☆しろの雑記帳☆


11/26 クリスマスローズと昭和記念公園の紅葉

さて、アメリカではブラックフライデーとかで、そろそろクリスマス商戦、クルシミマスの季節です。
もういろんなお花を作ってきて、ネタも尽きつつありまして…初心に帰って(?)クリスマスローズ。
何とか華やかに見せようと、バックにレース模様を入れて、かすみ草を散らして…う〜む、どうなんでしょう…。
とりあえず、バックはピンクと紫の2個作ってみました。よろしければ…

 

ところで、今日は久々に昭和記念公園に出かけてきました。
先月、無料開放日に出かける予定が、2週とも台風が直撃。ショックで、他の日に行く気にもならず、結局コスモス見られませんでした。
10月に2回も台風なんて…私はともかく、公園の飲食店とか大打撃だったでしょうね。ほんとに異常気象にも困ったものです。
とはいえ、今年は寒暖の差が激しかったせいか、公園の木々がとても美しく紅葉していました。
今日出かけたのは植物観察会があったためなんですが、ちょうど見頃で公園全体が赤黄オレンジに染まったみたいでした。

   
オレンジと黄色のグラデーション         日本庭園、東山魁夷の絵みたい♪            渓流広場の水辺のもみじ         民家園のお座敷越しに…

植物観察会は秋ということで、菊の花の構造の解説や、「こもれびの丘」の草木の実の紹介でした。
キク科の花に筒状花と舌状花があることは知ってましたが、お花をばらしてそれぞれ観察したのは始めて。
舌状花にはおしべやめしべがないことがあるけど、筒状花にはそろっているとか、菊の筒状花は五弁が合わさったものが多いとか
タンポポはすべて舌状花でできているとか、知らないことばかりでした。
ルーペで見ると、小さな筒状花に確かに5枚の花びらの痕跡があって、しかもかわいくて、ちょっとびっくり。
その他、各種ヒッツキムシの草の実を見たり、ガマズミの実を食べてみたり(めっちゃ酸っぱいです)、今回も盛りだくさん。
観察会はこれで4回目なので、一応春夏秋冬と全部参加したことになりますが…身に付いた知識は大変少ないです。
おもしろいなあと思って聞いていても、すぐ忘れてしまうんですよね〜(恥)でも楽しいので、また参加します。

  
  ツワブキの舌状花と筒状花(五弁)   アワコガネギク、絶滅危惧種なので解剖不可    オケラの種、ばらすと風に舞います

公園には、もみじ以外にもいろんな木が紅葉していました。
もみじだけでもいろんな色がありますが、他の木も色づくことで、公園全体がとてもカラフルに見えます。

  
               金色のケヤキ      蔓系の何か(すみません、種類不明)実の色もきれいでした  ガマズミだと思います。これも赤い実が美しいです。

鳥もたくさんいましたが、まだ葉っぱも落ちてないし、相変わらずしろにはなかなか見つけるのが難しいです。
でも、もう水鳥も来てましたし、そろそろ鳥見のシーズンですね。
小鳥たちはそれぞれ、木の実、草の実でお食事に忙しそうでした。

   
池に写った紅葉と水鳥    シジュウカラさんは水辺のアシをついばんでました   モッコクの実とメジロさん        モズのオス

四季折々に楽しい昭和記念公園。今度は年末に鳥見かなあ。
ちなみに、次の植物観察会は1月です。これも楽しみ♪


11/16 驚異の超絶技巧!展と御岳渓谷の紅葉

三井記念美術館驚異の超絶技巧!展を見に行ってきました。
工芸品大好きですし、細かい細工もめっちゃ好きなので、これは行かねばと…!
明治時代の超絶技巧の工芸品と、それを超えようとする若い現代アーティストの作品を並べて展示しています。
期待を裏切らない細かい細工のオンパレード。どれもこれもほんとに超絶な技巧が尽くされ、圧倒されて帰って参りました。

撮影可の作品が少しだけあったので、ご覧くださいませ。
自在置物(可動式フィギュア)がたくさんあったのですが、画像はその中の一つ、高瀬好山作の伊勢海老。胴や脚が動くそうです。
もう一つの画像は、現代作家高橋賢悟作のアルミニウム製のオブジェ。
花びらが細かくて、その上の露がきらきら光って、とてもきれい。頭蓋骨とお花で、生と死を表現しているのだとか。
同じ作家さんのもっと大きなオブジェもありました。どれも繊細なお花が美しいです。

 

他にも、濤川惣助作の無線七宝、宮川香山作の立体花瓶、安藤緑山作の象牙彫刻の野菜・果物・茸などなど
現代作家さんでは、稲崎栄利子作の超絶細かい陶芸オブジェ、春田幸彦作の有線七宝オブジェ、
大竹亮峯作の木彫自在置物などなど、どれもこれもとっても超絶でした。

超絶に圧倒されながら、でも、すごい!!!と思うのと、好き♪というのは、またちょっと違うなあとも、思ったりして…
しろ的にお気に入りなのは、木工の自在置物を作られる大竹亮峯先生。自在といえば普通は金工なので、ちょっとびっくり。
中でも伊勢海老の自在置物が鰭や触角まで細かくできていて、それでいて堂々と風格があって…絵葉書なくてほんとに残念!!!
それから、蜻蛉の自在置物は、羽がちゃんと透明なんです。薄い竹籤で筋を組んで、和紙を貼ってありました。
要するに、障子の細か〜いような感じで、これが繊細で実に美しい。

同じく木工で、こちらは明治の作家、旭玉山作の鳩や鶯の象眼の文庫もすてきでした♪
鳥のむくむくした感じが何ともかわいいし、合わせた植物柄もしろ的にとても好み。
技法もすごいけど、その生き物の中のしろが好きなところが強調されているというか、たぶん作家さんと好みが似ているのでしょう。
やっぱり、絵柄が好みの方が、気持ちがすっと動く感じがします。

今回、細かい細工を見るからと、単眼鏡を持っていってみました。
この単眼鏡、ケチって安物を買ったら、暗いところで全くピントが合わず、これまで使ったことがなかったのです。
でも今回は、作品1個1個にライトを当てていただけていて、少なくとも上側の明るいところはよく見えましたよ。
表面の質感とか、細かい彫りや七宝の線がしっかり観察できて良かったです。
でも、やっぱり安物だからか、目が疲れる…3時間じっくり見ていたら、しまいに頭痛がしてきました…(涙
若い頃なら、裸眼で十分だったと思うんですが…やっぱり、トシはとりたくない…。

ついでといっては何ですが、画像が少ないので、先日見に行った御岳渓谷の紅葉の画像を上げておきます。
今年は日ごとの寒暖の差が激しいためか、割と紅葉が早かったとか。
お出かけした日はお天気も良く、紅葉が青い空と翠の川面に映えて、ものすごくきれいでした。
御嶽駅の近くの橋のたもとでラフティングの競技会をやってました。
それ以外にも、カヌーやボルタリングのグループがあちこちで自然を楽しまれてましたし
遊歩道には、家族連れ、カップル、いぬ連れなど、たくさんの人が来てました。
この遊歩道、比較的お近くで、四季折々に身近な自然が楽しめて、比較的平坦だし、比較的駅近だし、ほんとにお気に入りです。
またときどきお出かけしたいですね。

  


11/5 運慶展とFlora Japonica展・再び

先日お出かけした東京国立博物館運慶展と、国立科学博物館Flora Japonica展に、また出かけてきました。
同じ展示会を2回も見に行ったのは初めて。
運慶展があんまり良かったし、こんなにたくさん運慶仏がそろうのはもうないだろうし、思い切って出かけてきました。
そしてせっかく行くなら、やっぱり、Flora Japonica展も行かないわけにはいきません。
出かけたのは、両館とも夜間延長日だったのですが、運慶展は噂どおりますます混んでましたね〜。

せっかく出かけるならと、前回よりさらにいろいろお勉強を…。
展示会が始まってから、雑誌やテレビの美術番組でも取り上げられてましたしね。
テレビでは、BS日テレのぶらぶら美術・博物館が良かったです。
運慶のアーティスト性だけではなく、運慶を生んだ慶派の歴史とその時代背景を、時間軸に沿って展示するという展示会の趣旨が
正味45分で簡潔にわかりやすく説明されています。
京都仏師に対抗し慶派をひらいた康慶の試行錯誤や野心、それを受け継ぎ発展させ独自性をも開花させたその子、天才運慶
さらにそれを受け継いで慶派を広げていった運慶の子供たちの作品を、博物館の研究員さんが生き生きと解説してくださいます。
仏像のテクニックや意匠の見所ポイントも紹介され、2回目に見てみて「ほんとにそうなってる〜なるほど〜」と楽しめました。
11/12(日)14時から再放送されるそうですので、お出かけされる方はぜひ見てみてください。予習に最適ですよ。

芸術新潮の運慶特集もおもしろかったです。
でも、この号の表紙の四天王像、まだ運慶仏確定ではないはずなんですが…いいのか??(まあ、カッコいいから許されるかな・笑)
鎌倉武士や有名寺の僧侶たちと慶派の仏師たちの関係が、漫画やイラスト、文章などで説明され
日本史に詳しくないしろにもわかりやすかったです。(しろは、高校で日本史を取っていないのです。やっぱ基礎教養ないと不便。)
あと、古い雑誌ですが、別冊太陽の運慶特集も写真がとてもきれいです。(こちらは未確定の四天王とかは入ってないですけど)
どちらも図書館で借りられますよ。こちらもよろしければ…

 
画像がないので、科博のバラ園の秋バラとトーハク正面のユリノキの紅葉です。

今回、2回目ということで、初めて双眼鏡を持っていってみました。
単眼鏡なら近くも遠くもピントが合うのですが、持ち合わせがないので、双眼鏡…。
1.5mくらい離れないとだめなので、Flora Japonica展はムリですが、運慶は大きな彫刻が多いので大丈夫です。
仏像の表情や、テレビで紹介されていた細かい意匠がよく見えて、とても良かったです。
ちょっと重いのが難ですが、これから旅行とかにも持ってってみようかな。

Flora Japonica展には老眼鏡を持って参りました。ピント距離が20cm〜40cmという、通常仕事にしか使わない眼鏡です。
おかげで、原画の繊細な表現がよく見えて、大変満足。
ただ、原画にびったりくっついて見ているので、他のお客さんからは迷惑だったかも…
それに、これかけたまま歩くと、めまい、頭痛、吐き気を催すので、取ったりはずしたり、めんどくさくて…
(仕事中も、お道具箱や電気炉の中が見えないので、遠近両用と二重にかけております。)
トシを取るのはつらいですが、せっかくの展示会ですから、何とか工夫してできるだけ鑑賞したいですね。

2回目見ても、やっぱり無著さんの魅力はすばらしかった…。
もうあまりお会いできる機会はないかと思うと、お別れするとき寂しかったです。
展示会はまだしばらくやってますので、お近くの方はぜひどうぞ…!(この先ますます混みそうですけどね〜)




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