☆しろの雑記帳☆


9/30 プチプチ封筒…

海外発送用にプチプチ封筒を利用しているのですが、最近適当なものが手に入りにくいのです。
梱包したとんぼ玉1個の厚みを収納できる大きさと柔軟性、アメリカの乱暴な郵便局の扱いに耐える丈夫さ
中身込みで50gまでに収まる軽さ。
以前から使用していたプラスのクラフト封筒が製造中止、その後使っていた海外製のものもつい最近販売中止…
友人曰く「メール便がなくなったんだから、需要がないんでしょう」…くくく…メール便じゃなくても需要はあるんですよ〜〜
ネットの在庫を全部買い取り、その上でネットでさんざん検索し、やっと適当な大きさのを発見したのですが…
業者向けで最低600個入りの大箱。まあ、その分単価が安いのでそれはかまわないんですが
ちょっと表面の紙が薄手で、海外向けにはどうかなあ…

さらに問題は、こちらのお店、「事業者宛のみ、配送対応」とのこと。
ええと〜…一応屋号はあるし、お仕事してますけど、だめですか???
電話で聞いてみたところ、不在のとき再配達になるので個人宅へは配達しないとの、配送業者との契約らしいのです。
うう…確かに、バーナーつけてて宅配便を受け取れず、居留守を使ったことが何度も…(汗
宅配業者の方の労働環境が良くないって、ニュースにもなってましたものね…申し訳ございません…

でも、どうしても必要なので、個人の小さい工房なのですが何とか購入できませんかと聞いてみたら、
指定日に絶対在宅して受け取ること、万が一再配達の場合、追加配送料金数千円を了承すること、
さらに、営業していることがわかる看板を出すこと、が条件でした。
看板…ですか…。うちは集合住宅の一室で、看板といってもねえ…。
仕方なく、建物入り口のポストに「Glass Jewelry しろがね屋」と書き込み
段ボールに紙を貼った看板(?)をドアのノブに下げることで対応。
本日無事に受け取ることができました…。

届いたプチプチ封筒…やっぱりちょっと紙が薄い感じで…やや不安を感じますが、これしか手に入らないんだからしょうがない…
ガムテープで補強するにしても、あんまりべたべた貼ると重くなって送料増えるし…薄くて丈夫なテープを探すしかないかな。
それにしても、単価が安いとはいえ、段ボール箱にただ600個入ってたんですよ。ビニール袋とか、いっさいなしで。
これは、何度も再配達するうちに天候が悪かったりしたら、トラブル起きそうかも。いろいろ事情があるんですね、お互いに。
まあ、とりあえず、それなりのものが手に入って、ほっといたしました。
600個あれば、ここしばらくは心配しなくても大丈夫でしょう。胸をなで下ろすしろがね屋でした。

        
これが看板ですかって?ええもちろん看板です!(断言)    プチプチ封筒600個。…う〜ん、この入れ方って…


9/28 運慶展とFlora Japonica展

秋になって、お出かけばかりしているしろです。
今日は雨模様の中、東京国立博物館で始まったばかりの運慶展と、国立科学博物館で開催中のFlora Japonica展を見てきました。
どちらもすごく良かったんですが、撮影禁止で写真が撮れず残念…


展示の写真が撮れないので、看板です

鎌倉仏は全体に好きなのですが、運慶はやっぱりひと味違います。
量感と躍動感にあふれるリアルな肉体表現ももちろんですが、やっぱり仏像は顔が命。
何ともいえず、リアルで深みのあるお顔をしています。
今回は、現存する運慶仏31体中22体も、その他、確定できないけど運慶仏らしいというものもたくさん展示されています。
不定期にしか公開されていないような仏像も見られるし
普段はお堂の中で遠くから正面しか見られないものが、すごく近くから360度ぐるっと見られるという、すばらしい展示です。

有名な大日如来や童子像のシリーズも良かったけど、しろ的には興福寺北円堂の無著菩薩立像がよかった〜〜!
これ、見たかったのですが、実物は写真よりずっとすばらしかったです。
彫刻作品を見て、息をのんだのは初めてかも。
思ったより大きめの像で(たぶん等身×1.2倍くらい?)、結構広い展示室の真ん中に、スポットライトを浴びて立っていて
順路に沿って入っていくと、この像とばっちり目が合うんです。一瞬その場に釘付けになってしまいました。

高潔な表情や、お年を召してやや背が丸くなりながらも凛とした立ち姿、玉眼の瞳は本当に目に涙をたたえているみたい。
無著さんというのは古代インドの高僧みたいですが、運慶の同時代の方がモデルなんでしょうね。(インド人には見えない)
360度回ってみると、後ろから見てもしっかりとした存在感がある、見事な造形です。
同じ部屋に、これもすばらしく躍動感のある四天王が展示されていて、今まで見た四天王像で一番良かったくらいなんですが
それでも、この無著さんの魅力の前には、ちょっと影が薄くなってしまったくらいで…
いや〜良いもの見せていただきました。

でも、この四天王も、ほんとにすごく良かったんですよ。運慶仏らしいんですが、まだ未認定とのこと。
ポーズも大胆で、中でも塔を掲げた多聞天がお気に入りです。
これも裏に回って見ると、堂々とした背中や腰の据わり方が、さすが鎌倉武士の時代という感じの、すばらしい肉体表現です。
同じく未認定の十二神将の小像もなかなか。ちょっとやさぐれたポーズの午神がお気に入り。
八大童子も造形がすばらしいです。それぞれ個性的な面立ちの健康優良児たちですよ。

運慶は慶派と呼ばれる仏師の一門で、お父さんもお子さん、お孫さんたちも皆さん仏師。
息子さんの湛慶さんは、お父さんより小物が得意だったみたいで、メチャカワの子犬や鹿の像が展示されてました。
これもちょっとおすすめ。

図録が、なんとハードカバーで、重いのなんの。
でも、一体あたり数枚の写真が載ってるし、展示外の運慶仏の写真も収録されてて、お得感あります。
最近、展覧会の図録が書籍として流通してるみたいで、展覧会に行けない方も書店やネットで図録を買えるし、図書館にもあるし
なかなか悪くないですよね。たぶん、これも写真集としても販売できる仕様になってるんだと思います。
運慶展は、何しろこれだけの作品を集めるのは大変だったと思われまして、巡回展示はありません。
期間もあんまり長くないし、お近くの方はぜひこの機会に…
平日でも結構混んでましたけど、会場のスペースを広く取ってあるので、そんなに気にならずに鑑賞できると思いますよ。

常設展の方でも、慶派の作品や、鎌倉時代を題材にした彫刻作品が展示されていました。
こちらは、運慶のお孫さんの作品です。ちょっとかわいい童子の小像。


お孫さんの康円さんの作とのこと

さて、お次は科博のボタニカルアート展。これも見たかったんですよ〜
イギリスのキュー植物園で行われた日本人アーティストのボタニカルアート展の日本巡回展です。
なんと、これは特別展ではないので、入場料だけで見られます!(しろはリピーターズパス持ってるので無料!!すごーい!!)


これも看板だけ、すみません…

ボタニカルアートって、サイエンスでもあり、芸術でもあり…
でも、単に科学的に正確に描くだけなら味気ないし、かといって、ただきれいなだけでは緊張感がなく…
サイエンスとアート、二つの哲学のはざまで両方を目指しているところに、美しさがあると思うんです。
今回の展示は、どの作品も実に繊細な筆致で、正確かつ美しく、植物が描かれています。
科学論文では、今でも写真より、植物の特徴を的確に捉えて一枚の絵にまとめた植物画が不可欠とのことで
日本人の職人芸が、こんなところでも活かされているんですね。

今回特にお気に入りだったのは、ノイバラの植物画にミツバチが描かれていたもの。
ミツバチって、よく見ると結構毛が生えてるんですが、この絵のハチさんは、それがもふもふでかわいいんですよ〜〜♪
あと、ミヤマウスユキソウ(だったかな、エーデルワイスに似たお花でした)が、生態描写されていたもの。
それから、スイカズラと一緒に、様々な昆虫を描いたものも楽しかったです。
1つの植物を正確に描いたものもすばらしいのですが、しろ的にはちょっと生態画的なものが好みのようです。
共生している生き物が一緒にいると、何だか生き生きして見えるんですよね。

こちらも図録がほしいなあと思ってミュージアムショップに行ったら
キュー植物園発行の図録を数十冊取り寄せたら、3日で売り切れちゃったそうで…ただいま追加分を空輸中とのこと。
英語なのにこんなに売れるなんて、とショップの方がびっくりされてました。
絵はがきセットはまだあったので、購入してきました。
科博は無料で入れるので、また上野に行く機会があったら、ミュージアムショップをのぞいてみようかな…

やっぱり上野は楽しいです。しろの娯楽の殿堂です。
また良い展覧会を見つけてお出かけしたいですね。


9/25 自然観察会その他

先日、昭和記念公園で年に4回の自然観察会がありまして、ちょっとお出かけしてきました。
園内にこもれびの丘という、関東の里山を模した雑木林があり、植物に詳しいボランティアさんから季節の植物の解説をいただきます。
観察会は、冬、春と続いて3回目ですが、観察より鑑賞に偏りがちなしろは、相変わらず植物の名前が覚えられません…
でも、様々なひっつき虫の紹介とか、小豆や大豆の原種や、珍しい蘭やキノコを見せていただいたり、とっても楽しんできました。

  
カラスウリ(これはボランティアさん宅で採れたもの)を紹介する先生  観察会で紹介されたお花からシモバシラ  スズメウリ、これは食べられるとのこと

園内では、ダリアやキバナコスモス、ヒガンバナなどが満開でしたが、今回はちょっと変わった花色シリーズ。
ヒガンバナは赤も白も咲いていましたが、黄色は初めて見たかも。
ゲンノショウコの赤紫も初めて見ました。関西では赤いのが多いと聞いてはいたけど、すごく鮮やかな色でびっくり。
こもれびの丘は関東の植生を保つため除去しているそうです。ちなみに、右側のとんがったのは種です。
ソバの花も、赤いのは初めて。高嶺ルビーネオという品種だそうです。そば粉も赤いのかな??

  
黄色も凛々しいですね                 赤紫のゲンノショウコ                  ピンクのソバの花

植物観察の他に、今日はトンボの調査のイベントもあったそうです。
トンボ用に作られた湿地でトンボを捕り、種類などを調べるという、子供向けのイベントだとか。
たまたまトンボの湿地を通りかかったら、調査で捕らえたトンボを、職員の方がリリースしていらっしゃいました。
何匹か、リリースさせていただいたのですが、赤とんぼが弱って飛べなくて、私の手に留まったまま…
職員の方が「じゃあしばらく一緒にお散歩してください」とのことで、しばらく一緒にいたのですが
全然元気にならなくて、心配で困ってしまいました。水辺の葉っぱに留まらせてきましたが、大丈夫だったのかな。
研究目的でも、昆虫には迷惑なイベントなんでしょうね。ごめんなさい。

 
小さいビニール袋に入れられたイトトンボ              ちょっとかわいそうだった赤とんぼ

昆虫といえば、今日もいろいろ出会いました。
夕方暗くなりかけた頃、スズメガに出会いました。…一生懸命写真を撮ろうと追いかけましたが…
このカメラには、薄暗い中で素早く動く生き物を撮るのは無理みたいです(涙
昼間活動する種類もあるので、懲りずにまたチャレンジしてみたいです。

  
留まり姿の美しいトンボでした    この花、蝶が群がって、蝶の成る木状態        ボケボケスズメガ

昭和記念公園、次は秋の無料開放日かなあ…。
秋はコスモス祭りが楽しみなんですよね。またぜひ行ってみたいです。


9/21 秋の初めの御岳渓谷

少し涼しくなって、木のはえているところを歩きたい症候群が募ってきまして、お天気も良いし、ちょっと御岳渓谷まで。
お花は端境期ですが、さわやかな日差しと透明な水、虫と鳥の鳴き声を楽しんできました。
前回に引き続き、なぜか昆虫がたくさん…。
やっぱり夏の終わりは虫見どきなんでしょうかねえ。よくわからないんですけど…
そういえば、先日の夜、でっかいスズメガがホウセンカのまわりでホバリングしてたし(夜なので写真撮れず…残念)
一昨年の秋、ポーランド旅行中もやたらと蜂になつかれたような…

大きなアゲハチョウがいて、うちへ帰って調べたところ、どうもナガサキアゲハの雌雄ではないかと…。
どなたか詳しい方教えてください…。
ひらひらと彼岸花のまわりを舞って、蜜を吸っていました。
蝉は完全に逆光でものすごく画像を補整したので、よくわからないんですが、ツクツクホウシと思われます。
あとは、ミヤマカワトンボとハグロトンボ。どちらもメタルブルーのボディが美しい…
ミヤマカワトンボはメスもいましたよ。透明な琥珀色の羽も良いですね。

 
ナガサキアゲハなら左がメス、右がオスのはず…(画像のコントラストがきつくてすみません、お天気良すぎて…)

  
       透明なセミの羽も好きです     ミヤマカワトンボ、群琥珀色の羽にブルーのボディ   ハグロトンボ、グリーンの背景に黒い羽が映えます

いつもどおり、澤井酒造さんのガーデンカフェでお茶して帰ってきました。
次はまた紅葉の頃出かけようかなあ。たぶん、11月くらいでしょうね。


9/20 夜のダリア

サボっていましたが、何とか更新にこぎ着けました。
夏の終わりっぽい玉を…と思っていたのに、世間ではすっかり秋、というか、店頭商品が秋物一色。(汗
まあ、まだ咲いているダリアもあるし、ご容赦を…

  

先月、都心のデパートの屋上庭園に行ったのですが、涼しげな池の周りにいろいろなお花が植えられていて
ミストがかかり、夜になるとライトアップされて、何とも幻想的な雰囲気…
今どきの屋上庭園はさすがですねえ。みなさま、涼を求めてくつろがれていました。
そこに植えられていた濃紫のダリアがその幻想的な雰囲気にマッチしていて、あんな感じで…と思ったのですが
どうでしょうか…
う〜ん、作った人が幻想とは正反対の性格でして…ちょっと色とか微妙かも…

一応、とんぼ玉3個です。よろしくお願いいたします。


9/10 お客様の展示会その他

展示会のお知らせ…といっても、しろではありません。
お客様の柏崎紀子先生のジュエリーの展示会です。
実は、先日お買いあげいただきましたとんぼ玉をお使いいただいたネックレスを、展示されるとのことで
それがあまりにすてきだったので、うちの宣伝もかねて(笑)、ぜひご紹介できましたらと…。
よろしければ先生のHPをごらんいただけますでしょうか。
トップページをスクロールして、目次の下の方にうちの玉をお使いいただいたネックレスの画像があります。
なんだかすっかり化けちゃって、しろもびっくりのゴージャスで華やかなネックレスです。
とんぼ玉に合わせていただいたピンクのビーズの色合い、首周りととんぼ玉とその下のチェーンのバランス、ほんとに完璧でうっとりです。

実物をごらんになりたい方はぜひ展示会にどうぞ…
2017年10月19日(木)〜10月24日(火) a.m.11:00〜p.m.6:00(最終日はp.m.3:00まで)
『ギャラリー香 』 2F  大阪市中央区道頓堀1-10-7  tel.06-6212-7750
詳細は先生のHPのExhibitionのページをご覧くださいませ。
お近くの方はぜひぜひお運びくださいませね。


ところで、先週ひさ〜しぶりに昭和記念公園に出かけてきました。
何しろ暑いので元気がなくてさぼってたんですが、実はサギソウ祭りをやっていると聞きまして…。
そろそろ涼しくなったし、今なら夏のお花の名残も、秋のお花の咲き始めも見られるのではないかと思いまして。

サギソウ祭りは最終日だったのですが、まだまだいっぱい咲いてましたよ。
園内の2ヶ所の広場に大きな仮設花壇を作って、サギソウがいっぱい植えられていました。
近くで見るとほんとに鳥みたいですよね。花壇だと、サギがいっぱい飛んでる〜って感じ。
あと、お花を裏側からよく見たのは初めてで、なんだかちょっと不思議な形でかわいいなあと…。
展示棟では、サギソウをモチーフにした手芸や、サギソウの種類の解説などもありました。

   
庭園を模した花壇がありました                    群れて飛ぶ白い鳥のよう          こちらは湿地に自生していたもの、これも可憐です

それから、1匹だけチョウトンボを見ました。
美しい金属光沢の羽にうっとり…なのですが、この個体後ろ羽が破れてる…(涙
もう夏の終わりですものね。常連さんの「先週はいっぱい飛んでたわよ」のお言葉に
公園内のほぼすべての水辺を回りましたが、見つかったのはこの個体だけでした。
残念…来年は夏もサボらずにまた挑戦します。


チョウトンボ、メタリックな紫の輝きが美しいです(…これで羽が完全なら…!!!)

そして、なぜかこの時期、昆虫がお花に群がってお食事に夢中。
カメラで5cmくらいまで接近しても逃げないなんて…!!
何ででしょうね。もうすぐ秋になるのがわかってて、栄養補給に必死なのかな。
このカメラでもこれだけ接写できれば、クマバチの羽の金属光沢(チョウトンボに負けない美しさ)や、蝶の羽の模様が撮れるんです。
虫たちはお食事に、人間は他の方もみんな、虫撮りに夢中でした。
来るたびに新しい発見のあるこの公園、やっぱり楽しいですね。

   
お花を触っても逃げません                      蝶も蜂もばっちり接写                  クマバチの羽の金属光沢も美しいですよね



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