☆しろの雑記帳☆


7/27 雨の昭和記念公園

このところちょっとご無沙汰していた昭和記念公園へ出かけてきました。…雨の中を…
いえ、天気予報では、この日は午後から曇りだったんですよ。ところが、お昼頃ちょっと晴れた以外は、ずっと雨。
…天気予報、昔(10年位前?)は、すごく当たってたんですけどねえ…。最近は、当日の予報もあやしい感じ…
これは予報技術の低下というより、異常気象に技術が追い付いていないんでしょうね。

それでも、お目当てのサギソウはきれいに咲いてたし(このお花は、日照りよりは雨が好きそうな感じ)
短時間の晴れ間に、チョウトンボにも出会えました。このトンボは、やっぱり晴れてる方が、羽根のキラキラ感が出ますよね。
…お天気が悪いので、お花の写真がいつにもましてボケボケなのが悲しいですが…

あと、日本庭園のカイツブリが子育てしてました。ヒナは一匹だけでしたが、まだ眼付も鋭くなくて、もふもふでかわいいです。
池のほとりの東屋から、すぐ見える位置にハスの鉢が置かれてるのですが、今年はその上に巣を作ってて、近くで見られます。
去年か一昨年、同じ位置に巣を作って、皆が東屋から覗き込むので、結局引っ越しちゃったことがあった気がするのですが
今年は慣れたのか、けっこう平気で、鳥撮りの方も、天気予報に騙された数少ない観光客も、みなさん大喜びでした。



もふもふシマシマのカイツブリのヒナ  ハスの鉢の上の巣     日本庭園にいたチョウトンボ   水生庭園のチョウトンボ   スイレンとギンヤンマのペア

今年はヒマワリ畑の位置が移動したようで、ちょうど満開の小さいヒマワリは渓流広場の近く
まだつぼみも出てない感じの大きいヒマワリは、中央の芝生広場の大花壇に植えられてます。
あとは、ハスやユリ、ダリアなどが見頃なんですが…どれも、咲きたてのお花はきれいなのですが
雨続きで、すぐしおれてしまうようで、花壇全体としてはなんだか悲しい光景になってました。


生き生き咲いてるサギソウ  ハスは咲いたとたんにしおれるので、咲きかけの画像です   雨の中のひまわり畑       雑木林のヤマユリ    カサブランカ

マスクをするには、雨で涼しい方が楽ですが、さすがにお花もしょんぼりしてるし
ぬかるんであちこち足下が危ない上、草地を歩くと服の裾が泥だらけで、やっぱり早々に帰ってまいりました。
大きいヒマワリが咲く頃には、梅雨も終わるのでしょうか…なんか、そのまま台風シーズンに入りそうな気も…
梅雨が終わったら、御岳渓谷にも行きたいと思ってるけど、その前にまた台風で遊歩道が流れちゃうのかなあ…
異常気象は人間社会が原因だから、愚痴を言ったらお花に申し訳ないのですが、やっぱりちょっと悲しいですね。


7/24 久々に更新です

コロナ禍で、いろいろ不都合が生じて、すっかりグレているしろがね屋ですが
こんなことではいけないと思いまして、一応、新作の更新を…夏向きに百合の花です。

百合の季節だなあと思って、ネットで画像検索していたら、青緑色の百合の花が出てきました。
きれいだなあと思ったのですが、どうやら本物のお花ではなく、パソコンで加工した画像のようでした。残念。
でも、青緑から白にぼかしが入って、とてもきれいだったので、どうせならと八重咲にして、作ってみました。
一重の百合と合わせて、夏らしくレース模様の上に咲かせてみました。



お花も見に行きたいのですが、なんかお天気も悪いし…まあ、おかげで涼しくて、うちに籠っている分にはありがたいですけどね。
暑いとマスクがつらいですし…なかなか微妙なところですね。
皆さまも、いろいろお気を付けて、連休楽しんでくださいませ。


7/18 お出かけ

梅雨寒の今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
しろは雨の中、ここしばらくお出かけできなかった分を取り戻すべく、また都心へ出かけてきました。
このところ気温も低めだし、交通機関や公共施設やお店も、マスク用に冷房強めにしてくれてて、お出かけにはありがたいです。

まずは、毎年楽しみにしている庭園美術館の邸宅空間展示。毎年この時期だけ、お屋敷が撮影可でじっくり見られます。
今年は、東京モダン生活として、1930年代の生活をテーマにした展示もありました。
当時のファッションや風俗の写真、絵本や絵画など、興味深かったのですが、そちらは撮影不可でしたので、邸宅の方の写真を…
今年は、室内装飾の技法やアーティストの解説付きで、それも面白かったです。なので、今回は床面などの画像にしてみました。
何度見ても素敵なお屋敷ですよね。照明や家具も良いですが、床のタイルやモザイクもお気に入りなんです。


玄関ポーチの床のモザイク       二階のテラスの床      ベランダの床タイル      一階テラスの床タイル      中庭の池とペリカンの像

例によって貧乏ぷ―作家のしろは、お庭でお弁当を食べようと思っていたのですが、雨は止まず(天気予報では午後から曇り)
隣の国立科学博物館の附属自然教育園へ。こちらには、屋根付きのベンチがあるのです。
科博は予約が必要ですが、こちらはふらっと入れますので、ありがたいです。
せっかく来たので、水生植物園を見学。お花は雨に濡れてましたが、ヤブカンゾウにモンキアゲハが来てました。
隣の美術館のお庭にいたのと同じ個体かなあ…人懐っこくて、目の前数十センチのところをひらひら飛んでくれて、なんか嬉しい。

 
庭園美術館のお庭のオニユリとモンキアゲハ  ミソハギとキチョウ(多分)  ヤブカンゾウとモンキアゲハ       トモエソウ       イヌヌマトラノオ

午後からは東京駅に移動し、隣の東京大学の資料展示施設インターメディアテクへ。
お目当ては、特別公開『東大植物学と植物画――牧野富太郎と山田壽雄』…だったのですが
なんと、展示室の奥に作業台が置かれて、職人さんが何か作業されてるじゃないですか、このコロナ禍でイベント中止の時期に。
大喜びで、2mのラインに立って距離をあけて、双眼鏡を覗きながら、ナマケモノの骨格標本の組み立てを、じっくり見学。
脊柱に肋骨を関節していく作業で、太めの真鍮線で固定した脊柱に、細いステンレスワイヤーで肋骨を留めていきます。
樹脂で加工した骨に、リューターで針金を通す穴をあけるのですが、先のビッドは針金やバネ線を自分で切って作るのだそうです。
バネ線は長めに切って、少ししならせた状態で回すと、複雑に組んだ骨の間から狙った位置に穴を開けられるのだとか。
すごい工夫ですよね。指でビッドを曲げながら回転させていて、なんかびっくりでした。
その他、動物の身体の造りや、生態についても、いろいろ教えてていただけて、とっても楽しかったです。

すっかり夢中になって、時を過ごしてしまいましたが、もともとの目的の植物が展示も、すごく素敵でしたよ。
作者の山田壽雄先生は、牧野富太郎先生のお弟子さんで、図鑑の植物画を描かれた方の一人だそうです。
繊細な筆致はさすがで、スケッチらしい作品も美しいのですが、特に完成品らしい数枚は、本当に精緻で可憐で素晴らしいです。
個人的には、ジャガイモとドクダミのお花がお気に入り。ドクダミの葉の微妙な色合いとか、絶妙でしたよ。
絵葉書欲しかったのですが、まだないみたい。最近倉庫から発掘された作品だそうで、仕方ないですね。
当然撮影も禁止でした。(…画像は、HPから盗んできたものです…)
東大さんは、他にも古今の植物画のコレクションをお持ちらしいので、カードとかいろいろ作っていただけると嬉しいなあ…
この施設は無料ですし、平日は空いてるみたいですし、東京駅のすぐ隣ですから、植物画がお好きの方は、よろしければぜひ…


こんな感じで展示されてます  ケースもアンティークの文化財です        シロツメクサ         スミレ

実はまだ行けてない展覧会の前売り券が複数枚ありまして、無事に見に行けるといいのですが…感染状況も微妙みたいですしね…
旅行にも行けないので、せめて博物館くらいは、楽しみたいなあと思ってはいるのですが…
…そういえば、前回愚痴った海外航空券、ネットで相談したり、航空会社のあちこちの窓口に電話して、返金されるらしいです。
(窓口ごとに対応が違ってましたが、まあ非常事態ですし、しょうがないですね。実際の返金は随分先になるようです。)
あとは、アメリカ宛の航空貨物が再開されるといいのですが…これは当分無理かなあ。
(アメリカの方、政治的なご意見はさておき、せめてマスクくらいはしていただけませんでしょうか…涙)
先行き不透明ですが、皆さまも、どうぞお身体にはくれぐれもお気をつけて、お過ごしくださいませね。


7/4 ホントに久々の上野

…皆さま、その後、いかがお過ごしでしょうか…。
しろがね屋は、相変わらずアメリカ行きの郵便貨物が止まっているため、すっかりグレてしまっております。
グレているので、とんぼ玉づくりもサボりがち…申し訳ございません。
おまけに、そのアメリカ行きの郵便貨物の発送方法が、来年1月アメリカ到着分から変わるのですが
アメリカに着くまで数か月かかりそうなので、コロナが明けたら、新方式に切り替えるしかないので、トラブルが怖いし
トラブったら返送にまた数か月かかりそうで、それも怯えてるし、ラベル変更で、大きい封筒で送料がかさむみたいだし
行くはずだった旅行の飛行機のキャンセル料が、マイルでしか払い戻されないらしく、大ショックだし…(法律上は問題ないみたい)
なんだかいろいろ悩ましくて…いえ、世の中には、もっとお困りの方もたくさんいらっしゃるんですよね。
愚痴ばかりこぼして申し訳ございません。…でもやっぱり、いろいろ考えるとちょっとどんより…

でも、とりあえず、美術館や博物館は、少しずつ営業再開してますので、ホントに久々に上野にお出かけしてきました。
出かけたのは、国立科学博物館植物画コンクール入選作品展
国立西洋美術館ロンドンナショナルギャラリー展内藤コレクション展U「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」です。

コロナ禍での博物館見学は、感染防止のため人数制限予約制のところが多いようで、科博も西洋美術館の特別展も予約が必要です。
科博は、年間パスポートは4か月期限延長されてます。予約は無料で、事前にネットで行く日時を指定します。
ただ…上野がはるか遠いしろとしては、予約の時間帯(20分間)に間に合うのか、電車が止まったらどうしようと、ちょっとナーバス。
西洋美術館は、常設展は予約は不要のようです。特別展は、日時指定の予約に、前売り+200円かかりました。(前売りの意味なし)
でも、おかげで混雑せずに鑑賞できますし、お近くにお住まいで、時間の余裕のある方には、良いシステムなのかもと思います。

科博の植物画展は毎年楽しみにしているのです。今年は無理かと思ってたので、見られてほんとによかった…
今年も、力作がそろってますので、お近くの方はぜひ予約して御覧になってくださいませ。
平日の科博は空いていて、恐竜コーナーとか、あんなに人がいなかったのは、初めてです。標本の撮影にはよいかもですよ。
ただ、開いていない展示とか、いつものイベントも中止のものもありますし、事前に確認された方がいいと思います。


ビロードモウズイカ         ティランジア・イオナンタ        チョウセンアザミ           アマリリス         フヨウ

ロンドンナショナルギャラリーですが…今年の旅行では、イギリス、アイルランドを予定していたのです。
ナショナルギャラリーも、現地で見られるはずだったのに…すごく見たい特別展があって、楽しみにしてたのに…(涙、涙、涙
でもまあ、日本で少しでも見られてよかったです。次にいつ行けるか、全然わかりませんしね…
今回の展示では、イギリス画壇が、ヨーロッパ大陸の影響を受けながら、肖像画や風景画を発展させていく過程を追っています。
個人的には、初期ルネサンス期のものが面白かったです。中世と新しい時代の技法が不思議な感じで混ざってて
それが現代人には、キッチュでマニアックに見えるんですよね。絵が細かいので、双眼鏡などをお持ちになると良いと思います。
ウッチェロの「聖ゲオルギウスと竜」。女の子みたいな可愛らしい聖ゲオルギウスと、怪獣みたいな竜が、不思議な雰囲気。
おまけに、竜に捕らわれたお姫様を聖人が救う話のはずが、なんだかお姫様が竜を紐につないで散歩させてるみたいで…(笑
クリヴェッリの受胎告知は、どこもかしこも細かく描きこまれた画面のあちこちに、いろんなストーリーが詰まってる感じです。
しろのお気に入りのオランダ絵画も、レンブラント、フェルメール、ハルスなど充実してました。


ウッチェロ「聖ゲオルギウスと竜」  クリヴェッリ「聖エミディウスを伴う受胎告知」  レンブラント「34歳の自画像」  カナレット「大運河のレガッタ」

その後、常設展の版画素描展示室へ。個人コレクターの方が集めた、ヨーロッパの写本零葉の展覧会で
去年、ゴシック期のものが展示されていたのを見に行ったのですが、今回は中世後期からルネサンス期のものです。
ゴシック期の古いものも貴重で素晴らしかったのですが、やはり新しいものの方が、絵柄も華やかで美しいですね。
すでに活版印刷が普及した時代のものが多く、手書きじゃないと本が作れないというわけではないですから
印刷物ではなく、あえて豪華な手作り工芸品を求める、お金持ちの方々の需要に応えた豪華さなんでしょうね。


後期中世からルネサンス期の美しい写本

都心では、また感染が広がっている気配もあり、どうなるかわかりませんが
購入済みの前売り券もあるし、ずっと美術館行ってないし、事情が許せば、またお出かけしたいなと思っております。
マスクは暑いですが、美術館の中は冷房強めにしてくれているようです。検温や殺菌ジェルも整備されてました。
皆さまも、どうぞ感染対策にお気をつけて、お出かけくださいませね。




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