☆しろの雑記帳☆


1/28 雛菊とみかん…

申し訳ございません…また日にちが開いてしまいました〜〜。でも、作ってはいたんですよ、はい。

ええと、せっかく久々のヨーロッパ旅行だから、何か記念になる玉を作ろうと思ったのです。
で、まずは、イタリアとクロアチアの国花を調べました。
そしたら、イタリアの国花って決まってないんですって。
日本語のサイトでは「デイジー」という情報が多いのですが、どうもこれがガセネタみたいで
一方英語のサイトでは、決まった花はないけど、バチカンがあるので白百合を象徴にすることが多いとのこと。
う〜ん、百合はもう何回か作ってるし、それにバチカンとイタリアは別の国ですよね〜
イタリア語のサイトを見ればもっと情報があるのでしょうが、イタリア語一言もわかりません…

じゃあ、ヴェネツィアにちなんだお花はないかな…と思って調べたら、Venice mallowというのがありました。
和名ギンセンカ、地中海原産ですが、ヴェネツィアとの関連は不明…
お花はかわいいけど、私の腕では前に作ったオクラと区別をつけられそうにありません。
実はヴェネツィアではほとんどお花を見なかったんですよね、寒すぎて。
じゃあ、まあガセネタでもいいから、雛菊にしよう…と思って作ってみたのですが
花びらより花心がちょっと引っ込んでる感じが難しくて…ううう…
花びらと花心を別のパーツで作ったのですが、玉にのせるときどうしてもずれちゃうんです(泣

で、クロアチアの方はといえば、国花はアイリスなんだそうです。
でも、これって私が旅したアドリア海沿岸じゃなく、もっと降水量の多い地方に咲く花なんです。
私の訪れたドブロブニクでは、クリスマスとお正月の飾り付けで、オレンジの枝が街中に飾られてました。
柑橘類の栽培が盛んみたいで、車窓からも果樹園をよく見たし、朝市でもいろんな柑橘類を売ってました。
そうそう、「おみかん」もあったんです!海外でもよくある「マンダリンオレンジ」じゃなくて「温州みかん」
形も味も、皮の柔らかいところも、種の少ないところも、まさに「おみかん」でした。
クロアチアでお正月におみかん食べられるとは思いませんでした(笑
  
ドブロブニクのレストランの窓飾り          修道院の庭のオレンジ             城門の飾りとオレンジの植え込み

で、オレンジの枝飾りを作ろうと思ったわけなんです。
葉っぱの上に、オレンジを立体的に表現したかったのですが、これが私には難しくて…
いろんな方法を試したのですが、どれもクリアで埋めるとつぶれて、平らになったり、形がぐちゃぐちゃになったり。
クリアで埋めずに表面に半球状にすれば簡単なんだけど、今回はクリアをかけた玉にしたかったんです。
地中海の透明感を玉の雰囲気で表現したいと思って…
葉っぱの上に山吹色の球または半球をのせたいだけなのに、それがこんなに難しいとは〜〜

とはいえ、もう1月も終わりですし、作った中でマシそうなのをお店に並べてみてみますので
よろしかったら見てやってくださいませ。
ただいま更新準備中です。明日にはお店に並ぶと思います。
あいかわらずですが、なにとぞよろしくお願いいたします。
 


1/16 麗しのヴェネツィア♪

ヴェネツィアってほんとにすてきな街です。
有名な観光名所ばかりではなく、路地を曲がるたびごとにはっとするような景色が目に飛び込んでくるし
なんでもない家がどれも全部写真に撮って持って帰りたいくらいかわいいのです。
お正月なので、博物館の開館時間が変わってたりして見られなかったところもあるのですが
それでがっかりして道を歩いてると、街角の教会で無料の古楽器の展示会なんかが開かれたりしてて
ほんとにヴェネツィアって、侮れません♪
人通りのない路地を歩いてると、思いがけなく凝った趣味のお店が見つかったりして、目を楽しませてくれます。

  
左はご存じカーニバルの仮面のお店。他にもすてきなお店がたくさんありました。
買って帰っても飾る家がないので、いっぱい写真に撮ってきました。
真ん中はドールハウスみたいな飾り物です。すごく凝っててかわいかったです。
右はカーテンの総飾りかな。他にもエレガントな布製品を売ってました。
他にも、凝った文具のお店とか、雰囲気のある骨董屋さんとか
紙で作ったメリーゴーランドみたいなおもちゃとか、変わり駒のチェスの並んだお店とか、いろいろありました。

それから、こちらはしろの選んだヴェネツィア三大絶景です。(笑
左はサンマルコ寺院のバルコニーから見渡したサンマルコ小広場です。
2本の石柱の間から対岸の島までまっすぐ見渡せて、すごく良い眺め。バルコニーは有料ですが、4ユーロの価値有りです。
真ん中はブラノ島から水上バスで帰ってくる途中です。
ちょうど夕暮れ時で、暮れなずむ海に、航路を誘導する杭の灯りが映って、うっとりするほど幻想的。
右は左の画像の反対向きです。
サンマルコ広場の正面はゴンドラ溜まりになっているので、水上バスの停留所は両脇に2つあります。
2つの停留所を行き来するとき、ゴンドラ溜まりを迂回してちょっと海の方にでるんです。
そのとき小広場が真っ正面から見えて、石柱の真ん中に時計塔が見えます。この瞬間が絶景なんです。
  

ほんとは、お正月のヴェネツィアはすんごく寒いので、あまりおすすめではないのです。
運河を渡る風が凍るよう…実際曇りの日は昼間でも路上の水たまりが凍ったままでした。う〜さみ〜。
それに、こんな時期だと一緒に行ってくれるお友達もいなかったし…(泣
でも、あちこちでクリスマスのイルミネーションがきらきらして、とってもきれいでした。
それになんといっても、ホテル安かったし♪
今度はもうちょっとだけ暖かい時期に、お友達と行きたいな〜と思うしろがね屋でした。

旅行記におつきあいくださり、ありがとうございました。
写真の整理が済み次第、また製作に取りかかりますので、少々お待ちを…
(とはいえ、写真が1500枚以上…汗)
今年もなにとぞよろしくお願いいたしますね。


1/15 ヴェネツィアン・グラス

さて、まがい物のヴェネツィアン・グラスの色がはげちゃった事件でイタリア人不信に陥ったしろ
それでもせっかく来たんだから、あこがれのヴェネツィアン・グラスがほしい…
それではと、隣のムラノ島に行ってみることにしました。

 
というわけで、ムラノ島の工場直営店で購入したのが、左のゴブレットです。
右はヴェネツィア本島のサンマルコ広場のお店で買いました。
どちらも工房の名前の入った「手作り証明書」みたいなものが付いてましたので、本物と思いたいのですが…どうかな。
紙なんかいくらでもコピーできますからねえ。

お値段は両方合わせて、今まで購入した一番高いランプワーク作品と同じくらいかな。
でも、ムラノ島の方がサンマルコのより倍くらい高いんです。なぜなのかは不明。
ガイドブックに「ムラノ島の工場直営のショールームで、相場より高く売りつけられる観光客が多い」ってありました。
…これってもしや、私???
う〜ん、知識の乏しい人間は、直営店のお墨付きに安心したくて、ついそうなっちゃいますね。…特にまがい物で失敗したあとでは。

でも、どちらも気に入ってるので、まあいいか、ということにしておこう(汗
一般的に、地の部分にレースが入っていないのは、もうちょっと安いみたいです。
でもね、どうせ買うんならレース模様のゴブレットを買うんだって、ずっと決めてたんです。
この繊細な筋模様が何とも美しいでしょう。
あこがれのヴェネツィアン・グラス…やっぱり嬉しい♪

そのほかに購入したガラス製品もちょっとご紹介。
なるべく量産品でなさそうなものを選んだつもりですが、本物かどうかは不明です。
たぶんミニチュアのトンボさんは本物じゃないかな。

 
ビーズをはめたペーパーナイフ。人に差し上げたので正確な長さは不明ですが、たぶん20cmくらい。
カーニバルの仮面をかたどったペーパーウェイト。直径7cm前後。

 
ペン先までガラスでできたペン。これほしかったので、たくさん買っちゃいました。
日本の職人さんの作られるのよりシンプルだけど、その分お値段お手頃でした。
本島の文房具屋さんで購入。1本1本書き味が違うんですよ。全部試して買ってきました。

 
レースの中空玉のネックレス。とってもきれいだけど、ちょっとこれを買うのは冒険でした。
中国産のヴェネツィアン・ビーズもどきは割れやすいので、まがい物だったら危険かもです。

ザリガニのガラスなんて珍しいなあと思って買ったもの。ちょっとオモシロかわいいでしょ。
ちっちゃなガラスのトンボさん。これ、実は親指の先くらいなんです。こんなに小さい細工物を見たのは初めて。
同じお店で、もっと大きなトンボや、すごくきれいな足長蜘蛛を売ってました。
足長蜘蛛、ほしかったんですけど、無事に持って帰る自信がなくて…
トンボさんは綿を詰めた箱にしっかり収まって無事に到着しました。

いや〜、お買い物って楽しいですね♪♪特にガラスは♪
お金がないのでスーパーでパン買ってホテルでかじったりしながら、お買い物に走ってました。
おかげさまで、帰りはすごい荷物!でも楽しかった〜
旅行記、まだちょっとだけ続きます。すいませんが、よろしくおつきあいを〜〜


1/14 ヴェネツィアン?グラス

ヴェネツィアといえば、ガラスの街。
近くのムラノ島の伝統工芸のガラスが有名で、街中の土産物屋にはガラス製品があふれています。
…ところが、そのすべてがムラノ製かというと、どうも怪しいようで…
おみやげ物屋さんは皆さん、「これはすべてムラノ製!」と主張されますが
しろの見たところ何割かは中国製ではないかと…

状況証拠1: 名古屋に以前あった娯楽施設「イタリア村」で
「イタリア直輸入!(中国製)」と表示されていたのと同じ商品が、たくさん売られていた。
状況証拠2: アメリカのお友達のお話では、アメリカのビーズショーでは
ヴェネツィアンビーズにそっくりの中国産ビーズが山ほど売られている。
状況証拠3: しろの購入した「ヴェネツィアン・グラス」の色がはげました(泣
詳細は以下をお読みくださいませ。

 
左の画像、しろがヴェネツィアのおみやげ物屋さんで19ユーロで購入した「ヴェネツィアン・グラス」です。
一見きれいでしょう。赤い色もすてきだし、この値段にしては足の造りも凝ってます。
ところが、赤い地色部分に貼ってあった値札をはがしたら、色が一緒にはげちゃったのです!(右画像参照)
このきれいな赤色はガラスじゃなくて、ペイントだったんですね。それも簡単にはげるような塗りの。

あんまり安いので、私もお店の人に何度も聞いたんですよ。ムラノ製だって主張してました。
それを信じたわけじゃなかったんですが、この値段なら中国製でもいいやって思って買ったんです。
でも、これはいくら何でも使えないし、返品したかったんですがお店の場所が思い出せず
(ヴェネツィアの安い土産物屋はどれもそっくりに見えます)
結局、雑記帳のネタに写真だけ撮って、ホテルの部屋に捨ててきました。
一応ワイングラスなのに、こんな簡単に色がはげては衛生上問題ありますよね。イタリアの食品衛生法はどうなってるんだ!

いくら何でも、ムラノの職人さんがこんないい加減な細工をするとは思えないし
私はお店の売り子さんの言葉より、職人さんの腕を信じているので、これは中国産の量産品と見ました。
いや、この値段なら中国製だっていいんです。ムラノの職人さんにこの値段でこれだけの細工はできませんよ。
中国の職人さんのコピー能力と、廉価で凝った細工をする腕には、常日頃から敬服してるんです。
だから、どうせコピーするなら、もうちょっと彩色もちゃんとしてくれないかなあ〜
こんなに凝った細工をして、使えないもの作るなんて、せっかくの腕がもったいないじゃない〜〜

ヴェネツィアの伝統工芸といえば、やはり近くのブラノ島のレースが有名です。
というわけで、ヴェネツィアにはレースのお店もあふれているのですが、こちらは99%中国製の機械編み。
実はしろはガラスを本格的にはじめる前、ボビンレースをやってたことがありまして…
ヴェネツィアとは技法が違うのですが、やはりヨーロッパの伝統工芸で、今はベルギーが有名です。
(フランダースの犬でアロアちゃんが織ってたんですが…わかります?)
だから、細い糸を使ったレースがどれくらい時間がかかるか、よく知ってるんです。
日本にもプロのレース作家さんはいらっしゃいますが、レースを売って生活してる方はいないと思います。
あまりに時間がかかるので、売るとしたら途方もない値段になっちゃって、市場のない日本では売れないんです。
とんぼ玉より更に、「教えないと食べられない世界」です。
だから、手編みのレースがおみやげ物の値段で売れるわけないんですよ。

土産物屋の人に、そのことを説明して、これは機械編みだろうと問いつめたんですが
手編みだと言って譲りませんでした。
たぶん、そう主張するって業界で取り決めがあるのか、それとも自分でも手編みだと信じてたのかも…
別に機械編みだってきれいで安いんだから、そういって売ればいいと思うんですけどね。
本物の手編みのレースなんて、自分で苦労して編むか、超お金持ちでないと買えませんよ。
良いじゃないですか、貧乏な私でも手軽にきれいなレースが楽しめるんだから。ビバ機械織りです。

というわけで、少々イタリア人不信におちいって帰ってきたしろですが
本物(だと思うのですが…)のヴェネツィアのガラス製品も買ってきましたので、次回はその後紹介を…
よろしければ、もう少々おつきあいくださいませ。


1/13 あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます…って、もう1月も半ばですね…失礼いたしました。
とりあえず、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

実は年末から昨日まで、ヨーロッパに遊びに出かけておりました。
一人旅で、ヴェネツィアとそれから隣のクロアチアの街をいくつか回りました。
題して「アドリア海の宝石を巡る珠玉の旅!!」(←大ウソ。ただの貧乏旅行です。笑)

しろの職場の部署はしろと兼任課長の上司しかいなくて、長いお休みが大変取りにくいのです。
そんなに忙しくはないのですが、その分余分な人を雇ってもらえないわけで…
それでも毎日することはありますから、長期休むとなると他事業所の同じ部署の人に仕事を頼まないといけないのです。
ところが勤続○年(何年だか聞かないでくださいませ)のリフレッシュ休暇とやらをちょっとだけいただけて
大手を振って休めることになったので、お正月休みと祝日を全部くっつけて、今回限りの大旅行に出かけることにいたしました。

ヴェネツィアはやっぱりガラスの都ですし、そうでなくても大好きな街だし
でもせっかくの長期の休みにヴェネツィアだけじゃもったいないと
前から行きたかったドブロブニクを含むクロアチアにも足を伸ばすことにしました。

 
ドブロブニクって、こんな感じです。左は絵はがき。
アドリア海沿いの崖の上に城壁に囲まれた港町です。
ユーゴスラビアの内戦でかなり破壊されちゃったんですが、今はきれいに復興していました。
右は城壁の上から撮ったところ。城壁の上をぐるっと歩けるんですよ。

 
こちらはご存じヴェネツィアです。どんな場所も絵になりますよね〜。
ヴェネツィアの旅については、もうちょっとご紹介させていただきますね。

って、こんなことやってる間にとんぼ玉作らないと〜〜
っていうか、まずリハビリから入らないとダメかも(汗
こんな長期間ガラスさわらなかったことは近年なかったので…
少々不安なしろがね屋ですが、もうちょっとおつきあいくださいませね。




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