☆しろの雑記帳☆


7/26 ヨーロッパのカキラン

すみません、なんだか遅くなってしまいましたが、お店の更新です。
今回、オランダ旅行のネタから何か…と思ったのですが、何しろPC壊れて、画像を大きい画面で見られなくて…
で、思いついたのが、先日ご紹介したクッキーのおまけ。
きれいなお花の絵がたくさん載っているし、どれもオランダで見られる植物のようです。
何しろ、どのページの図版もしろ好みで、端からとんぼ玉にしてみたいくらい…♪

 
図版のの表記はオランダ語         こちらが実物の写真です

というわけで、今回選んだのは、英語名「Marsh helleborine」、ヨーロッパの野生のカキランの一種です。
和名がないみたいなので、ヨーロッパのカキランとしてみました。
赤いピンとした花弁と、白いフリルみたいな唇弁が対照的で、小さいのに、よく見ると華やかなお花です。
ただ、こういう小さいお花が並んで咲いている場合、どんな形で玉に入れるかちょっと悩みます。
結局、クローズアップや、全体像を、長玉や縦玉などいろんな形で表現してみました。
どれが良いのか、自分でもよくわからなかったりしてまして…
お気に召したものがあれば、嬉しいんですが〜〜汗



というわけで、今回はとんぼ玉のみです。
どうぞよろしくお願いいたします。


7/24 オランダ、観光情報…のようなもの

オランダはとっても物価の高い国でした。
特に市内交通…トラム初乗り400円以上…なんて、地元の方はどうしてるんでしょう。
これは自転車奨励策なのかな…
でも、アムステルダムは1日券、2日券、3日券、4日券などがあって、かなりお得になります。

博物館も高いです。
でも、ミュージアムカードというものがあって、これを購入して提示すれば
加盟している博物館はタダになりますし、何度でも入館できます。
オランダの博物館はだいたい5時で閉まってしまうので、時間が足りなかったときも、翌日続きを見られて、大変便利。
約60ユーロで30日間有効。有名どころは、どこも10ユーロ以上とかしますから、1週間滞在すれば元が取れますよ。
オランダ在住の方は、購入後ネットで登録すると、1年間有効になるそうですが
まあ、旅行者なら30日で十分ですよね。

列車の切符の自販機が旅行者には使いにくいと聞き、プリペイドのICカードを買いました。
でも、このカード自体が1000円くらいする上、残高が20ユーロ以上ないと使えないし
解約時に30ユーロ以上だと銀行口座が必要という、けっこう使いづらいものでした。
スイカのように割引があるわけでもなく、解約手数料まで取られます。
旅行期間が長いので、買っちゃったんですが、これはなくてもよかったかもですね〜

食べ物でおいしかったのは牛乳!すっきりとして飲みやすく、ほんのり甘くて、いくらでも飲めちゃいます。
何ででしょう、牛が牧草をたくさん食べているからでしょうか。
チーズもきっとおいしいのだと思うんですが、あんまり食べる機会がなかったです。
何しろレストランにほとんどは入れなかったし(高くて)、スーパーのチーズは量が多すぎで買えませんでした。

よく食べていたのはスナック的なもの。コロッケのもとになったクロケット、コロッケサンドでもおいしいです。
酢漬けや塩漬けの魚が伝統食で、そのまま食べたり、パンに挟んだり。
ちょっと柔らかめのパンに挟むと、とてもおいしいサンドイッチになります。

カフェにはよく入って、クリームをたっぷり盛ったココアとか、アップルタルトにカプチーノとか食べてました。
アップルタルトは、いわゆるフランス菓子のタルトではなく、アップルパイの中身を入れて焼いたケーキという感じ。
どこにでもあるのですが、レーズンが入っていたり、形もちょっとずつ違って、どれもそれぞれおいしかったです。
ボリュームがあるので、昼食代わりになります。一緒についてくるクリームが、またおいしいんですよね。

   
オランダはココアやチョコレートも有名        たくさん食べた中で、これはハールレムのカフェのもの

物価の割には、アンティークマーケットでは、お手頃なものもけっこうありました。
どちらかというと、中古感覚なのかも。もちろん、高額商品もたくさんありますけどね。
日程を合わせてあちこち出かけたんですが、いろんなお店があってとってもおもしろかった。
ただ、アムスのアンティークマーケットは、普通ののみの市みたいで、アンティークはあまりなかったです。
良かったのは、デルフトとハーグ。デルフト陶器はもちろん、食器やアクセサリーなど、いろんなものがあります。

   
      運河沿いに広がるデルフトのマーケット         こちらはハーグ、下に敷いてある砂利みたいなのは、実は貝殻なんですよ

購入したものをいくつかご紹介。まずは、なぜか、アンモナイトの化石。
何でって思いましたけど、これが、石を2つに割ったネガポジをセットで売ってるんです。おもしろい〜
博物館のショップでアンモナイトを見ても、ほしいけどなんか違う…ってずっと思ってたんですが
これを見たとたん、これよ〜、これがほしかったのよ〜って、すぐ購入。
もっと大きいのがほしかったんですが、重いのを持ち歩くのはムリで、小さいのにしました。

定番のデルフト陶器。左がのみの市の中古ロイヤルデルフト、右が前に書いたブルーチューリップのアウトレットです。
のみの市のを先に買ったんですが、デルフト陶器って、陶器だったんだ!と、当たり前のことにちょっとびっくり
ヨーロッパで磁器生産が始まる前からの伝統工芸ですもんね。でも、何となく、高級食器って、磁器のイメージで…
デルフト陶器はやっぱりデルフトの方が安いです。マーケット中を歩いて、一番安いのを選びました。
ほんとは飾皿なんですけど、うちではそうめん盛って食べてます。なかなか良い感じですよ。


ネガポジのアンモナイト、合わせるとちゃんと重なります         大きい方がアンティークというか中古、小さい方がアウトレット

これが一番嬉しかった、古い絵本です。これ、なんと、クッキーのおまけなんだそうですよ!
図版がクッキーに入っていて、本の形になった台紙に貼っていくと、すてきな絵本が完成するというわけで
1910年代から戦争直前まで発行されていて、今ではちょっとしたコレクターズアイテムだそうです。
四季シリーズとか、水辺の生き物とか、動物園とか、観葉植物とか、いろいろ種類があって
私が購入したのは、お花と昆虫、水生動物、鳥、などなど。もっとほしかったのですが、さすがに重くて…
個人が自分で作るものだけに、保存状態もいろいろだし、所々上下逆に貼ってあったりして…
でも、印刷は古いですが、絵もすごく精巧で繊細ですし、台詞の本も立派で、白黒のイラストがいっぱい入ってます。
旅行中も、帰ってからも、何度も見返して楽しんでます。


繊細な絵柄が美しい、クッキーのおまけシリーズ♪

ずっと読んできて下さって、ありがとうございます。
長々と書いてしまって、ご退屈でなければ良かったのですが…
夏のオランダは日が長くて、街歩きをゆっくり楽しめました。
ヨーロッパ内陸部と違って、道が煉瓦畳なのも、足に優しくて助かりました。
もし機会があったら、また訪れたい国です。

次は、ちゃんとお店の話題にいたしますので、もう少々お待ち下さいませ。


7/23 ライデン

オランダといえば、長崎、出島、そしてシーボルト。シーボルトの街といえばライデンです。
記念の博物館もあるし、大学の日本学科も有名です。

まずは、市庁舎周辺。すごく立派な石造りの市庁舎。
すぐ前の通りで立つ朝市が有名なんですが、日程が合わず見られませんでした。残念。
運河の橋も屋根が架かっていて、きっと朝市の屋台になるんだろうなあ。


運河側から見た市庁舎、前の通りに市が立つそうです   こちらが反対側なんですが、どっちが正面なんだろう                可愛い屋根付きの橋

次は、科学博物館。子供用の施設なんですが、化石がいっぱいあって、けっこう楽しめました。
子供用学習施設なので、手で触って学べる化石がたくさん置かれていました。
でもなぜか遊んでいたのは私だけ・笑。子供たちは、広い部屋の大きな骨格展示に夢中でした。

  
マンモスの骨格、恐竜や魚竜もありましたよ              こんな化石が引き出しにいっぱい入っています

ライデン大学の植物園はとっても有名です。
すごく広くて、温室や、ハーブ園が西洋と東洋と2ヶ所、池や芝生、野菜園や藤棚
敷地の一角には古い天文観測所もあります。
日本で有名なのは、シーボルトゆかりの日本庭園でしょうか。…でも、なんかちょっと勘違いがあるような…(笑
シーボルトが日本から持ってきた植物は日本語で名前が書いてあったりします。
そういえば、入り口付近の家に芭蕉の俳句が書いてあるんですよ。旅番組では有名ですが、ちょっとナゾかも。
こちらはショップも充実していて、園芸やボタニカルアートの本やカード、園芸用品などがたくさんあります。


荒海や佐渡によこたふ天の川               広大な西洋ハーブ園                 赤い土塀がちょっとふしぎな日本庭園

で、こちらがシーボルト博物館。現在、外装のメンテナンス中で、外側は見られませんでした。
こちらは部屋の表示も日本語ありだし、映像資料の日本語字幕もとってもこなれてます。さすがです。
シーボルトが集めた様々なものが収められていますが、あまりに様々なものがぎっしり詰まっていてびっくり。
シーボルトは何年かに一度江戸に出向く以外は、ずっと出島に閉じ込められていたそうです。
そんな状態で、こんなにたくさんのものを集めたんですねえ…すごい情熱。

        
広い部屋の四方の壁にぎっしり収集品が…        中庭の胸像                 日本植物誌より

風車博物館、風車はあちこちで見ましたが、中に入ったのははじめて。
下の階にある風車守さんの住居から、かなり上の方の機械部分まで見せていただけます。
上の方はほとんどハシゴなので、登るのがちょっと大変。
ライデンの風車の歴史や、風車の構造、操作方法など、充実した展示でした。
中程のテラス部分(…正式にはなんていうのでしょう?)から、ライデンの街がよく見えます。


        風車博物館            下の階にはこんな感じのお部屋が普通に並んでます    テラスの床に羽根が固定されています

ライデンの街並みもなかなかすてきです。
植物園の近くの辺りの教会の周りに、可愛い家が並んでて、ここでも猫がお散歩してました。
…すいません、猫の写真ばっかりで。犬は飼い主さんに断らないと、なかなか写真撮りにくいですので…


お花がいっぱいの街並み                    煉瓦畳の道の猫さん                この装飾は、ちょっと日本趣味ですね

次は、ちょっとおまけで、オランダで食べたものとか、お買い物とか…そんな小ネタをまとめてみたいと思います。
よろしければ、最後までおつきあいを…


7/22 ハールレム

ニューヨークにあるハーレムのもとになったという、古都ハールレムです。
中心にグローテマルクトという広場があり、市庁舎や聖バフォ教会が立ち並んでいます。
周りはカフェやレストランなど。
実は、広場に面した宿に泊まりました。…場所が良い分、部屋は…でしたが…
でも、教会のカリヨンがよく聞こえて、ちょっと幸せでした。

         
煉瓦畳の美しい広場に立つ聖バフォ教会と旧肉市場                        同じく市庁舎です

テイラー博物館はオランダ最古の博物館で、自然科学から美術まで、様々な展示があります。
一番有名なのは、古い理化学機器を展示したオーバルルームですが
個人的にお気に入りだったのは、化石を展示した部屋です。
もともと化石が好きなんですが、博物学の時代を忍ばせる古い展示室に感激しちゃいました。
化石も美しいものがたくさん展示されてましたよ。


いかにも博物学の時代の世界です               有名なオーバルルーム              ボタニカルアートのコレクション

フランスハルスは肖像画、特に集団肖像画を専門に描いていた、私の好きな画家です。
彼の肖像画は、描かれた人の人柄が伝わってくるというか、こちらに話しかけてくるみたいに感じます。
ハールレムはハルスのふるさとで、彼の絵を中心に展示されているフランスハルス博物館があります。

  
    昔の養老員の建物なのだそうです           彼の出世作、 聖ゲオルギウス市警備隊の士官たちの晩餐

街並みもシックですてきです。
特に、テイラー博物館近くの運河と、裏道の路地の辺りが絵のような美しさです。
いくつか滞在した中では、個人的に一番街並みが気に入った街でした。


     テイラー博物館の近くの跳ね橋                路地を気ままにお散歩していたネコ        シックな街並みに紫陽花が映えます

聖バフォ教会で有名なのがオルガン、モーツァルトが弾きに来たこともあるという由緒正しいものです。
夏の間、ときどきコンサートが行われるのです。
で、日程を合わせて滞在し、遅くなっても良いように同じ広場に面したホテルを取ったわけです。

ヨーロッパの教会コンサートは、ヴェネツィアやプラハで聴きましたが、音響がすばらしいのです。
これは聴かないとわからないかもです。もはや、メロディなんかどうでも良くなるくらい、生理的快感なんです。
オランダの教会は天井が木だから、反響はどうかな…とちょっと不安だったのですが、心配ご無用でした。
何曲かある中で、バッハのパッサカリアが、もうすばらしかったです!!!
何声にも重なるアルペジオ、四方八方からシャワーのように降り注ぐ重音の響きに、鳥肌が立ちました!
さすがバッハ先生、教会の音響の使い方を心得ていらっしゃいます。
お客さまも大喜びで、スタンディングオベーションでした。ほんとに良かった、満足満足。

   
   コンサートを聴くお客さま                パイプオルガンです        木製ヴォールトの天井は私が見た中ではここだけ

次は最後の滞在地、ライデンです。
引き続きお楽しみに…


7/21 デン・ハーグ

オランダの政治の中心であるデン・ハーグは、デルフトから列車で10分、トラムで20分。
ここは宿泊はせず、デルフトに泊まってトラムで通ってました。
古い運河のほとりをガタゴト走るトラムは、なかなか味がありますよ。

デン・ハーグの見所は中心地に集まっています。
ホフフェイファの池の畔にたたずむビネンホフ、内側の広場に面して国会議事堂である騎士の館が建っています。


      騎士の館              煉瓦と石を組み合わせた広場の敷石            ホフフェイファの池と水鳥のご家族

近くに宮殿公園があり、市民の憩いの場になっています。
お花もいろいろ咲いていますが、やはりどちらかというとお花をじっと観賞するよりは
お花のある気持ちの良い雰囲気を楽しむという感じの公園でした。
芝生が多く、子供連れのグループが遊んでいたりします。


  こちらがノールドアインデ宮殿らしいです         満開の紫陽花と芝生        オランダって、公園などにウサギがいるんですよ

ビネンホフのすぐ隣に、有名なマウリッツハイス美術館があります。
フェルメールやレンブラント、ファン・アイクなどの名画が目白押しです。
特に、フェルメールの「デルフトの眺望」がとてもすばらしくて、2日続けて出かけてしまいました。


 名画でいっぱいのマウリッツハイス美術館            フェルメールのデルフトの眺望            デルフトで撮影、絵と同じ場所のはず…なんですが…

ハーグからトラムで20分ほどのスヘーフェニンヘンにも行ってみました。
古くからの海辺の保養地で、今も夏場は露店が並び、たくさんの人が日光浴してます。
クアハウスというクラシックホテルをテレビの旅番組で見て、一度行ってみたかったのです。
(もちろん、ホテルの中には入れませんが…)
すごくお天気の良い日で、水平線を眺めて、海の風に吹かれて、大満足でした。


オランダの海、浜辺、そして空!                 有名な展望用桟橋、ピア                      エレガントなクアハウス

お次は、ハールレム、オルガンとフランツハルスの街です。


7/20 デルフト

また間が開いてしまって申し訳ございません。
PCが戻ったら戻ったで、いろいろやることが…すいません、仕事が遅くて…

というわけで、デルフトです。
フェルメールのふるさと、デルフト陶器の街として、アムステルダムの次に有名ではないでしょうか。
噂どおりの美しい街並みは、フェルメールの時代とほとんど変わっていないそうです。
アムステルダム国立博物館所蔵のフェルメールの「小径」がデルフトの博物館で展示されていて
今でもどこかにありそうな街並みでした。

        
博物館で見かけた古地図(南が上)、街の中はガイドブックの地図とほぼ同じ    フェルメールの「小径」


      水上レストラン                     昔の市門、跳ね橋が可愛いですね              こんなお屋敷がそこここに

マルクト広場は思ったよりずっと広くて、ちょっと驚きました。
今は小さな街ですが、往時の繁栄が偲ばれますね。
市庁舎と新教会が向かい合っていて、新教会には建国の祖ウィレム1世のお墓があります。

  
壮麗な装飾の市庁舎と新教会          がんばって新教会の塔に登りました

「小径」が展示されていた、プリンセンホフ博物館。
もとはウィレム1世のお屋敷で、暗殺された場所でもあり
壁に残った銃弾の痕を、先生に引率された生徒さんたちがたくさん見学してました。
デルフトの歴史や、デルフト陶器、ウィレム1世を祖とするオラニエ家の歴史などが展示されています。


   お屋敷の中の博物館              庭に立つウィレム1世の像            アンティークのデルフト陶器、細かい模様が見事です

黄金時代から続くデルフト陶器の老舗、ロイヤルデルフトの工場を見学しました
絵付けや窯出しの現場が見られます。工場の中に完成前の陶器がたくさんあって、興味深いです。
昔の陶器や、オラニエ家の象徴オレンジ色を一部入れた陶器、イヤープレートのコレクションなども。
ショールームには高級陶器とお土産用のプリントの陶器がずらりと並んでいます。
でも、どちらも高い…手描きのものは当然大変美しいのですが、とても手が出ませんし
お土産用は…う〜ん、プリントの色合いが今ひとつ…でもこれもロイヤルデルフトですから、あまりお安くないんですよ。

でも、デルフトには、伝統の手描きの絵柄の陶器を作る、新しい工房がいくつかあるのだそうです。
模様は伝統柄ですが、ちょっとかわいらしい雰囲気で、ブランド外なのでお値段はややお手頃。
それでも高くて迷っていたら、お店の方がアウトレットを薦めて下さって、そちらを購入しました。


         ロイヤルデルフトの工場              ロイヤルデルフトでの絵付けの実演        マルクト広場近くの小さな工房兼お店、ブルーチューリップ

「美の巨人たち」でも紹介されていたパン屋さん。
「フェルメールのパン」なるものが売られています。ミルクメイドの絵に出てくるパンにそっくりです。
1個買ってみましたが、とてもおいしかったですよ。


         黄色の屋根が可愛いです                フェルメールのパン           いろんなパンやケーキが売られていました、おいしそうでした

次はデルフトから電車で10分のハーグです。


7/13 ミデルブルフ

ぼちぼちいっております。お次は、ゼーランド州の州都、ミデルブルフです。
今回の滞在地で、一番日本で知名度が低いんじゃないかと思いますが
ゼーランド州はホラント州と一緒に、最初にオランダとして独立した由緒正しい土地なんです。
ゼーランド州は、ホラント州の南側の海沿いで、昔は島でした。
今は埋め立てられて陸続きですが、やはり入り江や川が多く、線路が結構遠回りしているので、他の街より遠く感じます。
湿気が多くて、雨上がりに日が照ると結構蒸し暑くて驚きました。ほかの街は涼しくて、寒い日もあったくらいだったんですが。

有名なのは、ゴシック建築の市庁舎。きらびやかな装飾に、貿易で栄えた昔がしのばれます。
たまたま行った日に地元のお祭りの会場として使われていて、中が見られなかったのが残念。


            広場に立つ美しい市庁舎             繊細華麗な装飾        広場の朝市にユトレヒトでたくさん見たストリートオルガンが来てました

もう一つ有名なのが、巨大な修道院複合施設です。
広い中庭を囲んで、教会や塔やお庭や、そのほかいろんな修道院の施設が立っていたのですが
現在は州庁舎や博物館になっています。


広い中庭の石畳に木漏れ日が映えます          後ろの塔はランゲヤンと呼ばれています                    修道院の回廊とお庭

修道院の中にあるゼーランド博物館、地域の歴史が学べて面白かったです。
伝統工芸のワークショップをやっているみたいで、椅子や民族衣装の作り方が展示されていました。
ワークショップ用の見本の女性用の上着があって、自由に触って見られます。
ヨーロッパの昔の衣装って、体にぴったり合うようになっていて、どういう作りなんだろうとずっと不思議だったんですが
裏を見ると、プリーツや切込みがいっぱいで、すごく複雑な裁断と縫製で、ちょっとびっくり。
民族衣装の白い被り物(アロアちゃんが被っているようなものです)を紙で折って作って、被ってみることもできます。


   博物館の入り口は中庭に面しています           ゼーランドの海戦図の巨大なタペストリーが何枚もありました      ワークショップの見本の上着の1枚

東インド会社の倉庫群のあとがちょっと素敵な路地になって残っています。
今は、住宅やアトリエなどとして使われているようでした。
表通りから、小さな通路をくぐって入り、複雑な路地を歩くと、なんだか秘密の小道をめぐっているみたい。
でも、あちらでは有名な観光地みたいで、ツアー団体と2つもすれ違いました。(住んでる人は、大変かも…)


   狭くて複雑な小道の周りの家々、苔の生えた石と煉瓦の道が素敵です

近郊のフェーレという街にも行ってみました。
セーランドが島だった頃、ミデルブルフはその中心地で、フェーレはその貿易港の一つでした。
今はのんびりした保養地になっていて、海に続く運河沿いの道で、観光客がカフェで日向ぼっこされてます。
博物館もあって、地域の歴史や文化の展示がされていました。

           
ミデルブルフのミニチュアみたいな旧市庁舎、中は博物館です          海が見えます                   博物館の展示、これも民族衣装です

次はお待ちかねのデルフトです。


7/10 ユトレヒト

だんだん、使いにくいミニパソさんにも、慣れてきました。
要するに、あせらず、あわてず、地道にやるしかないってことですよね〜

というわけで、次の滞在地、ユトレヒト。アムステルダムから電車で40分弱のきれいな街です。
オランダの街の運河って、普通は水面の高さが路面とほぼ同じなのですが
ユトレヒトは、ちょっと内陸のせいか、水面がかなり低くて、ほかの街と少し街並みが違って見えます。


水面と路面の段差がレストランや倉庫として使われています        水面に生える緑                    レストランへの食材の搬入も船

呼び物のオルゴール博物館。オルゴール、と訳されていますが
ストリートオルガンを中心に機械仕掛けで音楽を演奏する装置全般についての展示です。
教会のカリヨンや、機械時計、自動バイオリン、もちろんいわゆるオルゴールも含め、所狭しと展示され
ツアーでは、ガイドさんが解説しながら一つ一つ演奏してくださいます。

            
ポータブル、といっても数十キロあるらしいストリートオルガン  一番大きいタイプで、ダンスホールに設置されていたとか     この小鳥さん、はく製だそうです

ドムと呼ばれる教会の塔が有名で、教会の周りの広場周辺に、大学や修道院の庭があります。


        ドム教会前の広場                   ユトレヒトのランドマーク、ドム塔      ネオルネサンス様式のユトレヒト大学本部

この修道院のお庭が素晴らしかったです。
とっても良い雰囲気で、観光の合間に何度も立ち寄って、お弁当食べたりしてました。
オランダのお庭って、植物園もそうですが、あんまり個々の植物に手をかけず、それぞれ好き勝手に伸びてるように見えるのに
その、わさわさ茂ったグリーンがゆったりゆるい感じで、それがとっても気持ちがよいんです。


お庭から教会が見えます      生け垣は刈り込んでありますが、中の植物は結構自由に伸びてます            コスモスが咲いてました

次は、ゼーランド州のミデルブルフです。


7/8 アムステルダム

ええと…PC問題はさっぱり片付いておりませんが、とりあえず、できた分の雑記帳を上げようかなと…
(画像の加工がすごく時間がかかるのです。ゆっくりやらないと、ミニパソ固まっちゃうし…涙
しろのパソちゃん、早く無事に戻ってきてください…!!)

まずは、最初の滞在地、首都アムステルダムです。
古い文化遺産と、新しい多人種・多文化主義が融合した、大都市です。
大都市はあまり得意ではないしろですが、アムスは居心地よかった。また行ってみたい街です。
街並みもきれいで、博物館もいろいろおもしろいし、トラムがすごく頻繁にやってくるので動きやすいですよ。

いろんな博物館へ行った中から一部ご紹介しますと、まずはアンネの家
実は、中学校の演劇部で「アンネの日記」をやったことがありまして、ぜひ行ってみたかったのです。
(役名デュッセルさん、アンネと同室で寝起きしていた中年男性の歯医者さんです。…演劇部って女子ばっかりだったので)
二人の暮らしていた部屋は想像以上に狭くて、驚きました。
ここに隠れ住んでいた人々は、アンネのお父さん以外はすべてナチスに殺されてしまったのです。
何人かは、去年行ったアウシュビッツ強制収容所に入れらてていたんですよね。

     
     入り口にはいつも入館者が列を作っています。  すぐ近くにある西教会、アンネはこの鐘の音を愛していました

次は、ご存じアムステルダム国立博物館。レンブラントやフェルメールで有名な有名ですよね。
「夜警」ももちろんよかったですが、個人的にはレンブラントの自画像が好きです。
絵画以外にも、デルフト陶器、中世美術、海洋貿易についての展示や、ドールハウスなんかもありました。


博物館の裏側には素敵なお庭があります      レンブラントの若き日の自画像        デルフト焼きのオブジェ

レンブラントといえば、レンブラントハウスも面白かった!
彼が一番売れっ子だった時代(晩年は不遇でした)のお屋敷を再現したもので、上の2階分がアトリエになっていました。
さすがに立派なお屋敷で、黄金時代の邸宅の再現としても見ごたえあります。
当時の絵の具の作り方や、エッチング(レンブラントは版画も有名)の実演もあります。


立派な台所でした(すいません、台所好きなんです)      オランダ伝統の箱ベッド          アトリエ、手前にあるのが絵の具の調合台です

海洋博物館には、オランダの貿易や植民地支配についての展示があります。
黄金時代の生活の紹介や、船の模型、航海用具、船や海を描いた絵画、東インド会社のアムステルダム号の復元船も展示されています。


浮かべて遊べる模型だそうです        海戦図、これ大きなペン画なんです、すごい船の数     アムステルダム号の甲板から

オランダの植物園といえばライデンが有名ですが、アムステルダムの植物園もよかったですよ。
ライデンほど広くはないですが、都会のオアシスとしてゆったり過ごすにはちょうど良い広さ。
オランダのお庭って、あまり一つの植物に手をかけず、全体にわさわさって茂っている感じで、そこが居心地が良いのです。
鳥の声がずっとにぎやかで、運河には水鳥もいました。
ここには、チョウチョが放された温室もあって、中南米などのチョウチョがたくさん飛んでいますよ。


     ハーブの茂み           画像が小さくてすみません、コスモスの陰にいるのはカモなんです        南米のチョウチョ

近郊の小さな町、ナールデンにも行ってみました。
六角形の星形要塞(航空写真参照)の遺跡が残る街として有名ですが、かわいい街並みも魅力ですよ。
教会の天井画も有名だそうです。オランダの中世絵画って、ドイツやフランスと少し違って、不思議な雰囲気。


前世紀初め頃のナールデン、現在は外堀は埋められています     オランダの教会は天井が船底なのです           かわいく飾られた民家の玄関

ええと…次の滞在地はユトレヒトです。…いつ更新できるか、ちょっと不明ですが…
申し訳ございませんが、気長にお待ちいただけますと幸いです。


7/6 帰ってまいりました & PCが壊れました

長らく留守にいたしまして、大変申し訳ございませんでした。先週の土曜日に帰宅いたしました。
実は、2週間ほど、オランダに行っておりました。
オランダ、楽しかったですよ〜、街並みがきれいでお花もいっぱい、名画も見たし、カリヨンの音色も美しかったです。
また追って、画像をあげますので、よろしく〜〜

…それはいいのですが…PCが壊れました。…帰ってきたすぐその日に…(があああぁぁぁぁああんん…!!)
「さあ、写真整理して、雑記帳も書いて、お仕事も始めなくっちゃ!」…と思ったとたんに、PC電源喪失。(突然電源が入らなくなった)
実は、出発の6日前にキャリーバックも壊れて、あわてて買いなおしたんですよ。…何か呪われているのでしょうか。
きっと遊びすぎだから、罰が当たったんですよね…しくしくしく…

サポートに入っているので、無料で修理はしていただけるんですが(修理…できるのかなあ…中のデータは…無事???大汗)
いずれにしても、かなり時間がかかるかもとのことで、それまでお仕事しないわけにもいかず
時差ボケで眠い目をこすり、大急ぎで電車にのって、パソコン屋さんで代替機を買ってきました。
実は、貧乏暇なしの零細自由業者のしろは、ほとんどの日はうちにいるので、モバイルはコスパが合わず、ガラケイユーザーです。
でも、海外へ2週間も出かけると、さすがにネットなしは厳しいなあと感じ始めておりまして
じゃあ、この機会に、代替機兼持ち歩きできる何か(←何なのか自分でわかってない)を買えたらと思ったわけなんです。

で、売り場のお姉さんに勧められたのが、WiFiもできる小型ノートでした。…約1.2s。アダプターつけるともう少し重い。
もちろん、もっとモバイルに特化した軽くて小さいものの方が多かったんですが、それでは「作業」はできませんよ、とのこと。
実際、このノートですら、動かしたらすごく動作が遅くて、ちょっとびっくり。…画像扱いますからねえ。
遅いのはしょうがないとして、Windows10も何が何だかさっぱりで、作業が全然進みません。
…マイクロソフトさん、いったい何をされたいのでしょうか〜〜??
ネットで検索しても、Windows10ってまだあまり普及していなくて、情報も少なく、マイクロソフトのページもわかりにくいし〜〜〜!!!

とりあえず、メールは読めるようになりましたし、雑記帳も何とかしようと思いますが、お店の方は少々お待ちくださいませ。
そんなこんなですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。




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