☆しろの雑記帳☆


9/29 麦畑など

夏にドイツにいったとき、麦畑が黄金色に実っていました。
麦畑ってあんまり身近でなくて、お米だと収穫は秋なのに、車窓の風景が黄金色でちょっと意外な気がしたんですが
考えてみれば、はるか大昔の学生の頃、夏休みに北海道に行ったら、やっぱり黄金色だったような気がします。
「麦秋」って、秋じゃなくて初夏のことですものね。考えたら当たり前ですね。

でも、麦秋ならぬ秋になってきましたら、なんとなく実りの秋の気分になり
大変季節外れながら、麦畑が作りたくなってしまいました。麦の産地の方には申し訳ございません…
鉛ガラスの黄色が今一つ色が弱いので、黄緑と混ぜて、実り初めの麦畑ということで…。
青空に、雀とトンボを飛ばしてみました。

ついでといってはなんですが、秋っぽいオールドローズのお花で、平玉も作ってみました。
海外でよくある、クリアガラスを立体に残したデザインです。これもよろしければ…

 

雀といえば…ヨーロッパで見かける雀、なんかちょっと色が違うなあ、これは子雀なのかなあ…と漠然と思っていたのですが
あらためてネットで調べてみましたら、ヨーロッパで町中にいる雀は「house sparrow」、和名は「イエスズメ」
日本でよく見る「スズメ」は英名「tree sparrow」、ヨーロッパでは農村部にいるのだそうです。
イエスズメは雌雄で色が違って、オスは羽根の色は日本のスズメと似た茶色で、体色がグレー
メスは全体的に薄茶色です。
日本のスズメは雌雄あまり違わない感じで、どちらも羽根が茶色で体色がベージュって感じですよね。


エアフルトのイエスズメ。上がメスで、下がオスです。やっぱり日本のスズメと違いますよね!

ヨーロッパの田舎にいったことはあるんですが、どんな雀がいたか全然記憶がないんですよね。
いつか機会があったら、ヨーロッパにいる「スズメ」さんにも会ってみたいですね。


9/16 公園で虫見

昭和記念公園のコスモス祭が始まったとのことで、さっそくお出かけしてまいりました。
私の大好きなイエローコスモスはまだ咲いてなかったですが、キバナコスモスの方は満開でしたよ。
天気予報は雨が降るかも…みたいな感じでしたが、良いお天気で、ちょっと暑いくらい。
ご家族連れ、犬連れ、お花見、虫見の方たちが、たくさんいらっしゃって、思い思いに楽しんでいらっしゃいました。

コスモスのほかにも、夏から秋のお花があちこちで咲いてました。

  
カモがスイレンの花をつついてたんですが、食べるのかな??    シュウメイギクは咲き始め        彼岸花は満開でした

前回も見かけた日本庭園の池のカイツブリ親子、雛がずいぶん育ってましたね。
日本庭園はもみじがほのかに紅葉しかかってました。
木々が池に写って、なんだか東山魁夷先生の絵のようです。

 
池に写った木立                    カイツブリ親子

秋の初めは虫見どき。カメラを抱えたおじさまたちが、コスモス畑でチョウチョを追いかけていらっしゃいました。
他にも、ハーブガーデンや民家園のソバ畑のお花に、いろんな虫が来てましたよ。
ハーブガーデンには、お花に群がる虫を狙って、カマキリやスズメバチも…

  
キバナコスモスとキアゲハ        ツマグロヒョウモンのメス        ツマグロヒョウモンのオス

   
ダリアとシジミチョウ(種類不明)      満開のソバの花とベニシジミ    アカボシゴマダラ、きれいだけど外来種だそうです    ボケボケスズメガ

   
ハーブガーデンのクマバチ    ソバの蜂蜜、おいしいんですよねえ♪        蓮池のイトトンボ                     ハーブガーデンにいました

近くも見える双眼鏡を持って行ったので、昆虫鑑賞はばっちりでしたが、撮影の方は相変わらず…
科博の昆虫展では、昆虫採集や標本作製の展示はあったけど、虫取りじゃなくて、虫撮りの解説もほしかったかも。
野鳥の捕獲は厳禁なのに、昆虫採集は今でも奨励されているって、ちょっと違和感ありましたしね。

コスモス祭はまだまだ続きます。次はイエローコスモスが咲いたら、ぜひまたお出かけしたいですね。
っていうか、夏場さぼっていたので、このままでは年間パスの元がとれません…汗
コスモスの次は紅葉、鳥見と、頑張って通いたいと思います。


9/10 古書と翼標本と昆虫

先日久々に、しろの娯楽の殿堂、上野に出かけてまいりました。
夏休みが終わって、国立科学博物館昆虫展もそろそろ空いてきたとのこと。
例によって、どうせ出かけるならいろいろ楽しまなくちゃと、イベントの日程を確認し、他の美術館にもお邪魔しましたよ。

まずは、上野の森美術館世界を変えた書物展
金沢工業大学が所蔵されている歴史的に有名な書物100冊以上が、一堂に展示されているのです。
私でも知ってるような有名書籍から、マニアックな文献まで、お宝満載!おまけに入場無料、写真撮影可!
でも、けっこうマニアックな展覧会と思うのに、朝から入場待ちの列が…。さすが東京、趣味人の方がたくさんいらっしゃいます。
この展示会、2013年に名古屋に来ていたらしいのに、ワタクシ全然気がついてませんでした…。(恥

しろ的に感激だったのは、ガリレオ先生の天体観察レポート「天界の報告」と天動説について語った「天文対話」でした。
どちらもガリレオ関係の本の挿絵でよく見かけますよね。立体的な月のスケッチ、ガリレオ先生絵もお上手です。
「天文対話」は触って見られるレプリカもあって、各ページをじっくり眺められます。(でも、読めないんですけどね)
あと、文系方面ではヴァザーリの「芸術家列伝」もうれしかったです。

   
  展示されていない本もすべて古書!  「天界の報告」よりガリレオ先生のお月さま  こちらは「天文対話」  ヴァサーリの芸術家列伝、ラファエロのページ

このほかに、ニュートンの「プリンキピア」、ダーウィンの「種の起源」、ライプニッツの微積分の本とか
ワトソンとクリックのDNAの構造やフレミングのペニシリン発見の論文の抜き刷り、米国戦略爆撃調査団広島原爆被害地図まで。
ほんとに貴重なコレクションで、こんなものを無料で見られるなんて、ほんとに感激。
ミュージアムショップもおもしろくて、コペルニクスの太陽系の図やガリレオの月のスケッチなどをプリントしたグッズが充実。
ガリレオ先生の風呂敷がほしかったけど、高くて買えなかったので、コペルニクス先生のTシャツにしました。

次は科博に向かい、企画展標本づくりの技に。標本制作の技法や、実際の標本が展示されています。
そのあと関連イベントの鳥の翼標本の作製の実演を、2時間じっくり見学しました。
博物館に飾られる羽根を広げた鳥の標本は、きれいですが場所を取るので、研究用には向かないのだとか。
研究用の標本は羽根を閉じた形で引き出しでたくさん保管して、複数の個体を比較したりするそうですが
それだと羽根がよく見えないので、保存状態のよくない死体を利用して、羽根部分だけの標本を作るのだそうです。
海外では、羽根に骨が入ったまま乾燥させた標本が多いそうですが
科博では羽根をすべて皮に付けたまま骨を取り外す技術を開発し、骨も骨格標本として利用できるようになったのだとか。
国や博物館で標本の作り方が違うとは、ちょっと意外。せっかくの技術なのに、論文にして世界に広めればいいのになあ。

今回の実演では、その技術を開発した、この道48年の技術者の方が、その匠の技を披露して下さいます。
切られた羽根部分から、骨と肉を取り除き、残った羽根つきの皮に、布団綿を巻いた針金を縫いこんで
形を整えて乾燥し、羽根と尾羽をセットにしてラベルをつけて、標本になります。
使う道具は、手術用のメスのほかは、すべてお裁縫セット!主に木綿糸と縫い針と布団綿(繊維が丈夫)が使われます。
加工する鳥は、大小様々。今回は、インドガン、タイハクオウム、ハイイロコクジャク、ベニフラミンゴでした。フラミンゴでか!
羽根の形や大きさは種類によっていろいろなのに、とりだした骨はすべて手羽先のホネの形だったり
皮に埋まった風切羽の付け根が、裏側から見ても鳥肌みたいなのが興味深かったですが、生々しいので写真は無難なものです。(笑


       メスで骨と皮を切り離します      布団綿を巻いた針金を縫いこみます       乾燥中のインドガンの羽根    出来上がった翼標本、笑いカワセミの羽根と尾羽

20時まで開館している日だったので、その後昆虫展をじっくり鑑賞。
昆虫の体の構造や生体の解説のほか、美しい標本がたくさん展示されていました。
昆虫の動きのスローモーション映像、トンボやクマバチの羽ばたきとか、とってもきれいです。
昆虫採集の映像もおもしろかった。先生方、ネットの使い方お上手!結構複雑な寄生や共生の生態の紹介も興味深かったです。
標本も山ほどあって、ツノゼミとか実物の標本を見たのは初めてで、思ったより小さくてびっくりでした。

   
   ニホンミツバチの200倍模型     でかくてびっくり、シタムラサキオオバッタ   個人的に大好きなオオスカシバ   部屋いっぱいに展示された蝶の標本

でも、標本は学名が昆虫の裏側に留めてあるだけのものが多く、それがよく見えなくて、しろうとには名前がよくわからない…。
昆虫ってほんとに種類が多いから、どうせ私には名前は覚えられないし、気にしなくてもいいのかもしれませんけどね。
特に蝶の標本はたくさんあって、どれもきれいでした。蝶って、鱗粉が残っていれば色が保存されるんですね。
コレクターに人気があるのがよくわかります。
その点、トンボは退色して見栄えが今いち。チョウトンボなんて生きてるときはあんなにきれいなのに、標本では羽根が真黒(涙
遠い外国のものは無理ですが、日本の里山の昆虫なら、やっぱり生きてるところを見てみたいですね。

この後ミュージアムショップでちょっとお買い物。閉館時間ぎりぎりまで楽しみました。
いやー、充実した一日で、満足満足。やっぱり上野は楽しいですね♪
ところで今回、ペンタックスの50cmからピントの合う双眼鏡を使ってみました。
単眼鏡より視野が広くて明るいので、とっても目が楽です。細かいものがお好きな中高年の方にはお勧め。
古書の挿絵を拡大すると、小口木版か銅版かすぐ分かるし、昆虫の細かい模様もバッチリ。
一般の双眼鏡より倍率は大きくないですが遠くも見えるし、高いところに展示された標本もよく見えました。
秋は展覧会もいろいろあって、どれとどれに出かけるか、現在検討中。双眼鏡持ってまた出かけたいですね。


9/7 夏の終わりの御岳渓谷

久しぶりに御岳渓谷の遊歩道を歩きに出かけました。
夏の間はあんまりお花も咲いてないし、暑いですから、ちょっとさぼっておりました。
多摩川の遊歩道沿いにセンニンソウがいっぱい咲いてました。
小さなお花ですが、他の植物にかぶさるように広がってたくさん咲くので
レースの布をかぶせたみたいで、とてもきれい。
初夏のヒメウツギもきれいでしたが、これも負けず劣らず美しいです。


小さな花弁と放射状の花芯が、遠めに見るとレースのようです

個人的に、秋の初めは虫見時だと思ってるのですが、この日もお花の蜜を忙しく吸う虫がたくさんいました。
お天気がよかったので、スズメガのホバリングの画像がきれいに(しろ的には)撮れて、うれしかったです。
クマバチもそうですが、ぽっちゃり体系で一生懸命羽ばたいて飛んでいるのが、すごくかわいいです♪
他にもいろんな昆虫が夢中でお食事中でしたよ。


スズメガのホバリング

  
   大好きなクマバチさん                キアゲハ             アキアカネ…ですかね???

いつもどおり澤井酒造さんのガーデンカフェに寄ろうとしたら、何とお休み。お店の全体研修だそうです。
入り口は開いていたので、ちょっとお邪魔してお庭のお花を撮影しました。

  
これは遊歩道のキンミズヒキ     お庭に咲き残っていたレンゲショウマ     同じくお庭の萩の花

ちょっとずつ涼しくなってきて、やれやれという感じ。
山野草や虫見や展覧会など、いろいろ楽しみな秋のはずですが
なんだかあちこちで災害が多くて気がかりです…。
一刻も早く復興されて、日常が戻ることを、心からお祈りしております。
それに、もうこれ以上、新しい災害が起こりませんように…!


9/2 西洋オモダカ

なかなか涼しくならなくて、水っぽいお花を作りたいなあと思いました。
でも、地味な山野草は、最近海外ではあまり人気がなくて…
いろいろ考えて、山野草由来の園芸種ということで、八重咲きの西洋オモダカです。

オモダカって、葉っぱの形が独特ですよね。ウィキペディアで見たら、英語名がarrowhead flower。
でも、クワイがオモダカの仲間だとは知りませんでした。
園芸用にお花を見るための品種もあれば、食べるための栽培種もあるとは、実はとっても有用植物なんですね。

茎に何層かになって咲いているところを表現するため、長玉にしてみましたが
3輪ずつ並んで咲いているようには作れなくて、なんか中途半端…
とりあえずこんな感じですので、よろしければ…

 




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