☆しろの雑記帳☆


3/30 美形の仏像を拝んでまいりました

この春呼び物の、東京国立博物館の特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」に行ってまいりました。
お目当てはもちろん、美形の帝釈天騎象像。

とはいえ、都心まで出たからには複数の展覧会を観賞するのがお約束。
まずは文化学園服飾博物館のヨーロピアンモード展。
この博物館、服飾に関する膨大な資料をお持ちで、だいたい年に1回はヨーロッパの服飾史をテーマに展示をされてます。
今年は、女性の服装の展示に、その時代の社会、文化、技術の発展の説明がされていて、しろ好みの展示でした。
撮影禁止なので画像はないですが、希少なロココ時代のドレスから、アールヌーボーの装飾品まで、貴重な資料がたくさん見られます。

上野に移動して、トーハクへ。まずはVRシアターで、特別展の関連映像「空海 祈りの形」を観賞。
東寺の講堂内部に並んだ仏像がVR映像で見られます。東寺は行ったことないので、現地の様子がわかって勉強になりますね。
しかし…VRシアターときどき見に来てるけど、いつもガラガラなんですよ。土日でも10人もいないくらい。
なのに、この日は会場半分くらい埋まってて、びっくり!特別展の人気がうかがい知れますね。

さて、予習もバッチリで、特別展会場へ。VRシアターの人気から、激込みだったらどうしようと思ってたんですが
思ったほどではなくて、ちょっとホッとしました。まだ美術番組などで紹介される前ですからね。早めに来てよかった。
展示の前半は東寺の歴史や密教について。なんと密教の儀式の設営が実物大で再現されてました。
五鈷杵など、武具を模した法具は、ミステリアスな形状でキラキラしていて、ちょっとかっこいいかも。
巨大な曼陀羅にもびっくりですが、密教ってこんなに膨大な数の「仏」がいる知り、驚愕。
仏教のことはほとんど知らないのですが、宗派によっていろいろなんだなあと思いました。

会場の一番奥に、お目当ての帝釈天さまが展示されてました。
今回の目玉は、「帝釈天さまのみ、撮影可!」。当然ながら、仏像の前はいつも人でいっぱい。
スマホの方から、一眼レフを抱えて本気モードの方まで、皆様シャッター切りまくりで、もちろんしろも割り込んで撮影いたしましたよ。
裏側には回れないのですが、横顔から正面、斜め横、下から見上げる角度、どこから見ても美しい仏です。
端正という言葉を実体化したらこうなるかしらという感じ。象に半跏した姿勢も、独鈷杵掲げる手も、すべて決まってます。
ちなみに、象の造形もなかなか面白いです。リアルじゃないけど象らしいし、牙や鼻の形もユニークで、どっしりした足も良い感じ。
他にも東寺の仏像がたくさん来てましたが、帝釈天さまだけ、雰囲気も顔立ちもかなり違う感じです。
っていうか、こういう仏像、他でもあまり見ないような…どこの仏師が作られたのでしょうね。なんだか不思議です。


帝釈天騎象像 どこから見ても美形です

展示とは全然関係ないのですが、萩尾望都先生の「千億の昼と百億の夜」(光瀬龍原作のSFファンタジー、1977年)の
帝釈天のイメージモデルって、この仏像ですよね〜。そう思われません???
阿修羅が興福寺の阿修羅像なのは、皆さん言及されてますけど…。あと、弥勒は広隆寺の弥勒半跏思惟像ですよね?
…すみません、関係なくて、でも昔からど〜しても気になってましたので…失礼いたしました…

そのあと、いつもどおり本館の展示を回りました。特別展の関連展示で、密教関係の展示がありました。
不動明王像でものすごくキラキラのビーズネックレスをかけてるのがいました。あれガラスかなあ。
ビーズの画像を撮りたかったのですが、暗くてピントが…
法具は特別展で撮影できなかったので、こちらで写真撮りました。
あと、以前運慶展で見た、厨子入木造大日如来坐像がまた展示されてました。撮影禁止でしたが、やっぱり運慶はいいですね。

 
大変ゴージャスなネックレス、密教ってやっぱりちょっとハデ目?       法具デザインの舎利容器

このシーズンは「博物館でお花見を」と銘打って、桜の花をモチーフにした作品が、あちこちで展示されます。
桜柄の着物がたくさん展示されてました。いつもながら、トーハクさんの所蔵されてる着物の量ってすごい。
今回はその他に、上杉家伝来能装束の特別展示があり、全体でものすごい数の衣装が展示されてました。
片端から撮影してたら、結構な時間がかかってしまいました。中でも特に華やかな衣装の画像です。
この日は庭園開放もあって、桜も満開でしたが、お天気が今一つでちょっと残念でした。


江戸時代の公家の衣装だそうです                こちらは大名家の能衣装、華やかな意匠ですね

この日は開館時間が長いので、もう一度特別展に戻って、帝釈天さまをじっくり鑑賞。
仕事が終わってから駆け付けてこられる方と、そろそろ帰られる方が行きかって、会場はずっとにぎわってました。
夜はお庭のライトアップもあったのですが、そちらは見に行けませんでした。
でも庭以外の桜もライトアップされてて、帰りがけに見られてラッキーでした。
昼間天気がよくなかったので、むしろ夜の方がきれいだったかも♪


ライトアップが美しい夜桜

名古屋に住んでいた頃、奈良はよく出かけていたのですが、京都はあまり行ったことがないんですよ。
東寺の帝釈天だけは、いつか見てみたいなあと思っていたのですが
念願かなって、それもかなり近くからじっくり拝めて、本当に良かったです。トーハクさん、ありがとう!
展示はまだまだ続きますので、お近くの方はぜひ、美形の帝釈天に会いにお出かけくださいませ。


3/22 今年の桜…

桜の季節がやってまいりました…桜は毎年楽しみにして入るのですが…
…問題なのは、今年の桜玉…
なにしろ、毎年桜は作ってますので…さすがにネタが…(汗
とりあえず、このところ作っている箔やレース模様と合わせてみましたが…どうでしょうか…



すみません、今年はこれで…よろしければご覧くださいませ。


3/21 昭和記念公園の体験イベント…

昭和記念公園には移築された古い民家がありますが、通常土間までで、上には上がれません。
でも民家の中でイベントが開催されるときは、中に上がって写真も撮れると、先日たまたま伺って、早速申し込みをいたしました。
イベントの内容は麦わら細工のかご作り。ささっと作って、あちこち写真撮りたいなあと思ってたのですが、これがでんでん難しく…
藁細工のイベントは年2回あるらしいのですが、今回は麦の収穫から半年以上たってまして、乾燥した麦が割れる割れる…
いえ、でも、もちろん先生はちょっと困りながらも作られてましたし、はじめての生徒さんでもお上手な方は完成されてましたよ。
他の方も、先生に編み始めの難しいところを手伝っていただいて、何とか作られていたのに
しろは、自分で作りたい〜ってイジはって、何度もやり直しているうちに、時間切れ…
おかげさまで、写真もろくに撮れず…一体自分は何をしたかったのか…(涙
後で聞いたら、毎年10月ごろ、民家の解説ツアーがあるそうで…どうせならそちらを待てばよかったかも…(恥
一応、バタバタ撮った逆光写真です。毎日囲炉裏の火を焚いているので、天井があめ色になっているんですよ。

大変に悔しかったので、残った麦わらをいただいてきて、先生のアドバイスどおり一晩ぬるま湯に付け、自宅でリベンジ。
…一応完成を見ましたが、お手本と比べると何とも雑。…せっかく作ったのでこれも画像上げときます。隣は先生のお手本です。

 
手前のテーブルはイベント用です         囲炉裏の間            土壁とあめ色の天井           奥の座敷          左が先生のお手本です

そんなこんなでしたが、午後は春の公園を回ってきました。
盆栽園では、紅葉の花が咲き始めていました。紅葉の花が咲きだすところ、初めて見たかも。
盆栽だと木が小さいから、こういう地味なお花もじっくり見られますね。
季節が良いせいか、苔があちこちで凾出していました。これもちょっとお花みたい。


紅葉の花、種類によって色も違うんですね          種類とかわかりませんが、かわいくて好きなんです

こぶしと木蓮が同時に満開でした。こぶしもいろんな種類があるんですね。ちょっとピンクっぽいのもかわいいです。
公園には木蓮の巨木が何箇所かにあって、遠くからでも白く映えて見えます。近寄ると、大きな蝋燭をたくさん灯したみたい。
とってもきれいで、しばらく見とれていました。


白いこぶし             これは白い木蓮             ピンクっぽいこぶし

もう冬鳥はあまりいませんでしたが、ツグミやシメはまだ見かけましたね。
公園中どこでもシジュウカラのオスが大声でさえずってました。つがいになったらしく、2匹で飛んでるのもいました。


最近よく見かけるムクドリさん      木の上のツグミさん             多分つがいのシジュウカラさん

修善寺寒桜が満開でした。ピンクが濃くて、とてもきれい。先月別の場所で咲いてたのと同じ種類かなあ…
メジロの大群が来て、アクロバットを披露してくれてました。見てると飽きないので、また写真撮ってしまいます…
寒緋桜もまだ十分見ごろで、色の濃淡が美しかったです。


濃い色が寒緋桜、薄い方が修善寺寒桜                      メジロのアクロバット                           ピンクがきれい♪

昭和記念公園は、今年はクリスマスローズに力を入れてるみたいで、いつもよりあちこちに咲いてます。
そういえば、育て方の説明会もやってるって、先日園内放送で流してましたね。
八重咲きもいつもより多くて、しろ的にはうれしいかも。前回と違う八重が咲いていましたよ。


クリスマスローズの花壇         白の八重        咲き切るとオレンジ色に変わる品種。初めて見ました        ピンクの八重

公園にはいろんな種類の桜があって、これから順番に咲いていきます。4月半ばまでは何かしら咲いてる感じ。
それからお待ちかねのチューリップガーデン♪
でも、今年もけっこう冬があったかかったので、何がいつごろ咲くか、予断を許しません。
公園HPを見張りながら、またお出かけしたいと思います。


3/16 御岳渓谷も春!

今月も御岳渓谷に行ってきました。
お天気は晴れたり曇ったり。晴れると良い陽気、曇ると結構肌寒くて、一日に三寒四温がある感じ。
でも、ぼちぼちいろんなお花が咲き始めてましたよ。
遊歩道沿いの農家の裏庭の早生の桜がもう咲いてました。種類は不明だけど、先日昭和記念公園で見たのと同じかも。


渓谷も水温む春ですね        桜とヒヨちゃん(ヒヨドリ)        スミレとオオイヌノフグリ

桜の花にたくさん鳥が来てました。メジロがたくさん来てましたが、メジロってホントによく動きますね。
カメラで追っかけてると、まるでアクロバットみたいな姿勢で、あっちの花、こっちの花と蜜を吸ってます。


花の蜜を吸うメジロのアクロバット

春の渓谷には、いろんな生き物が…
水鳥がいたのでよく見たら、どうやらカルガモのようです。御岳渓谷で見たのは初めてかも。つがいでしょうか、2匹でした。
最初、御嶽駅近くで見たのが、飛び立って行ったなと思ったら、後で澤井の近くでも見かけました。たぶん同じ個体と思います。
もふもふに毛が生えたおデブのハチのような虫がいました。丸い体に長い翅がなかなかのチャームポイント。
気になって調べたら、ビロードツリアブというのだそうです。
春の野原にしかいないので、虫のスプリングエフェメラルと言われているのだとか。マニアックに人気あるようです。
大きさ1cmくらいかな。この個体は目が大きいのでオスみたいです。


      キセキレイの正面顔            カルガモさんたち     クマのぬいぐるみに翅が付いてるみたいですね

いつものように沢井酒造さんのガーデンカフェでお茶して帰ってきました。
そうそう、先月工事中だった橋ですが、今日、足場の解体をされてました。
多分来週にはきれいに塗り直された橋が見られて、川の景観も戻ると思います。良かった良かったですね。


3/9 公園に春が来た♪

今月も昭和記念公園の探鳥会に出かけてまいりました。良いお天気で、なんと参加者100人近く。前回は11人だったのに!
公園はもう春ですね。まだ冬鳥が見られましたが、多分来月はもう無理かもですね。
でも、花の蜜をついばむ鳥たちが見られて、楽しかったです。…メジロは素早すぎて、写真撮れませんでしたが…。
何度もお目にかかったジョウビタキさんやアオジさんにしばらくお会いできないのが、ちょっとさみしいです。
今日のトピックは、オシドリが見られたこと。あと、なぜかサギがあちこちにたくさんいました。
先日、背中しか拝めなかったメスのモズさんも、今日は全身を見せていただけました。


そっぽを向いたカワラヒワ      シジュウカラさん        モズさん(メス)          ジョウビタキさん(オス)          シロハラさん


寒緋桜をついばむヒヨちゃん(ヒヨドリ)       あでやかな羽根のオシドリ               サギが6羽…寄り合いでしょうか?

お花もどんどん咲き始めてます。
桜がもう咲いててちょっとびっくり。今年の冬はやっぱり暖かかったのかも。
クロッカスは公園では初めて見た気がします。クリスマスローズは今年は八重咲きが多いような…やっぱり花びらが多いと豪華!


早生の桜、種類はわかりませんでした     寒緋桜は6分咲き       満開のサンシュユ     色どりがきれいなクロッカス


八重咲きのクリスマスローズが美しかったです

今日はミスミソウ(雪割草)の育成団体の方たちによる展示と販売がありました。
雪割草、美しいですねえ…!!!!もう目が釘付けでした!
雪割草はお花の形が安定しなくて、同じ親から種を作っても、形質がばらばらなんだそうです。
それに、雌しべや雄しべが不稔(なくなったり、花びらに変化したり)になりやすく、種を作れないことも多く
おまけに、株分けで増やすのも技術と時間と手間が大変にかかるため、名前のついた販売品種はとても少ないのだとか。
会場には素晴らしいお花がたくさん並んでましたが、これらは「品種」というより、育種家の方の「作品」なのだそうです。なるほど。

団体の方が作られた雪割草の株が販売されてましたが、値段は10000円から200円まで様々。
雪割草大好きなので、ほしくてほしくて、会場をうろうろうろうろうろうろしてましたが、私が育てたら100%枯れるので
ココロを鬼にして立ち去りました。(…しろは、灰色の指を持つ女なのです。何でも枯らします。)
育て方のプリントが配布されてましたが、実際とても難しくて手間もかかりそう。…旅行にも行けなくなっちゃいますしね。
イベントは毎年あるみたいなので、来年も美しい雪割草を見られるといいなあ。


美しいミスミソウ(雪割草)と販売風景。ものすごく種類があった中から好みで緑〜紫系を中心に…

さて、入場料値上げ前に購入した年間パスポートの元を取るために、頑張って通った公園ですが、パスの期限も今月まで。
4月から、新しいパスを買うか思案中です。前より値上がりしているとはいえ、10回通えば元は取れるし、どうしようかなあ。
いずれにしても、4月は桜、探鳥会、そしてチューリップフェスティヴァルと、何度か通うことになりそうですけどね。


3/6 銀の次は金??

引き続き、試行錯誤中のしろがね屋。(こればっか)
銀箔をいろいろ試したので、次は金箔を使ってみました。
金箔って、銀箔よりより不透明感というか、マット感が強いので、銀箔よりさらに使った経験が少なかったのです。
金箔の不透明感を活かすべきか、個人的に好きなガラスの透明感にこだわるべきか…
あと、金箔って、火に強く当てると飛んじゃうことがあって
どうもバックの色によって反応が違うようなのですが、理屈はよくわかりません…

という感じで、とりあえず作ってみたのは、金箔の上に例によってレース模様、その上に薔薇の花。
う〜ん…写真撮るとレースが全然見えませんね…特にキラキラ感を出そうと明度を上げると、白いレースが飛んじゃうみたいで…
何度か撮り直したのですが、上手くいかない…一眼レフなら何とかなるのかなあ…はあ。
とりあえず、今回はこれでということで…



よろしければご覧になってやってくださいませ。


3/1 都心のお屋敷巡り

遊んでばかりのしろがね屋、初春の変わりやすいお天気の間を縫って、都心にお出かけしてきました。
以前BS朝日の百年名家で見た旧前田家本邸
駒場公園の中にある加賀藩ゆかりのお屋敷で、昭和初期の建築らしいですが、割と最近修復されたばかりとのこと。
行ってみると、駒場公園自体が昔はお屋敷のお庭だったみたいですね。
お屋敷は洋館と和館に分かれているのですが、さすが洋行帰りのお殿様、一家は洋館でお暮らしで、和館はお客様用とのこと。
それも、欧米のお客様を和風にお出迎えするための施設だったとのことで、ちょっとびっくりでした。

まずは洋館、玄関ホールの階段の豪華な造りが、お屋敷に威厳を与えています。やっぱり、階段は洋館の華ですね。
階段の脇に暖炉の前で座ってくつろげる小さいスペースがあって、大変居心地よさそう。
ただ、家具調度まで復元されているお部屋は少ないのが残念。でも、当主の書斎のしつらえはさすがという感じでした。
2階の奥に女中部屋がたくさんあって、それも日本の女中部屋にしてはきれいだったのでガイドさんに聞いてみたら
加賀藩の士族の子女が行儀見習いを兼ねて奥女中をされてたそうで、他の使用人は敷地内の長屋に住まれてたそうです。なるほど。
お庭(現在は公園)に面したテラスがあって、公園側から上がれます。テラスのベンチで、豪華な気分でお弁当食べられますよ。(笑


ちょっと英国風っぽいお屋敷     階段の横にくつろぎスペースが                            豪壮な書斎と落ち着いた感じの寝室

洋館と和館は凝った作りの渡り廊下でつながれていて、番組で紹介されてましたが、非公開で残念。
和館は後から付け加えた施設で、あまり装飾はないのですが、資材は最高級とのことで、木の節一つありません。
眺めの良い2階やお茶室は、ガイドさんの案内で見せていただけます。
しろ的見どころは階段の踊り場にある当時の洋式トイレとお風呂。1930年の水周り設備を間近で見たのは、はじめてでしたよ。
お風呂はシャワー付きです。舶来品かと思ったら、「東洋陶器」のマーク。お風呂のボイラーだけはドイツ製とのこと。
海外のお客様をお泊めするために後から付け加えたので、階段の途中にあるらしいです。
でも、和館はすべて畳敷きなのですが、どこで寝たのかなあ。そのあたりの記録がなくて、ガイドさんもご存じないとのこと。
いろいろ興味深い施設でした。ご覧になる方はぜひガイド付きで、お風呂トイレまでご覧くださいませ。


        玄関の敷石           2階の窓         右側のパイプの上にシャワー、タイルも当時のものです   東洋陶器!

そのあと移動して、鳩山会館へ。政治家の鳩山一族のお屋敷で、大正期の鉄筋コンクリートのハイカラな洋館です。
こちらも百年名家で紹介されてましたね。
ここの見どころはお庭の薔薇と小川三知先生のステンドグラスなのですが、当然薔薇は咲いてません。
薔薇の咲く時期に…と思っていたのですが、その時期は他にも展覧会やお花を見に行くので忙しくてなかなか行けなくて…。
有名な階段の踊り場のステンドグラス、五重塔部分はガラスが二重になって、立体感を出しています。
ステンドグラスはあちこちにあって、鳥の模様が多いのです。紋章風のステンドグラスには鳩らしき鳥が…
このお屋敷「鳩」山邸なので、鳩の模様があちこちに…ステンドグラスもそのせいかもですね。


お屋敷は坂の上にあります      近くで見ると五重塔部分が二重になってます     「鳩」山邸の「ハト」


玄関のステンドグラスはハトの群れ           鳥柄のステンドグラス、小川先生の意匠が美しいです       紋章の赤い部分にハトが3羽

それから、鳩山邸の近くの講談社野間記念館へ。出版社の社長さんのコレクションが公開されてます。
見に行ったのは「四季の彩りと趣き 十二ヶ月図展」、十二ヶ月をテーマにしたさまざまな画家の色紙がたくさん展示されていました。
全然知らずに出かけたのですが、もともと月刊誌の表紙用に集め始めた十二ヶ月図が、いつの間にかコレクションになって
膨大な量の色紙を定期的にかわるがわる展示しているのだとか。

超有名画家もお名前を存じ上げなかった方も、画題も風景、人物、花鳥、風俗画とさまざま。どこが十二ヶ月なんだか分からないものも(笑
しろ的に素敵だったのは、ポスターになってた小茂田青樹先生の花鳥、石崎光瑶先生の花鳥
それから、長谷川路可先生のヨーロッパの風景(季節感なし)、池上秀畝先生の動物画(季節と動物が合ってない・笑)
一番お気に入りは、木島櫻谷先生の花鳥で、鳥や虫の生き生きとした造形がさすがでした。シジュウカラちゃんがかわいい♪
他にもおもしろそうな十二ヶ月図があるようなので、また機会があったら見てみたいです。
ミュージアムショップには講談社の美術関係の書籍がありましたが、昔の講談社絵本の復刻版があって、懐かしかった…
親戚から頂いたお古でたくさん持ってて、よく読んだんですよね。ページがばらばらになって捨ててしまいましたが、取っておけばよかった。

そろそろ春本番になって、お花も咲くし、展覧会もいろいろあるみたいだし…
時間とお財布と相談しながら、できるだけ見に行きたいと画策中のしろがね屋でした。




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