったのかなあ。
あと、料理部屋と水を本土から樋で引いていたのはわかりましたが、トイレやお風呂場の復元がなかった。
水周りは、生活の質と技術のバロメーターと思っているので、どうなっていたのか興味あるんですけどねえ…


復元された出島の街並み          料理部屋、青果の籠にはリンゴやパイナップルが      ヴェネツィア製かと思ったらネーデルランド製とか
             カピタン部屋のクリスマスの宴会           輸入品の検品シーンの模型、小さいのにめっちゃ精巧    発掘品のガラスの指輪

次は、唐三か寺の一つ、聖福寺。鎖国中の長崎は、オランダだけでなく、中国貿易の窓口でもありました。
その唐人さんたちが建てたお寺の一つです。和唐折衷な独特の雰囲気が大変美しいのですが、中でも聖福寺はお気に入り。
なんといいますか、ちょっとさびれて、建物が歪んでたり、屋根に雑草の花が咲いたり、それが鄙びた感じで、実に良いのです。
あんまり気に入って、宿の近くだったこともあり、滞在中3回も訪れて、写真や動画を撮りまくってきました。
唐寺独特の、本堂の前がテラスになってたり、床石が斜め格子になってたり、瓦を積んだ壁の模様も素敵なのですが
本堂左脇の草生した階段を上がって、瓦の歪んだ本堂の屋根を見下ろすのが、何といっても情緒があります。
片方割れた鴟尾にジョウビタキがとまったり、鬼瓦の周りに秋草が咲いてたり、もうたまりませんわ。

しかし、さすがにこのままだと倒壊するのではと他人事ながら心配。こちら、拝観料もないんですよ。
無神論者のしろが、募金箱代わりに、お賽銭を入れてしまうくらいの状況です。
でも、地元の人に伺ったところでは、国の文化財に指定されて、やっとこれから解体修理が始まるとのこと。
修理に十年はかかるので、当分お寺を見るのは難しくなるようです。コロナのおかげで今来られたのは、ラッキーだったかも。
修理されたらこの詫び寂び感もなくなるかもしれないし、そう思うと大変貴重な体験でした。うまく修理されることを願ってます。


本堂の前のテラス     本堂脇の階段と瓦を積んだ塀     草生した壁     階段から見下ろす本堂と鐘楼  割れた鴟尾にジョウビタキ    鬼瓦に秋草の花

お次は、長崎歴史文化博物館。長崎の歴史が、海外との関わりを主に、様々な資料を用いて展示されています。
朝鮮通信使絵巻を端から端まで映像で見せてくれたり、南蛮人屏風や、出島や唐人町の様々な絵図面など、見どころ沢山。
博物館は当時の奉行所の跡地に建ってまして、奉行所の一部が復元展示されています。(長崎で、厠の復元があったのここだけ!)
奉行所正面の巨大な石段や、お白洲の復元も興味深いですし、復元作業の映像などもありました。
国際貿易の窓口であった長崎の歴史を、いろんな側面から学べる場所でした。


    朝鮮通信使を描いた当時の絵画   唐人町の模型  眼鏡橋って、中国の技法で作られたのだとか 奉行所での唐人貿易品の見分 靴下でお白洲に出てみたら足が痛かった…

他にも見どころいっぱいですので、次回まとめてご報告いたしますね。


11/1 黄葉の御岳渓谷

秋になったので、久々に御岳渓谷にお出かけしてきました。
まだ紅葉にはちょっと早く、黄葉って感じでしたが、大変お天気の良い日で、お散歩はすごく気持ちよかったです。
川岸の石に腰かけて、きれいな水の流れをぼーっと眺めていると、とっても幸せ。今年は大きな台風が来なくて、ほんとによかった。
川沿いのもみじは色付いている木もありましたし、秋のお花もあちこち咲いてました。
いつもどおり、御嶽駅から沢井駅付近まで歩いて、お気に入りの岩でお弁当を食べて、澤井酒造さんのガーデンカフェでお茶。
この岩、このところ、台風やコロナで、川岸への降り口がちょくちょく封鎖されてしまってたんですよね。
そう思うと、岩に座って川面を眺めているだけで幸せな気持ちになります。


この木はとっても見頃でした  黄色い葉っぱが青空に映えます   遊歩道のホトトギス   多分ノコンギクと思います…   たわわに実った柚子…おいしそう!

遊歩道沿いに、新しいお店がオープンしてました。おやつ うりぼうさん。イートインもあるケーキ屋さんです。
この夏オープンされたそうで、現在のところは、週末のみの営業とのこと。おいしそうな手作りケーキが並んでました。
ビクトリアンケーキというのは、初めていただいたのですが、スポンジがしっかりしていて、しろ好み。
(しろは、ふわふわケーキ反対派なのでございます。)
この他、秋の御岳渓谷のグルメとしては、遊歩道沿いの農家の無人販売所がおすすめなのですが、今年は販売あるかなあ…
無人なので、コロナ関係ないと思うんですが、いろいろ例年どおりにいかない今日この頃…
農家のお庭の、たわわに実った柚子の実を見ながら、今年もあれで柚子茶を入れられますようにと、お祈りしてきました。




前の雑記帳