☆しろの雑記帳☆


8/26 サギソウとカイツブリ

暑さが戻ってきて出かけるのが億劫で、昭和記念公園のサギソウ祭に行きたいと思いつつさぼっていましたら
公園のサイトに、今年は暑さで花が持たないので、今週末で展示終了との情報が…。
じゃあすぐ行かなくちゃ、と思っていると台風来たりして、やっと昨日ぎりぎりで見に行ってきました。
サギソウはちゃんと咲いていてくれて、ほっとしましたが…やっぱりお花の数とか去年の方が全然すごかったです。
春ごろから、花期が一週間くらい前倒れてたんですが、もう2週間くらいはずれてる感じ…今年はだめですねえ。
でも、とにかく暑い中、一生懸命咲いていてくれたサギソウに感謝。


何とか咲き残っていたサギソウ

公園をいつものルートで歩いたのですが、あまりに暑くて、日本庭園の池の近くのあずま屋にへたり込んだところ
水中に設置された蓮の鉢(花はなし、葉っぱのみ)を、カメラを構えて見張っているおじさまおばさまの集団にお会いしました。
なんでも、ギンヤンマのつがいが蓮の葉にとまって産卵するのを、カイツブリが取りに来るのを待っていらっしゃるとか。
ええ〜、カイツブリってあんな小柄なのに、でっかいヤンマを食べるんですか!?
どうせ外は暑いし、そんなにお花も咲いてないし、私も一緒に蓮の葉っぱを見張ることに…

ギンヤンマは何度も葉っぱにとまって、水の中に産卵してました。
何しろお天気が良いので、透明な翅がキラキラしてとてもきれい。雌雄で胴体の色が違うのもはじめて気が付きました。
しばらく待っていましたら、向こうの方からカイツブリが泳いできましたが
しろの見張っていた葉っぱではなく、あずま屋の壁にとまったヤンマをパクリと。
フェイントかけられて、捕える瞬間は見られませんでしたが、でっかいヤンマをくわえているところは撮れました。
パクリと捕まえた後、水にもぐってヤンマを弱らせて、くわえなおして、アタマの方からのみこんでました。
すごいです。あんな大きな翅ごと飲み込んじゃった。それに、カイツブリかわいいのに、目つきは結構鋭くて、さすが肉食動物。

 
  子育て中のカイツブリ、こうやって見ていると微笑ましいのですが…        こちらは産卵中のギンヤンマ夫妻、このあと雌の方が悲しいことに…


          よいしょっとくわえなおして               ごっくん           食事を眺めていたら、カイツブリにガンつけられました

実は、しばらく前に池の水を抜いて清掃されたため、水が透明で、カイツブリが水を潜る姿も見られました。
泳ぐの上手!すごく素早いです。ペンギンなみ。
でも、みなさまのお話では、池底を清掃したため、トンボの卵がすっかりいなくなって、トンボの数が激減したのだとか。
清掃するようになる前は、チョウトンボが池中を乱舞していたのだそうです。
う〜ん、水がきれいだと気持ちはいいし、カイツブリの泳ぐのも見られるけど…
チョウトンボとどっちがいいかと言われると、やっぱりしろ的にはチョウトンボです。
きれいなお水ときれいな花壇の庭園のような公園か、水はよどんでいてもいろんな生き物がいる自然公園か
管理されている方も、利用者も、いろんな意見があるのでしょうね…難しいです。
でも、チョウトンボやカイツブリの生息地は関東でも貴重なのだとかで、やっぱりそういうところは大切にしていきたいですね。

この後、池を回ってもう一つのあずま屋に移動したら(というか、池を回り切れずに、またへたり込んだら)
こちらには、カイツブリの親子を激写していらっしゃるおじさまがいらっしゃって
鳥の撮り方や、自分でも理解していなかったカメラの使用方法までご教授いただき
秘蔵の鳥写真をたくさん見せていただいたあげく、とってもきれいなカワセミの写真のプリントまでいただいてしまいました。
ほんとに暑くて、お花も少ないし、利用客も少ない公園でしたが、それなりにラッキーだったかも。
でも、こんなに暑い日にてくてく歩くのはつらいので、次回はもう少し涼しくなってから行きたいですね。

        
暑いので水関係の画像を…   暑いので水浴びしていたキジバト    咲き残っていた蓮の花    蓮の実にとまった赤とんぼ


8/18 琉球 美の宝庫展他

夏休みでもあるし、あちこちで展覧会やってますね。
いくつかお出かけした中で、面白かったものをご紹介させていただけたらと思います。
まずは、サントリー美術館琉球 美の宝庫展
中国大陸、朝鮮半島、台湾島、日本列島などのほぼ真ん中にある琉球諸島。
地の利を生かした貿易立国らしく、地元の伝統に各地の工芸材料やデザインをミックスした、独特の美術が栄えたとのことです。
展示では、沖縄の美術館等の所蔵する、琉球時代の名品がずらりと。
おなじみの紅型の衣装のほか、絵画や、漆芸などの各種工芸品が多数、歴史紹介の展示もいくらかありました。
工芸好きなしろは見事な螺鈿細工にうっとり。デザインも、日本や中国のものとやや雰囲気が違って、それもよかったです。

でも、一番驚いたのは、ガラス細工です。
中でもびっくりしたのは、細いレース棒を挟み込んだ小型の衝立。涼しげで、南国沖縄ではさぞ珍重されたでしょう。
その他に、ビーズ編みの作品が複数ありまして、衝立に組み込んだり、徳利(?)をぐるっと覆ったり…
例によって撮影禁止だったので、ネットで画像を探したのですが、雰囲気わかるでしょうか…。
左の衝立の窓の部分に、縦にレース棒が並んでます。透明に白のツイストが入ったのと、無地のブルーの濃淡のガラス棒。
真ん中の衝立の竹林に虎の図は、全部小さいビーズを編んで図柄を作っています。
徳利はもう少しわかりやすいと思うのですが、ビーズを編んで徳利の本体と蓋を覆っているようです。
蓋の下側は切れ込みが入った装飾になっていて、つまみも房状でとってもおしゃれ。
レース棒は多分太さ5mmくらいで、ほとんどが透明ガラス、ビーズは3〜4mmくらいで、ほぼ不透明でした。


黒漆ビードロ入り山水楼閣螺鈿硯屏        朱漆竹虎連珠沈金螺鈿座屏                          御玉貫

現在の沖縄のガラス工芸は有名ですが、琉球時代にもガラス作っていたとは聞いたことがなくて、ネットで調べたら
同じ疑問を抱いた研究者の方の学術論文がヒットしました。こちらです。
でも、元素分析したところ、組成は結構いろいろで、結局由来はよくわからないとのこと…残念。
琉球は南方のさまざまな地域と貿易していたので、ガラスも輸入されていたのでしょうね。
レース棒はとてもきれいに引けていて、どこの国のどんな職人さんが作ったのだろうかとか、
この細いレース棒を、どうやって梱包して船で運んだのだろうかとか、いろいろ想像してしまいます。これもロマンですねえ♪

たくさん出ていた螺鈿細工で一番気に入ったのがこちらです。
所蔵美術館のサイトで、拡大画像をかなり大きくして見られますので、細かい螺鈿でできたブドウの葉っぱをぜひご覧くださいませ。

沖縄ってまだ行ったことないんですよね。行きたいとは思いつつ、車が運転できないと、なかなか見たいものが見られなさそうで…
でも、こんなに素晴らしい工芸品がたくさんあるなら、ぜひ一度行ってみたいですね。
展覧会は9月2日まで。お近くの方は是非どうぞ。

他におもしろかったのは、東京大学の博物館の分館インターメディアテクルドベック・リンネ・ツュンベルク――ウプサラ博物学三代の遺産より
スウェーデンの著名な科学者三人、名門ウプサラ大学の基礎を築いたルドベック、学名の命名法で有名なリンネ
シーボルトより前に日本に来て同じく「フロラヤポニカ」を著したツュンベルクを紹介する展示です。
例によって撮影禁止なので、博物館のツイッターから画像を拝借。
画像がなくて残念ですが、フロラヤポニカの書籍や使われた植物画などが展示されて興味深かったです。
他にも当時の植物画や動物画、原画を綴じた冊子や、原画と出版用の銅版と銅板画のセットの展示とか
博物学や植物画に興味のある方にはお勧めの展示です。

リンネが愛したリンネソウの植物画と、それを描いたリンネの使っていた食器が並べて展示されていました。
小さなカップやお皿がすごくかわいくて、リンネ、このお花がよほど好きだったんですねえ…。
自分が好きな山野草をセットで食器に描かせて毎日食事するなんて、ちょっとうらやましいかも。
こちらの展示は8月26日までです。

   
特別展のポスター                       会場の様子                        リンネソウの植物画

出かけた日は、ちょうど博物館のレクチャーシリーズ(東大の先生の市民大学講座)の日で
カラスで有名な松原始先生が、鳥について講義して下さいました。
カラスの骨格標本やスライド画像を見ながら、体の構造や羽根の作りを説明していただいたり
参加者の質問(夏休みなのでお子様もたくさん)にたくさん答えてくださったり、大変楽しい講義でした。

鳥の骨格って、あらためて見ると面白いですね。人でいうなら中腰みたいな状態で、二足歩行してるなんてちょっと不思議。
それに、羽ばたいたときに体がぶれないように、胴体の骨があちこち癒着たり、関節の部分が固定されてるのだとか。
いちばん驚いたのは、強く羽ばたくため、風切り羽が骨にしっかり固定されているというお話。
だって毛や鱗に当たる部分が、そんな体の奥まで埋まってるなんて、他の動物じゃありえないですよね。
生え換わるのも大変だろうし、けがで抜けたりしたらさぞ痛そう…。空を飛ぶって大変なんだなと、改めて思いました。

今年のレクチャーシリーズは、まだ何回かありますので、よろしければ…。
毎年夏休みにあるので、来年も興味のあるテーマがあれば参加したいです。

うちの周辺では、熱波も少しおさまった感じで、このまま秋になってくれればありがたいのですが…
秋になったら、また楽しみな展覧会もありますし、あちこちお出かけしたいですね。


8/15 矢車菊

久々に海外に行ったので、何かちなんだ玉を…と思ったのですが…例によって、そんなに特別なお花を見たわけでもなく…。
結局、また矢車菊にしてみました。
ドイツの国の花…ということになっているようですが、ドイツ国内でもあまり認識がないような…
まあ、でもきれいだし、ちょうど夏っぽいお花だし、まあいいかなと…(適当)
ドイツの田舎町で聞いた小鳥のさえずりを思い出しながら、お花の上に鳥を飛ばしてみました。

丸い玉と長玉と作ってみました。よろしければご覧くださいませね。

   




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