☆しろの雑記帳☆


4/23 苧環…

お客様からときどき、お花のリクエストをいただきますが、一番よくいただくのが、苧環なんです。
苧環…私も好きなんですけどねえ…あの後ろに伸びた蹴爪の部分をどう作ったらよいのやら…
アタマをひねりながらネットで画像を眺めていて、ふと気づきました。
日本の苧環はあの蹴爪を強調した横向きの画像が多いのですが、西洋苧環はほとんど正面画像です。
西洋苧環では、蹴爪は重要ではないのでしょうか??
…じゃあ、もしかして、西洋苧環なら作れるかな。
というわけで、とりあえず西洋苧環の方に挑戦してみることにしました。

  
できたのはこんな感じですが…見えますかねえ、苧環に…
しかし〜、このお花、玉に入れるのがものすごく難しくて…
5枚の花びらがどうしてもきれいに四方に開かないんですよ〜(泣
っていうか、私のお花はどれもゆがんでるんですが、このお花は特に目立ちやすいらしいんですよね。
す、すみません、こんなんで…

でも、ほんとに作りたいのは、日本の苧環なんです。
舶来の栽培種もきれいですが、いつかあの清楚な野の花を作ってみたい…
なんとかあの蹴爪を作る方法を思いつければよいのですが…
どなたか思いついたら教えてくださいませ〜〜


4/15 本日の大騒ぎ…

平日にマーブル作るのに懲りたので、本日日曜日は、マーブルの日となりました。
ところがところが、マーブルにはトラブルが付き物なようで…以下、本日の大騒ぎです。

本日の大騒ぎ@ 地震。
これは自然現象なので、仕方がないのですが…本日地震が2度あったんです。
午前中はバーナーつけてなかったので良かったのですが、夕方のは怖かった…。
玉に模様を入れて、クリアをかけて、形をまとめてる最中…
どうしよう、逃げようか、このまま続けるか…バーナーはついてるし、炉もついてるし…
今逃げたらここまで作った玉が割れる〜〜ドキドキしながら作業を続けました。
揺れはすぐ収まったはずなのに、心臓がドキドキして、ず〜っと揺れてるような気がして…怖かった〜

大騒ぎA マーブルころころ…
さて、とりあえず地震も収まり、マーブル一個できました。やれやれ。
おしり(ポンテ跡)の始末も無事に終わり、さて炉に入れようかな…
炉の中には、前に作ったマーブルが一個。
ところがところが、新しいマーブルが前のにぶつかって、前のがころころと炉の外へ…
…隣近所に響き渡るような悲鳴を上げましたが…すでに遅し…
目の前でクズガラスにまみれながらピキピキとヒビが入って…もうどうしようもありません。
…茫然自失…

大騒ぎB マーブルモルダーが…
茫然自失からなんとか立ち直ってふと見ると
マーブルモルダー(マーブル用の丸い穴のあいたカーボンコテ)に何か透明なものがべっとりと…
再び、悲鳴〜〜!
マーブルが転がったことに焦った私、なんと端材ガラスの入ったビニール袋の上に
熱いマーブルモルダーを置いちゃったんです。それで、溶けたビニールがべっとりと…
またまた焦った私が、柔らかいままでビニールをぬぐっちゃったものだから
モルダーの表面にビニールが薄い層になって広がって、どうやってもとれません。(泣

耐水ペーパーで磨こうとしたのですが、…カーボンって柔らかいんですね。
周りのカーボンが削れて、ビニールはちっともとれません…
それでも、耐水ペーパーの番手を替えながら、何とかこそげ落としましたが…
その後、意地になって割れたマーブルを作り直したときに、そのモルダー使ったら
なんだか煙がでてました…これって洗った水の水蒸気かな、それとも残ったビニールが燃えてるの??
…さすがの私もげんなりいたしましたので、本日の作業はこれでおしまい…
煙に巻かれた最後のマーブル、どうなったことやら…今炉の中にありますが…

は〜〜、いつかトラブルなしに、完璧なマーブルが作れる日が来ますように…
しろの心からのお祈りです。


4/13 ま〜ぶる…

最近お店に出していないマーブルですが、作ってはいるんですよ〜
10月のランプワークフェスタのバザーに出すために、作りためてる最中なんです。
なにしろ、周りはバリバリのプロの作家さん方ですし、お花のとんぼ玉なんてありふれてるから
ちょっとは変わったものを一緒に並べないと、うちのブース、お客様に素通りされてしまいそうで…
少なくともマーブルを10個は並べて人目を引こうという目標ですが、…できたのはまだ半分くらい。
工芸は数をこなさなければ上達しませんし、最近週に一度はマーブルを作ることを義務と課しております。

でも、マーブルは本当に難しいです。時間もかかるし、パーツもガラスもたくさんいるし…
失敗も多いし、失敗するとダメージ大きいし…(泣
先日、同じデザインのを2回続けて失敗して
(片方はポンテ跡を消すのに手間取って冷め割れ…もう1個はポンテから落ちてクズガラスまみれ…(泣)
意地になって作り直してたら、いつの間にか口に出すのも恐ろしいような時間に…
翌日職場でつろうございました…平日にマーブル作るのは、ちょっとキツイかも〜〜
でも、努力すればいつかはもっと楽に作れるようになると信じて、がんばっております。

最近作ってるものです。
もしもご興味もたれた方は、なにとぞランプワークフェスタのブースにお寄りくださいませね、ねっねっ。
   


4/6 カエル、ゲットォ〜!

磯野昭子先生のカエル玉を、とうとうゲットいたしました。
愛知県刈谷市の悠遊舎さんでのガラスのアクセサリー5人展です。
磯野先生の個展は、東京では開場前に列ができて、作品は完売、と伺っていたので
会社をサボって、初日の開場1時間前に急行。
…さすがに、愛知県の郊外でそこまで必要なかったようですが…
でも磯野先生は、ちょうど東京のギャラリーの個展と重なって、そんなに作品数がなかったし
カエルは一匹だけでしたので、まあよかったかな〜。もちろん、開場とともにカエル、ゲットォ〜!
 
カエルさんはおうちにきましたけど、トカゲさんやスカラベ、桜の玉などもきれいでしたよ〜
私の大好きな川北友果先生の玉もたくさんあったのですが、…今回は予算の関係で断念。
川北先生の新作の朝顔のちょっと扁平な縦玉をネックレスに仕立てたのが、とてもすてきでした。
あと、桜とか藤とか、ほしいものはいろいろ…10月のフェスタのバザーでがんばろっと。

悠遊舎さんは、駅からちょっと遠いのですが、とてもすてきなギャラリーでした。
今回の展示会の他にも、ガラスのオブジェや器がたくさんあります。
被せガラスを切り子の技法で削った布目の柄の器、伊藤けんじ先生のオウムガイもあったし
陶器のカップもいろいろおもしろいのがありました。
パイレックスのガラス棒を組み合わせたすごく凝った使えるおもちゃ(?)がおもしろかったです。
オーナーさんは作家さんについていろいろお詳しくて、いろんなお話を聞かせていただきました。
このオーナーさんとは趣味が合いそうだし、また別の展示会にも行きたいなあ。

悠遊舎 〒448-0804 愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 TEL/FAX:0566-61-0321。
JR、名鉄刈谷駅から徒歩で15分くらいです。
硝子のアクセサリー展 2007 4月6日(金)〜4月19日(木)11:00-19:00


4/2 黒い花心

黒い花心でお花を作ってみました。
お題はアネモネ。一度作ってみたかったんですよね。
どうせなら思いっきり凝った花心にしようと思って
黒に透明を巻いたひご棒をたくさん作って、何度も束ねて引っ張って
ソーダの赤も使ったりして、かな〜り複雑なものを作ったのですが…
…効果なし。
黒と黒の間が陰になって、黒と区別が付きませ〜ん!(泣

おまけに、黒って固いからパーツを引くときにも引きにくいし、再加熱で割れやすいんですよね〜
パーツを三角に加工するときに、ばきばきばきばき割れちゃって…半分くらいかな〜使えたの(泣
…まあ、色的にはシックで、それなりに気に入ってはいるのですが…
労力の割には報いが少ないような…もうちょっと上手い手はないもんですかね。
 
そういえば、英語のanemoneと日本語のアネモネって、違うみたいなんです。
単にanemoneっていうと、日本でいうアネモネの他にいろんなお花が含まれるみたいです。
日本でいうアネモネはanemone de caenらしいです。…難しいな〜、異言語って…
とりあえず、できた玉は明日upの予定です。なにとぞよろしくお願いいたします。


4/1 ガラスペン

いつも作業するときはテレビを流してるんですが(あんまりまじめに見てませんが…)
今日はおもしろい番組を見かけました。
伝統工芸や手作りものの職人さんを紹介する番組で、ガラスペンが登場しました。
ペン先は溝を切ったガラス、持ち手もガラスでできてて、とってもきれいでした。
番組の紹介ページはこちら、職人さんのHPはこちらです。
ね、きれいでしょ〜、そんなに高くないし、一本ほしくなっちゃいました。
って、ペンで字を書くような機会、あんまりないんですけどね〜

そういえば、ランプワークフェスタの展示会でもガラスペンでてましたけど
あんまり良く見てなかった…同じ作家さんだったのかなあ…
ベニスのおみやげのガラスのペンなら持ってますが、ペン先が金属でガラスの持ち手に固定されてるので
ペン先がよたったら終わりだなと思って、もったいなくて使ってません。
ペン先までガラスだと、どのくらい使えるんでしょうね。

作ってるところを映してましたが、道具はエアバーナーに見えました(見たことない形でしたが…)
900℃っていってたから、素材は鉛ガラスかな〜。耐久性はどうなんでしょう。
パイレックスとかなら丈夫そうだけど、あんまり固いと書くときに当たりが良くないのかもしれませんね。
徐冷は砂みたいなのに入れてました。…これも初めて見る素材。
同じバーナーワークでも、分野によって、ほんとに違いますねえ。

素材の溝を切ったガラス棒は、別の職人さんが作るのだそうです。
…自分で作れないかな、とか、無謀なことを思ったりして…
A3さんのミルプレス(ミルフィオリを作る道具です)で溝を切って
引っ張って、先をとがらせれば…って、やっぱむりですよねえ。(笑
きれいなものを見ると、つい自分でやってみたくなっちゃうのは、困ったものです。




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